注意事項
・この作品は二次創作です。
・本人様とは関係ありません。
・検索避けに協力してください。
・マ.ル.サ.の.shp という動画を見てからの方が楽しめると思います。
・獣人や、年齢操作、愛され等の表現があります。(腐ではありません。コメントは気をつけてください。)
・1部作品の都合上検索避けしておりません。
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おれは虎だよ。
お母さんとお父さんはいないよ。
おれが生まれて、1年後にいなくなっちゃったの。
おれは一人っ子だよ。
生まれは動物研究所っていう所だよ。
おれは冷たいコンクリートの上に寝転がるのが好きだよ。
冷たくて、身体の痛みも無くなるんだよ。
おれは檻の中に住んでるよ。
たまに人間がきて、おれに注射をするよ。
痛い時もあるけど、頑張ったら餌が貰えるよ。
おれは、いつからか皮膚という物ができたよ
出っ張った鼻も少し形が変わって、身体の形も変わったよ。
先生は、おれが虎と人間のハーフになったことを教えてくれた。
そしたらね、おれは移動することになったよ。
おれは大きな会場へお出かけしたよ。
ライトが眩しかったなあ。
金髪の男の人がおれを買ったらしい。
先生とお別れは悲しい。
変な人は、ツンとした匂いがして、目が怒ってるような形だった。
おれは、これからどうなるんだろう。
分からないけど、全然へっちゃら。
おれはつよいから!
おれはまけないから!
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膝の上でボールをつんつんと触る虎の子供。
黒色が混ざった黄色の耳、それなのに明るい水色の髪の毛。
そんな頭をわしゃ、と撫でると橙色の瞳がこちらに向いた。
きょとん、と首を傾げる姿が愛らしくついつい撫ですぎてしまう。
虎の首輪にはci、と書かれてあった。
knはニコッ!と笑って頬を撫でる。
ふにゃ、と笑って舌がぺろん、と垂れる。
子供らしくて可愛い。
それからまた、ボールを触りだした。
knは、動物研究所という物を好ましく思っていない。
研究し、獣人になることが成功すれば売られてしまうのだ。
そんな売られた獣人を買うのが、knができる精一杯の優しさであった。
そう、knの家には他に虎の獣人が沢山いる。
…というような、正義感の強い男性に見えるだろう。
が、こいつは金に対しては性格がなんとも言えない。
よく家に税務調査官、マルサshpが来る。
それを知ってしまえば、こいつはなんなんだ?となるだろうな。
だけれど、研究室で生きてきた虎たちからすればknは命の恩人。
そんなの知らなくていいことであった。
キキーッ。
車が止まると、ciは驚いたようにビクッと跳ねた。
抱っこしてやって、車から降りる。
ふんっふんっ、と鼻を鳴らし地面やら空やらを見渡す。
爪がくい込んで肩が痛い。
扉が開くと、勢いよく虎たちが飛び出してきた。
「「「「ご主人!!!!」」」」
ciが驚き、knの肩に顔を埋めた。
「おうおう元気やなぁお前ら!!」
「ご主人!!それは誰ですかにゃ??」
zmがふんふんと匂いを嗅ぎながらknに駆け寄る。
「新しいお前らの弟やで。ciや!!」
「ci!!よろしくなぁ!!俺はtnやで!!」
tnが勢いよく手を上げる。
「tnは豚と虎のキメラで、さらに人間のハーフなんやで。おかしい話やろぉ??あっ、俺はrb。」
rbがやれやれ、と手を振りながら笑った。
「zm!!えっと、お肉が大好きにゃ!!」
「この人、なんか分からんけど猫みたいな喋り方よな〜。あ、おれem、よろしく〜。」
emの背中によじ登ってわいわいと手を広げるzmと、それに混乱しているem。
knは満足そうに笑った。
「ci、お喋りはできるか??」
「がおー??」
「あーっ…えっと。虎たち!!翻訳!!」
knはしゃがんで、虎たちにciを見せた。
「がおっ!」
「えっとご主人!!ciは強いらしいです!!」
tnがビシッと言った。
ciはknを見て、ガオー!と歯を見せた。
「あっはっは!!可愛ええやつやないか!!よしゃ、まずは喋れるようになろか!!」
建物に入り、ciは床に降りた。
ふかふかの赤色カーペットだ。
「ふんっ、ふんっ。」
カーペットはふかふかなので、フミフミが止まらない。
「んにゃぁ〜、分かる〜!!俺もそれすき!!」
zmもフミフミし出す。
「ご主人!!この子の教育俺がやりたいです!!」
emが手を挙げた。
「おう!!じゃあ頼んだ!!えっと、狩りの仕方は皆で教えたれ。色んなやり方を知って欲しい。」
「はーい!!俺教えますにゃー!!」
「えっ、俺も教えたい!!」
「zmとrb、あと他のみんなもciを頼むわ。俺は少し休憩してくるな。」
knは大きな扉を押して他の部屋へ行ってしまった。
ふんふん、としっぽを上に立ててこちらを見ているciに皆うっとりとするしかなかった。
「じゃあ、お勉強しよっか!!」
「em、俺もやりたい。」
「うん!!tnさんもやろ!!」
tnとemはその場に座って、他の皆は中庭へと走って行った。
「ciくん、真似してみて。」
こくん!と頷く。
「あー。」
「ぁー。」
「いー。」
「ぃー!!」
「うー。」
「ぅー?」
「えー。」
「ぇーっ。」
「おー。」
「がぉー。」
できた!とemは喜んでciの頭をワシャワシャと撫で回した。
ciはしっぽをピン!と立ててふん!と鼻を鳴らした。
「ci、俺はtnやで。と、ん、と、ん。」
「とっとっ、」
「そう、とっ、ん!!とっ、ん!!」
「ん!ん!」
上手くいかず首を傾げて何度も発音する。
そんなciが可愛らしくてtnは笑ってしまった。
「ゆっくりでええからな。とー、ん、とー、ん。」
「とぉ、んっ!!とぉ、んっ!!」
「できたやん!!!!!えらいで!!頑張ったなぁ!!」
「んへっ、ふへ、」
頭を撫でてやると、舌をぺろっと出して喜んだ。
「俺はem!!えー、みー、るー。」
「えいう!!」
「惜しい!!」
「えーみ、うー!!」
「るー!!」
「うー!!」
自分の中では言えたらしく、ciは嬉しそうにドヤっと笑顔を見せた。
「んふ、じゃあem、さ、ん!って呼んでみ。」
なんとも言えないemに変わってtnが提案する。
「え、みさんっ!!えーみーさん!!」
「言えたやん!!やったぁぁっ!!」
「んへっ、んへっ、」
舌がまた飛び出して、ciは嬉しそうに目を細めた。
「よっしゃ。みんなの名前覚えよか!!」
「あーい!!」
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「…ちッ、マルサがよぉ。また嗅ぎ回ってんなァ。」
ドタドタッ!
knはパソコンから目を離して扉を見る。
閉まってるが、音が漏れている。
「…うちの虎は元気やのう。」
そう、呟いた途端。
扉を思い切りにぶち破ってciが突進してきた。
ドタドタッ!と四足歩行で勢いよくこちらに走ってくる。
knの足元にズドンッ!!とぶつかった。
そして、足を前足でカリカリ!!ガリガリガリ!と引っ掻きknの膝によじ登った。
「ふへっ、ふへっ。」
しまい忘れた舌がへふ、と息を出す。
knはciの両脇に手を入れて抱っこした。
抱き寄せると、ciはこてん、とknの肩に顔を乗せた。
「どうしたん。なんか扉に大穴空いてんけど。」
扉の大穴から困ったようにzmがこちらの様子を伺っていた。
戦闘やらを教えていたのだろうか。
「ごすずん!!」
「…………え"??」
聞き間違いだろうか?
ストレスで聴覚がおかしくなったのだろうか?
「…なんて言った??」
ciはにぱ!と笑ってまた口を開いた。
「ごすずん!!ちいのだよ!!」
「…お前!!言葉覚えれたんか!!よぉしゃ!!頑張ったなぁ!!!!!!!」
ワシャワシャッ!!!!!!!と撫でてやる。
んひゃー!と喜んだらしく、胸の中でciはジタバタと暴れた。
「ご主人…と、とびら、ごめんなさいにゃ。」
「zmか。えーよ。ありがとさん。」
「んぇ…。」
zmが小さく丸まっていると、ciはまたまた四足歩行で走り、zmの腹にダイブした。
どうやら、二足歩行はまだ難しいらしい。
「ぞむっ、だじょぶ??」
「うん、だいじょぶ、」
「ん"ーッ…もうメシの時間やなぁ。取りに行ってくっか。」
そう言うと、zmはぴょん!と立ち上がった。
「今日はどんなご飯ですかご主人!!」
「んー??今日は逃亡しまくってた悪いやつやで〜。腹いっぱい食えよ〜。」
「おにく!!ごすずん!おにくなの!?」
足元を駆け回るciを抱っこする。
「お肉は知っとるんやね〜。」
「えっと、さっき!!ろぉろがおしえてくれた!おいしいって!」
「そっか。楽しみにしときゃァ。」
「あーい!!」
はへふ、とまた舌が飛び出たまましまい忘れている。
だが、それがまた可愛らしい。
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「…。」
knはジッと虎たちを見る。
虎たちは目の前の肉が乗った皿からなんとか目を逸らし、knを見る。
「…良し!!」
「「「「ッ!!」」」」
knの合図と共に虎たちは皿に顔を突っ込んだ。
「…はふ??」
「ci、がぶってしてみ。」
「がぶ。」
「言うんちゃう。してみ。」
ciは食べ方が分からず肉を睨んでいた。
今まで、餌は液体状の物であったり薬で栄養を取っていた。
だから、この肉という食べ物をどう食べれば良いのかが分からない。
「…ん、ん"ぅ、ぅ、」
皆は次々と食べていき、もうzmは皿がからっぽになっていた。
この事の焦りからciは涙で目に膜を張り始めてしまった。
「ci、口を開けるんや。」
「ん、"…んぁぁ、」
「よしゃ、これで口を閉じる!!」
空いた口にknは肉を入れた。
きゅむう、と口が閉じる。
…噛んでいるのだろうか。
knが肉を引っ張ると、にゅるん!と肉が元の形のまま出てきた。
「…ふむ。」
「ん"、ぅ、ぐッ…ぅ、ぅぅぅ"〜、」
「ci大丈夫やから。ええ子。頑張っとるよ。」
カーペットの上で丸まってしまったciをぽん、と撫でる。
だが、完全に拗ねてしまった。
「とりあえず…せやな。飲み物持ってくるわ。」
knはせめて何かを体内に入れよう、と飲み物を取りに行くことにした。
もう既に皆は食べ終わっていた。
「ci、食べれる??」
tnが優しく声をかけると、前足で皿をtnへと押し付けた。
「いらな"ぁいッ…、これいりゃぁ"いっ、」
「ci、顔上げて。」
「ん…ふぐ"、ぅ、」
tnは肉を持ってciの口の中へ入れた。
「いー。」
「…??」
「真似して。いー。」
「…い"ー、ぅいッ!?」
肉を引きちぎることが出来た。
ぽかん、としているciの傍に行き食べるモノマネをしてみる。
ciは一所懸命に真似をした。
もぐ、もぐ。
ごっくん。
「…!!お、おしい!!」
「はは、美味しかった??良かった!!」
「んっ、んー!!」
ciは肉にかじりついた。
それからは早く、あっという間に肉は無くなった。
「お待たせ〜…って、あ"ァ!?」
「ごすずん!たべえた!」
「よかったなお前ェ!」
駆け寄って抱きしめる。
「ふへ、んへへっ。」
嬉しい時は、舌をしまい忘れるのがciの癖だ。
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「ふんっふんっ。」
コロコロと転がるボールを追いかけていた時の事だった。
突然電気が消えて、真っ暗になった。
「んぇ、??ごすずん…、」
怖くなったciはボールを加えてゆっくりと歩き出した。
廊下を走るzm、tn、rbを見つけると、tnがこちらに駆け寄ってきて抱っこした。
抱っこしたまま、近くの部屋に入ると鍵を閉めた。
部屋の外からガシャン!!とガラスの割れる音が聞こえる。
「とぉとぉ…、なぁに、??」
「…マルサが来たんや。安心せぇ。ご主人も皆も大丈夫やからな。でも、ciはまだ危ないから俺が守る。」
「まるさ、」
「そう。税務調査官。」
なんて話していると、扉が開いた。
思わずtnの胸に顔を埋めると、にゃあと聞こえた。
この声はzmだ。
zmは口に肉を加えていた。
それを半分にちぎってciに渡してくれた。
「もう大丈夫やで!!」
「おにく!おにくだぁっ!!」
「ご主人は??」
「ご主人逃げ足早くて、すぐに隠し部屋ん中隠れたから大丈夫。rbは寝てもうたけど。」
電気がつき、部屋を出る。
廊下でrbが寝ていた。
「ろぉろ??おなかすいたの?」
「肉はciが食べてええで。」
「いいの??」
がぶ!と噛み付く。
tnに教えて貰ったように、”い”の口の形にしてグッとする。
もぐもぐ。
「んふ、おいし!」
「ふふ、あっ、ご主人ー!!!!!」
隠し部屋から出てきたknが階段を登ってこちらにやってきた。
「よおやったわ!!うん!!」
「ご主人〜、もっと褒めてくれてもええねんで??」
「すごい!!天才!!強すぎるわ!!参ったなぁ!ウン!!!!!」
knはrbとciを抱えた。
「ごすずん、ろぉろねてるよ!!」
「寝とるなぁ。布団のとこ連れてってやろうな。」
「うん!!おれさきにいってる!!」
ciはknの肩から飛び降りて、シュタシュタッ!と走っていった。
四足歩行のまま。
「…zm、tn。ciにいつか二足歩行の練習をさせてやれ。」
「「はーい。」」
終わりです!!
ciくんの舌しまい忘れはこんな感じ↓
メガネ描き忘れてました土下座土下座
いいね待ってます😭😭😭😭😭😭😭
読んでくれてありがとうございました!!!!!!
コメント
13件
サムネが可愛い。 現場からは以上っすね。
終始舌出してるciくん可愛すぎませんか....あ、初コメ失礼します...まじでciくんが教育されてるところ可愛すぎて大好きです...リピさせていただきます...
すき ~ !!