TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

注意事項

・この作品は二次創作です。

・本人様とは関係ありません。

・検索避けに協力してください。

・マ.ル.サ.の.shp という動画を見てからの方が楽しめると思います。

・獣人や、年齢操作、愛され等の表現があります。(腐ではありません。コメントは気をつけてください。)

・1部作品の都合上検索避けしておりません。

ワンクッション


























─────────────

おれは虎だよ。

お母さんとお父さんはいないよ。

おれが生まれて、1年後にいなくなっちゃったの。

おれは一人っ子だよ。

生まれは動物研究所っていう所だよ。

おれは冷たいコンクリートの上に寝転がるのが好きだよ。

冷たくて、身体の痛みも無くなるんだよ。

おれは檻の中に住んでるよ。

たまに人間がきて、おれに注射をするよ。

痛い時もあるけど、頑張ったら餌が貰えるよ。

おれは、いつからか皮膚という物ができたよ

出っ張った鼻も少し形が変わって、身体の形も変わったよ。

先生は、おれが虎と人間のハーフになったことを教えてくれた。

そしたらね、おれは移動することになったよ。

おれは大きな会場へお出かけしたよ。

ライトが眩しかったなあ。

金髪の男の人がおれを買ったらしい。

先生とお別れは悲しい。

変な人は、ツンとした匂いがして、目が怒ってるような形だった。

おれは、これからどうなるんだろう。

分からないけど、全然へっちゃら。

おれはつよいから!

おれはまけないから!















─────────────

膝の上でボールをつんつんと触る虎の子供。

黒色が混ざった黄色の耳、それなのに明るい水色の髪の毛。

そんな頭をわしゃ、と撫でると橙色の瞳がこちらに向いた。

きょとん、と首を傾げる姿が愛らしくついつい撫ですぎてしまう。

虎の首輪にはci、と書かれてあった。

knはニコッ!と笑って頬を撫でる。

ふにゃ、と笑って舌がぺろん、と垂れる。

子供らしくて可愛い。

それからまた、ボールを触りだした。

knは、動物研究所という物を好ましく思っていない。

研究し、獣人になることが成功すれば売られてしまうのだ。

そんな売られた獣人を買うのが、knができる精一杯の優しさであった。

そう、knの家には他に虎の獣人が沢山いる。


…というような、正義感の強い男性に見えるだろう。

が、こいつは金に対しては性格がなんとも言えない。

よく家に税務調査官、マルサshpが来る。

それを知ってしまえば、こいつはなんなんだ?となるだろうな。

だけれど、研究室で生きてきた虎たちからすればknは命の恩人。

そんなの知らなくていいことであった。

キキーッ。

車が止まると、ciは驚いたようにビクッと跳ねた。

抱っこしてやって、車から降りる。

ふんっふんっ、と鼻を鳴らし地面やら空やらを見渡す。

爪がくい込んで肩が痛い。

扉が開くと、勢いよく虎たちが飛び出してきた。

「「「「ご主人!!!!」」」」

ciが驚き、knの肩に顔を埋めた。

「おうおう元気やなぁお前ら!!」

「ご主人!!それは誰ですかにゃ??」

zmがふんふんと匂いを嗅ぎながらknに駆け寄る。

「新しいお前らの弟やで。ciや!!」

「ci!!よろしくなぁ!!俺はtnやで!!」

tnが勢いよく手を上げる。

「tnは豚と虎のキメラで、さらに人間のハーフなんやで。おかしい話やろぉ??あっ、俺はrb。」

rbがやれやれ、と手を振りながら笑った。

「zm!!えっと、お肉が大好きにゃ!!」

「この人、なんか分からんけど猫みたいな喋り方よな〜。あ、おれem、よろしく〜。」

emの背中によじ登ってわいわいと手を広げるzmと、それに混乱しているem。

knは満足そうに笑った。

「ci、お喋りはできるか??」

「がおー??」

「あーっ…えっと。虎たち!!翻訳!!」

knはしゃがんで、虎たちにciを見せた。

「がおっ!」

「えっとご主人!!ciは強いらしいです!!」

tnがビシッと言った。

ciはknを見て、ガオー!と歯を見せた。

「あっはっは!!可愛ええやつやないか!!よしゃ、まずは喋れるようになろか!!」

建物に入り、ciは床に降りた。

ふかふかの赤色カーペットだ。

「ふんっ、ふんっ。」

カーペットはふかふかなので、フミフミが止まらない。

「んにゃぁ〜、分かる〜!!俺もそれすき!!」

zmもフミフミし出す。

「ご主人!!この子の教育俺がやりたいです!!」

emが手を挙げた。

「おう!!じゃあ頼んだ!!えっと、狩りの仕方は皆で教えたれ。色んなやり方を知って欲しい。」

「はーい!!俺教えますにゃー!!」

「えっ、俺も教えたい!!」

「zmとrb、あと他のみんなもciを頼むわ。俺は少し休憩してくるな。」

knは大きな扉を押して他の部屋へ行ってしまった。

ふんふん、としっぽを上に立ててこちらを見ているciに皆うっとりとするしかなかった。

「じゃあ、お勉強しよっか!!」

「em、俺もやりたい。」

「うん!!tnさんもやろ!!」

tnとemはその場に座って、他の皆は中庭へと走って行った。

「ciくん、真似してみて。」

こくん!と頷く。

「あー。」

「ぁー。」

「いー。」

「ぃー!!」

「うー。」

「ぅー?」

「えー。」

「ぇーっ。」

「おー。」

「がぉー。」

できた!とemは喜んでciの頭をワシャワシャと撫で回した。

ciはしっぽをピン!と立ててふん!と鼻を鳴らした。

「ci、俺はtnやで。と、ん、と、ん。」

「とっとっ、」

「そう、とっ、ん!!とっ、ん!!」

「ん!ん!」

上手くいかず首を傾げて何度も発音する。

そんなciが可愛らしくてtnは笑ってしまった。

「ゆっくりでええからな。とー、ん、とー、ん。」

「とぉ、んっ!!とぉ、んっ!!」

「できたやん!!!!!えらいで!!頑張ったなぁ!!」

「んへっ、ふへ、」

頭を撫でてやると、舌をぺろっと出して喜んだ。

「俺はem!!えー、みー、るー。」

「えいう!!」

「惜しい!!」

「えーみ、うー!!」

「るー!!」

「うー!!」

自分の中では言えたらしく、ciは嬉しそうにドヤっと笑顔を見せた。

「んふ、じゃあem、さ、ん!って呼んでみ。」

なんとも言えないemに変わってtnが提案する。

「え、みさんっ!!えーみーさん!!」

「言えたやん!!やったぁぁっ!!」

「んへっ、んへっ、」

舌がまた飛び出して、ciは嬉しそうに目を細めた。

「よっしゃ。みんなの名前覚えよか!!」

「あーい!!」


























────────────

「…ちッ、マルサがよぉ。また嗅ぎ回ってんなァ。」

ドタドタッ!

knはパソコンから目を離して扉を見る。

閉まってるが、音が漏れている。

「…うちの虎は元気やのう。」

そう、呟いた途端。

扉を思い切りにぶち破ってciが突進してきた。

ドタドタッ!と四足歩行で勢いよくこちらに走ってくる。

knの足元にズドンッ!!とぶつかった。

そして、足を前足でカリカリ!!ガリガリガリ!と引っ掻きknの膝によじ登った。

「ふへっ、ふへっ。」

しまい忘れた舌がへふ、と息を出す。

knはciの両脇に手を入れて抱っこした。

抱き寄せると、ciはこてん、とknの肩に顔を乗せた。

「どうしたん。なんか扉に大穴空いてんけど。」

扉の大穴から困ったようにzmがこちらの様子を伺っていた。

戦闘やらを教えていたのだろうか。

「ごすずん!!」

「…………え"??」

聞き間違いだろうか?

ストレスで聴覚がおかしくなったのだろうか?

「…なんて言った??」

ciはにぱ!と笑ってまた口を開いた。

「ごすずん!!ちいのだよ!!」

「…お前!!言葉覚えれたんか!!よぉしゃ!!頑張ったなぁ!!!!!!!」

ワシャワシャッ!!!!!!!と撫でてやる。

んひゃー!と喜んだらしく、胸の中でciはジタバタと暴れた。

「ご主人…と、とびら、ごめんなさいにゃ。」

「zmか。えーよ。ありがとさん。」

「んぇ…。」

zmが小さく丸まっていると、ciはまたまた四足歩行で走り、zmの腹にダイブした。

どうやら、二足歩行はまだ難しいらしい。

「ぞむっ、だじょぶ??」

「うん、だいじょぶ、」

「ん"ーッ…もうメシの時間やなぁ。取りに行ってくっか。」

そう言うと、zmはぴょん!と立ち上がった。

「今日はどんなご飯ですかご主人!!」

「んー??今日は逃亡しまくってた悪いやつやで〜。腹いっぱい食えよ〜。」

「おにく!!ごすずん!おにくなの!?」

足元を駆け回るciを抱っこする。

「お肉は知っとるんやね〜。」

「えっと、さっき!!ろぉろがおしえてくれた!おいしいって!」

「そっか。楽しみにしときゃァ。」

「あーい!!」

はへふ、とまた舌が飛び出たまましまい忘れている。

だが、それがまた可愛らしい。





























────────────

「…。」

knはジッと虎たちを見る。

虎たちは目の前の肉が乗った皿からなんとか目を逸らし、knを見る。

「…良し!!」

「「「「ッ!!」」」」

knの合図と共に虎たちは皿に顔を突っ込んだ。

「…はふ??」

「ci、がぶってしてみ。」

「がぶ。」

「言うんちゃう。してみ。」

ciは食べ方が分からず肉を睨んでいた。

今まで、餌は液体状の物であったり薬で栄養を取っていた。

だから、この肉という食べ物をどう食べれば良いのかが分からない。

「…ん、ん"ぅ、ぅ、」

皆は次々と食べていき、もうzmは皿がからっぽになっていた。

この事の焦りからciは涙で目に膜を張り始めてしまった。

「ci、口を開けるんや。」

「ん、"…んぁぁ、」

「よしゃ、これで口を閉じる!!」

空いた口にknは肉を入れた。

きゅむう、と口が閉じる。

…噛んでいるのだろうか。

knが肉を引っ張ると、にゅるん!と肉が元の形のまま出てきた。

「…ふむ。」

「ん"、ぅ、ぐッ…ぅ、ぅぅぅ"〜、」

「ci大丈夫やから。ええ子。頑張っとるよ。」

カーペットの上で丸まってしまったciをぽん、と撫でる。

だが、完全に拗ねてしまった。

「とりあえず…せやな。飲み物持ってくるわ。」

knはせめて何かを体内に入れよう、と飲み物を取りに行くことにした。

もう既に皆は食べ終わっていた。

「ci、食べれる??」

tnが優しく声をかけると、前足で皿をtnへと押し付けた。

「いらな"ぁいッ…、これいりゃぁ"いっ、」

「ci、顔上げて。」

「ん…ふぐ"、ぅ、」

tnは肉を持ってciの口の中へ入れた。

「いー。」

「…??」

「真似して。いー。」

「…い"ー、ぅいッ!?」

肉を引きちぎることが出来た。

ぽかん、としているciの傍に行き食べるモノマネをしてみる。

ciは一所懸命に真似をした。

もぐ、もぐ。

ごっくん。

「…!!お、おしい!!」

「はは、美味しかった??良かった!!」

「んっ、んー!!」

ciは肉にかじりついた。

それからは早く、あっという間に肉は無くなった。

「お待たせ〜…って、あ"ァ!?」

「ごすずん!たべえた!」

「よかったなお前ェ!」

駆け寄って抱きしめる。

「ふへ、んへへっ。」

嬉しい時は、舌をしまい忘れるのがciの癖だ。




















─────────────

「ふんっふんっ。」

コロコロと転がるボールを追いかけていた時の事だった。

突然電気が消えて、真っ暗になった。

「んぇ、??ごすずん…、」

怖くなったciはボールを加えてゆっくりと歩き出した。

廊下を走るzm、tn、rbを見つけると、tnがこちらに駆け寄ってきて抱っこした。

抱っこしたまま、近くの部屋に入ると鍵を閉めた。

部屋の外からガシャン!!とガラスの割れる音が聞こえる。

「とぉとぉ…、なぁに、??」

「…マルサが来たんや。安心せぇ。ご主人も皆も大丈夫やからな。でも、ciはまだ危ないから俺が守る。」

「まるさ、」

「そう。税務調査官。」

なんて話していると、扉が開いた。

思わずtnの胸に顔を埋めると、にゃあと聞こえた。

この声はzmだ。

zmは口に肉を加えていた。

それを半分にちぎってciに渡してくれた。

「もう大丈夫やで!!」

「おにく!おにくだぁっ!!」

「ご主人は??」

「ご主人逃げ足早くて、すぐに隠し部屋ん中隠れたから大丈夫。rbは寝てもうたけど。」

電気がつき、部屋を出る。

廊下でrbが寝ていた。

「ろぉろ??おなかすいたの?」

「肉はciが食べてええで。」

「いいの??」

がぶ!と噛み付く。

tnに教えて貰ったように、”い”の口の形にしてグッとする。

もぐもぐ。

「んふ、おいし!」

「ふふ、あっ、ご主人ー!!!!!」

隠し部屋から出てきたknが階段を登ってこちらにやってきた。

「よおやったわ!!うん!!」

「ご主人〜、もっと褒めてくれてもええねんで??」

「すごい!!天才!!強すぎるわ!!参ったなぁ!ウン!!!!!」

knはrbとciを抱えた。

「ごすずん、ろぉろねてるよ!!」

「寝とるなぁ。布団のとこ連れてってやろうな。」

「うん!!おれさきにいってる!!」

ciはknの肩から飛び降りて、シュタシュタッ!と走っていった。

四足歩行のまま。

「…zm、tn。ciにいつか二足歩行の練習をさせてやれ。」

「「はーい。」」


















終わりです!!

ciくんの舌しまい忘れはこんな感じ↓

画像

メガネ描き忘れてました土下座土下座


いいね待ってます😭😭😭😭😭😭😭

読んでくれてありがとうございました!!!!!!

loading

この作品はいかがでしたか?

2,268

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚