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悠「どうして助けてくれるんだよ」
ロイス「私は人間が大切だとは思わない、けどこの世界に来てから誘拐された被害者の遺族の必死に訴える声を聴いてね、何故かわからないけどとても苦しくなった、この負の連鎖を止めたかったの」
悠「異世界に帰る気はないのか?」
ロイスはくすっと笑い、手で口を抑えた
ロイス「遠慮しとくわ、今はこの事務所で仕事をするのが心地いいの」
そうだ、俺にはまだやることがある。警察の仲間に全て話すんだ
俺の能力で異世界やエルフの存在を示して、世界中に知らしめるんだ。
この事実を見れば、各国の機動部隊が動くだろう
ピキッ…
悠「うあ!…」
その瞬間、俺の脳内に痛みが稲妻のように駆け巡った
カイラ「聞こえますか?探偵さん」
カイラが遠隔で俺の脳に語り掛ける
悠「カイラ?どうやってこんなことを」
カイラ「特定の他人の脳に遠隔で話しかける魔法です。そんなことはどうでもいい、緊急事態です。単刀直入に言います。サダベル学園長がティード海賊団と手を組み、学園やアルタイル王国全土を襲撃しています」
悠「はぁ?なんだって?」
俺は驚いた、あのサダベルが…海賊と組んだ?
カイラ「騎士団と兵士たちが総動員で戦っていますが、戦況はかなり厳しいです。」
カイラ「あなたにも協力してほしいんです。あなたの世界を繋ぐ能力があれば世界中にゲートを張り巡らせ、異世界各国の軍隊が我々を手助けしてくれます。今からこちらに来れますか?」
悠「で、あんた本当にカイラか?」
カイラ「そんなこと言ってる場合ですか?早く来てください、頼みましたよ」
若干怪しいが…とりあえず行くしかない
悠「…わかった、すぐ行く」
ロイス「行くのね、浪野君」
悠「あぁ、行かなきゃ」
王子たちの警護は俺が任されたんだ、その務めを果たすんだ
悠「リンク」
ビュン!と俺の目の前に緑色に光る円形のゲートが出現した
きゃああああああああ!!
ゲートに写るのは燃え盛り、悲鳴が響く崩壊した校舎だった
悠「一体…何があったんだよ…!?」
だめだ、開いた口がふさがらない
俺は足を踏み込み、ゲートの中へと走り始めた
学園長室
サダベルは木製のデスクに座り、ごくりとコーヒーを口にした
サダベル「潮時だな、もういいぞ出てこい」
すると、学園長室の中心から透過していたティードとレガースが出現した
ティード「わが友よ、計画通りか?」
サダベル「勿論だ、カイラは今眠ってもらってる」
バサッとソファに横たわる意識のない手足を拘束されたカイラが眠っていた
「探偵はこちらから誘導しておいた、上手くいけばこちらの世界に渡っているはずだ。クライスや騎士数名は今現在ハッタン王国で会談をしている。そして、アルタイル王国最強の戦力カイラも既に対処すみだ。つまり、今しかないのだよ、世界を繋げ、人間どもの世界を乗っ取る絶好のチャンスは」
ティードはにやりと微笑んだ
サダベル「さて、始めようか。革命を」