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種類は昨日以上に多い。
アジ、サバ、イワシ、キビナゴ、ヒラメ、ウシノシタ、スズキ、ソーダカツオ、ヒラマサ(の小さい奴)、黒鯛、メジナ、メゴチ、ベラ?、コウイカ、ダイナンウミヘビ。
理科担当の先生2人が大雑把に分類したところ、これだけ種類があった。
「理科担当と言っても、どちらも専門は物理ですからね。あまり細かい分類まではわからないです」
そう小暮先生が言っていたけれど。
昨日より浅い部分が多かったからか、小魚類も多い。
「あとは潮の関係ですね。昨日は小潮で、あとはどんどん干潮の差が激しくなりますから。その分この仕掛けには色々入ると思いますよ」
種類と絶対量が多すぎて、これを捌くのは選ばれた方々のみになった。
全員でわさわさやるより、その方が早いという事で。
そんな訳で選ばれし4人がキッチンで集中調理中。
ちなみに4人とは草津先生、朗人先輩、理奈先輩、川俣先輩だ。
そして残った皆は冷房の効いた大広間で工作の時間。
外でやらないのは暑いから。
女性陣数人でやっているのは燻製器作り。
要は段ボールに
○ 内側下部分に火がつかないようアルミホイルを張って
○ 上部分に金網を固定して燻す食品を載せられるようにして
○ 側面に開閉して食品を出せる場所を作り
○ 煙が上手く充満しつつ上に抜けるよう空気口とかを調える
という工作だ。
そして僕と文明先輩がやっているのはチップ作り。
先生が見立てた『燻製用流木』をナイフやなた、のこぎりで刻む作業。
ちなみにこの流木を見立てた理由は簡単だ。
「多分これは広葉樹、それも樫系統ですね。針葉樹で燻製を作ると、それはそれは恐ろしい味になりますから」
どういう味だったのだろう。
それはともかく。
チップ作り、はっきりいって面倒だし力を使うし手間がかかる。
とりあえず目標はそれぞれ大食器2杯ずつ。
木の種類が違うので混ぜることは出来ない。
単調かつ腕力を消耗する。
「これってこの木に直接火を付けて、煙を出したら駄目なんですか」
「万が一木が再発火した場合、燻製器ごと燃えてしまうのですよ」
佳奈美先輩がそう発言。
さいですか、はい。
そんな訳で切って、割って、削って、ちまちま刻んで。
手の筋肉に震えが出はじめたころ。
やっと食器2個分のチップ作成というノルマを達成した。
これは疲れる。
何か他の方法はないのだろうか。