テラーノベル
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自慰用の玩具とは比べものにならない質量と、静かな室内に響く淫らな水音。
息が詰まるほどの圧力に一瞬だけ身体を強張らせたものの、瑞樹が柊吾の反応を確かめながらどこまでも優しく慎重に奥へと沈め込んでくれたおかげで、痛みを感じることもなく身体の奥深くまで受け入れることができた。
(どうしよう。僕の中……黒瀬さんで……いっぱいだ……っ)
自分を満たす圧倒的な熱と重み。そして何より、大好きな人とこうしてひとつになれたという満ち足りた幸福感が胸いっぱいに広がり、柊吾の目からぽろぽろと喜びの涙が零れ落ちる。愛おしさと快感が混ざり合った、堪らない幸せに包まれていた。
瑞樹は時間をかけて根元まで完全に自身を埋め込むと、感極まったように深く息を吐き、柊吾の汗ばんだ額や唇へ愛おしそうに何度もキスを重ねる。
「っ、柊吾さん。……ここ、苦しくないですか?」
「っ、ん……大丈夫、です……っ。黒瀬さん、が……す凄く、あたたかくて……っ」
「……っ、あまり可愛いこと言わないでください。加減できなくなる」
瑞樹の瞳に再び揺らめいたのは、底知れない濃密な熱。完全に受け入れられたことを確認すると、瑞樹は柊吾の反応を見ながら、内部を優しく撫で回すように腰をゆったりと動かし始めた。
「んぁっ……っ、あ……っ」
どこを擦られても甘い痺れが走るが、瑞樹は柊吾の小さな喘ぎ声や身体の跳ね方を見逃さない。内側の粘膜を丹念に探り——そして、一番熱く蠢く突起を、ズリ、と下から押し上げるように深く擦り上げた。
途端に、抗いようのない強烈な快感が腰から脳幹へと一気に突き抜け、柊吾は背筋を跳ねさせて甲高い悲鳴を上げた。
「ひゃうぁぁッ……!? ぁ、そこっ……ダメッ、ダメですッ……!」
「……ふふ、見つけた。ここですね」
確信を得た瑞樹の顔に、サディスティックで甘い笑みが浮かぶ。あまりの快感の強さに恐怖すら覚え、無意識に腰を退いて逃げ出そうとした柊吾だったが、瑞樹の大きな手がその腰を逃がさぬよう両脇からがっしりと掴み捕らえた。
「やっ、そこ……っ無理……ぁあっ!」
「ふふ、逃がしませんよ。……俺ので、おかしくなってください」
そこからは、容赦のない快感の集中砲火だった。
一番敏感な前立腺ばかりを狙い澄まし、腰をがっちり固定したまま容赦なく突き上げるストロークが始まる。パンパンと肉が打ち合わさる淫らな音とぬちぬちとした水音がリビングに響き渡り、深く打ち付けられるたびに頭の中が真っ白に弾けた。
「やっ、ぁ、あぁッ! まっ、まって……っこんなの……っ、気持ちよすぎて……っぁあっ!!」
「っ、あの、朝倉奏が俺の前でこんなに乱れてるなんて……夢みたいだ……」
「へっ? いま、なんて?」
「っ、なんでもありません」
感極まったようにぼそりと何かを言われた気がしたがうまく聞き取れず、更に激しく打ち付けながら右手が陰茎に絡んだ。同時に責め立てられたら堪らず、あっという間に射精感が高まって、柊吾は「あっ、出っ、出ちゃ……っ!」と叫びながら一気に弾け飛んだ。
同時に前立腺を抉られ、前の先端から白濁を噴き散らしながら、後ろの秘腔を狂おしくキュウッと締め付ける。
「あ……ッ、はぁ……ッ、あっ……!」
強烈すぎる快感の波に飲み込まれ、柊吾の視界が真っ白に染まる。全身の力が抜け、そのまま深い余韻の底へと沈んでいった。
#婚約破棄
霞花怜
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コメント
3件
め、目が、目が幸せだと語っています(( こんな運命的な出会い、あるなんて夢にも思わなかったです(´;ω;`)ブワッ (作品との出会い)
わあ…第72話、お疲れ様でした!柊吾くんの「僕の中…黒瀬さんで…いっぱいだ…」って心の声、すごく胸に響きました。瑞樹さんの優しい慎重さと、見つけた後の甘くサディスティックな表情のギャップがたまらなくて…。ただの身体的描写じゃなくて、大好きな人とひとつになれた幸福感がひしひし伝わってきて、読んでてあったかくなりました。瑞樹さんの「朝倉奏が俺の前で…」の呟きも、思わず声に出ちゃったんだなって思うとニヤけますね…!