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tamaki
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勇斗side
仁人から見た俺は、きっとただの友達なんだろうなって思う。
一緒に笑って、くだらない話をして、放課後には一緒に寄り道をする。
俺にとっては、その一つ一つが特別なのに。
でも、仁人の無邪気な笑顔を見るたびに、もしかしたら……なんて期待してしまう。
もしかしたら、仁人も俺と同じ気持ちなんじゃないか。
そんな都合のいいことを考えてしまう。
頭の中では何度も、仁人に想いを伝えるシミュレーションをしている。
「仁人、俺……」
そこまで考えて、言葉に詰まる。
何度も何度も、頭の中では言えているのに。
いざ本人を目の前にすると、どうしても言えなくなる。
言いたい。
でも、言えない。
その二つの気持ちを、何度も何度も行ったり来たりする。
仁人の近くに行くだけで、胸のドキドキが止まらない。
こんなに大きな音を立てているのに、仁人は何も気づかない。
……この音が、仁人に聞こえてしまえばいいのに。
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仁人side
最近、勇斗の様子がおかしい。
俺が近くに行くと少し顔がこわばる。
前みたいに気軽に話してくれなくなってなんだか会話もよそよそしい。
……俺、何かしたかな?
嫌なこと言った?
それとも、何か気づかないうちに傷つけた?
いくら考えても思い当たることはない。
でも――
俺、勇斗にだけは嫌われたくない。
そう思った瞬間胸がぎゅっと苦しくなった。
……なんでだろう。
こんな気持ち初めてだから分からない。
ただの友達なら嫌われたくないって思うだけじゃないのかな。
勇斗が他の人と楽しそうに話しているのを見るとなんだか寂しくなる。
勇斗は人気者だからいつも周りにはたくさんの人がいる。
だからこそ最近の勇斗が俺によそよそしくなったことが余計に寂しい。
もっと俺の近くにいてほしい。
もっと前みたいに話してほしい。
この寂しさも、苦しさも、全部勇斗に知ってほしい。
……でも、そんな自分勝手な気持ちを伝えて、この関係まで失ってしまったら?
そう考えると怖くなる。
今の俺たちの関係を壊したくない。
それでも――
もし、この気持ちを乗り越えることができたら。
また前みたいに勇斗と笑い合えるのかな。
……いや。
俺は、また勇斗と笑い合いたい。
そう思ったとき胸の奥に小さな答えが浮かんだ。
もしかして俺は――
勇斗のことが、好きなのかな。
コメント
1件
ああもう…両方とも同じ気持ちなのに全然気づいてなくて、読んでて切なくなっちゃった😢💔 勇斗の心臓の音が仁人に聞こえたらいいのにってとこが特に刺さった…そんなこと思うほど好きってことだよね。 仁人が好きって気づくシーン、胸がぎゅっとなったよ。よすさんの書く内面の描写がすごく繊細で、二人の距離感がもどかしくて可愛い…🥺💫