幼稚園編2
🎬
〜紫視点〜
赤「ーーーーっ。」
さっきから赤くんの悪い、、。 それに繋いでる手が強ばってる。 初めてのところに行くんだ。 怖くないわけないよね。 赤くんまだ3歳だし。
紫「赤くん。」
赤「なに?」
紫「幼稚園怖いんでしょ?帰りたくなったら先生に頼んで電話してもらいな?」
赤「なっ、こあくないもん。」
赤くんは昔から人に弱みを見せるのが苦手らしい。家族だから頼っていいのに。
紫「まあ、なんかあってもお兄ちゃん達は赤くんの味方だからね。」
そう言うと赤くんの手はもう強ばってなかった。そのままにするのも心配だったので赤くんを抱っこすることにした。
赤「ん、!だっこいなない!」
紫「いいから、ほら。」
赤「、、っ。、ん。」
最初はものすごく嫌がっていたが、手を広げて待ってると赤くんも手を広げて来てくれた。可愛い。
幼稚園に着くと先生が気づいて来てくれた。
先生「おはようございます!まってましたよ?」
紫「おはようございます!今日からお世話になります。」
先生「赤くんもよろしくね?」
赤「、、ぷい。」
紫「こら。無視しないの。」
赤「、よろちくおねあいちます」
初めて他人と話してる赤くんに成長を感じる。
先生「紫さん。まだ中学生でしょ?学校大丈夫なの?」
そう言われて時計も見ると8時をすぎていた。
紫「あっ!すみません。失礼します。」
赤「あいあい、、」
きっとバイバイって言ってるんだろうな。可愛い。
〜赤視点〜
先生「よし!赤くん教室行こっか。 」
赤「、あい。」
転生してから他人と話すのは初めてだ。前世は人と話すの嫌いだったから怖いけど、だからこそ今世は頑張りたい。ここは幼稚園。大丈夫。前世のやつはもう居ないんだから。
先生「赤くんは3歳だからチューリップ組ね。自己紹介上手にできるかなー?」
バカにしやがって。こう見えても中身は高校生。と言っても同年代と話すのは久しぶりだ。緊張はするし、怖い。
赤「できゆもん。」
先生「はーい。みなさーん。今日からお友達になる赤くんだよ。」
着々と自己紹介を終えて自由時間になる。上手く話せないのが恥ずかしくてあまり話さなかった俺は3歳にしてみんなより言葉を上手く話せない。だから幼稚園でなるべく沢山話して、上手く話せるようになりたい、、。
Aちゃん「赤くん!私達とおままごとしよ!?」
赤「うん。いいよ。」
なんと十数年ぶりにおままごとをすることになった。
Bちゃん「私B。よろしくね?」
赤「よろちく。」
Aくん「おい。次は俺たちが赤と遊ぶばん。赤頂戴。」
数分後。男の子がこっちに来た。
Bちゃん「はぁ?今いいとこなんだけど。」
Aくん「おもちゃは順番だって先生が言ってただろ!次は俺たちの番だぞ!」
いやいや。俺おもちゃじゃないし。結果的に俺はAくんに連れられてBくんも一緒にボールで遊ぶことになった。でもこの後最悪なことが起きる。
ボール遊びをやめ、みんなでトイレに行くと
Aくん「なぁ、赤ってほんとに男? 」
赤「、え?」
Bくん「俺もAが言ってることわかる。赤男のくせになんかムチってしてるし、顔も女っぽい。」
Aくん「そうそう。てことで赤が男って証明してくんない?」
なんだか嫌な予感がして俺は走って逃げた、、、はずだったけど、すぐに手を掴まれてしまった。
Bくん「おい。なんで逃げんだよ。男って証明するだけだろ?大丈夫だって」
赤「っ、いやっ!」
どんどん2人が迫ってくる。これはまずい。
昔されていたいじめが蘇ってしまう。2人に悪気がないのはわかってる。わかってるのに。やっぱり怖いんだ。
Aくんが俺のズボンに手をかけた時。やってしまった。
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終わり〜
コメント
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分かるよ…男子の棒蹴ったんやろ? 自分もしてるから行けるで…