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「はぁい。入って入ってー」
「お邪魔しまーす」
「邪魔すんでー」
「お邪魔シマス」
「お邪魔します!」
青い人が扉を開けるとみんなぞろぞろと入っていった。お邪魔しますって言ってたから、降ろして貰ってすぐに僕も言った。
「え!もしかしてお邪魔しますって言ってくれたのぉ?」
「うん!」
「この子人の言葉分かるんか?」
「サァ、、デモ、何となく分かってる気がスる」
「賢い子なんじゃない?」
「賢い?僕、賢いの?」
「うーーん、、やっぱり、、わかってる気がするんだよねぇ」
「ソウダヨ、キミは賢いヨ」
そう言って緑の人は僕の頭を優しく撫でてくれた。この人の手も暖かくて好きだった。皆よりおてては小さいけれど、それでも僕からしたらおっきなおてて。手つきが優しくて好き。
「そうなの?わぁい!嬉しい!」
でも、僕が喋ると皆不思議そうなお顔をする。どうして?
「なぁ、君は人の言葉が分かるんか?」
「分かるよ?なんで?」
人の言葉って誰でもわかるものじゃないの?
「、、、分かるみたいだねぇ」
「、、僕、可笑しいの、、?」
「大丈夫だよ。君は天才なだけだからね。怖くないよ。」
そう言って赤色の人も僕の頭を撫でてくれた。最初はお声がよく聞こえなくて、お顔が綺麗で体の細い人だったから女の人だと思ってたけど、聞いてみればお声はすっごく低くてびっくりした。でも、この人のおてても好き。お声もかっこよくて好き。優しくて、何処か思いやりのある、そんな感じ。
「それじゃあ取り敢えずご飯食べようぜぇ〜」
「ご飯ハヤク食ベタイ」
「レウさん早く作ってぇー!!!」
「はいはいちょっと待ってね」
「ママー!早くぅー!!」
「誰がママだ!」
「「「wwwwww」」」
「ママぁ」
「えっ、ママって言った?今」
「ママ?」
「え、絶対ママって言ってるって!レウ返事してやれよ!!」
「えっ?俺ぇ!?えぇ、、はぁい、ママですよぉ」
「ママ、ママ!」
レウさんっていう人は僕がママって呼んでも許してくれた。にこりと笑ってくれたお顔が優しくて綺麗だった。笑ってくれただけじゃなくて、僕の頭を撫でてくれた。それがちょっとだけ嬉しくって、僕はレウさんの手に擦り寄った。
「えっ、可愛すぎない、、?」
「はぁ!?レウ狡いんだけど!!!!」
「レウてめぇ!!!」
「ズルいぞ!レウクラウド!!」
「えぇ!?」
んふふっ、賑やかで楽しい場所。皆優しいし、面白い
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「、、ん、、、、、、うぁー!!起きたわ」
「おはようらっだぁさん」
「おっ、俺のとこに来てくれたのぉ?嬉しいねぇ。」
僕が来たことがわかったらっだぁさんは寝返りをうってうつ伏せの状態でにこにこしながら僕を撫でてくれた。手つきは相変わらず優しかった。
「朝からうっせぇわ!!起きてもうたやんけ!!」
ゴンッて痛そうな音がした。
「痛ぁい!!!酷いきょーさん!!!」
「朝からうるさいお前が悪い!!」
「えぇ??」
「朝から元気だね」
「ん〜?そうなんだよぉ、、きょーさん酷いでしょぉ?」
「何処がやねん。俺は優しいわ。なぁ?白」
「しろ?」
「白ぉ??ださくない??」
「いつまでも名前決めずにおる訳にはいかんやろ」
「まぁそうだけどぉ、、ん?あ、この子首輪着いてるよ?」
「ん?、、、、おぉ、ホンマやな」
きょーさんは僕を持ち上げて僕の首元を見た。
“ソル”
片仮名でそう書いてあるらしい。
コンタミさんがつけてくれた僕だけの名前。ソルっていうのはラテン語?でSol。日本語にしたら太陽っていう意味みたい。結構前だけど、つけてくれた時にコンタミさんが教えてくれた。僕の真っ白な体と、水色のお目目には関係ないけれど、僕と出会った時、コンタミさんがそう感じたらしい。
「へぇ、ソルって名前なんやな。可愛ええやんけ」
「え〜つけたやついいの付けんじゃん。確かラテン語で太陽って意味でしょ?」
「え、らっだぁ知っとったんか、、、」
「なぁに?知ってないとでも?????」
「知らんと思ってたわ。」
「うわっ、、ひどぉい!!!!!」
「朝から元気だなぁ、、、どうしたの?そんな騒いじゃうとみどりくんが起きちゃうでしょ?」
「うるせぇレウ!きょーさんが酷いこと言ったんだもん」
「らっだぁが母国語以外で珍しく知ってる言葉があったから驚いた。」
「うーーん、、どっちもどっちなんだよなぁ、、、」
「「何処がだよ。」」
「ン〜、、皆ウルサイヨォ、、、」
「「「あ」」」
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「皆ぁー、ご飯できたよ〜」
「今日のご飯何?」
「今日は普通に定食イメージで作ったよ」
「だから何のだよ」
「和食」
「エー、和食カァ、、、」
「ごめんってみどりくん。でもいい感じに出来たから食べてみて?」
「全く、、仕方ないナァ、、レウさんは、、、」
「ありがとね」
「ソウイエバ、ソルくんのご飯はドウスルノ?」
「あ、確かに」
「魚あげてみる?」
「いや、それ塩焼きにしてるから塩分高で死んじゃうかもしれない、魚は駄目だよ。」
「じゃあソルくんのご飯無くない?」
「別にいいよ?なくても」
「ほらぁ、ソルくんもお腹空いたって」
「空いてないよ」
「ほらぁ!お腹空いたって言ってる!」
「うーーん、、じゃあちょっと買ってくるかぁ、、」
「だめ!待って!お外寒いからいい!わざわざ行ってもらうひつようない!」
僕は伝わるわけが無いのにそう言ってレウさんの足元に行き、レウさんの足にしがみついた。
「えっ、、、可愛い、、、」
「ちょっ、、昨日からレウばっかずるいんですけど!!!!」
「せやぞレウクラ!!!!」
「オレモやって欲しい!!!」
「えっ、、えぇ、、、俺に言われても、、、」
「なんか、、体がむずむずすぅ、、」
「あれぇ?なんかソルくんの様子変じゃない?」
「ほんとだ、どうしたんだろ、、」
「寒い?大丈夫ナノカナ、?」
「わっ!!」
「「「「え?」」」」
「な、、なんだこれぇ、、?」
「えぇ!?ソルくん!?」
「えっ!?な、ひ、人ぉ!?」
「な、なっ、、は、、はぁ!?」
「ど、、どういうこと!?何これ!!!」
なんか体がむずむずすると思ったら、次の瞬間、目を開くと僕は人?になっていた。色白?の足が見えてびっくりした。視線もなんか高いし、5本指のお手手も見えた。
「ひ、人なった、、?」
「そ、ソルくんやんなぁ、、これ」
「ソルくん、、可愛いお顔シテル」
「確かに、、、じゃ無くて!!どういう原理これ!?」
「もしかして新手のドッキリ!?」
「、、、くしゅっ、、、」
「てか真っ裸やん!!らっだぁなんか服持ってこい!!」
「えぇ?俺がぁ?」
「お前ん家やろがい!!!」
「、、たぁしかにぃ!!!」
「ソルくんって勝手に呼んでたけど、、ほんとに男の子だったんだ、、、」
「おとこのこ?僕男の子なの?」
「ソウダヨ。可愛いお顔シタ男の子ダヨ」
「へぇ〜、、みどりくんさんはなんでも知ってるね。凄い」
「、、、名前、、覚えてくれたの?嬉シイ」
「皆が、呼んでたから、、、だめだった?」
「んーん。イイヨ、あと、みどりくんデイイヨ」
「んふふっ、みどりくん」
「、、、可愛い」
「わっ、、んへへ」
緑色さんは僕と同じ色白のおててで優しく撫でてくれた。