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2週間後
光と美月は徐々に距離が縮まっていた
美月:じゃあまたね〜
光:おう!
そして、聖人と分かれた光が1人で帰っていると…
??:おい
光:ん?
振り返ると1人の男子生徒がいた
光:誰?
??:美月ちゃんとどう言う関係?
光:友達だけど
光:それよりお前は誰なんだよ
??:中井高嗣(なかい たかし)だ
光:何の用だよ?
高嗣:何でお前みたいな奴が美月ちゃんと仲良くしてんだよ
光:仲良くして何が悪い
高嗣:気に食わねぇんだよ。美月ちゃんは俺の物なんだよ。お前が仲良くする権利は無い
光:何でお前に決められなきゃいけねぇの?
高嗣:理由はない。とにかく美月ちゃんは俺の物だ。2度と近づくんじゃねぇぞ
光:…
高嗣:おい、返事は!?💢
光:分かったよ…
高嗣:これで美月ちゃんは俺の物だ〜!
高嗣は上機嫌で去っていく
光:…
光はしばらくその場で立ち尽くしていた
翌日
美月は光に声を掛けようとした
美月:光くーん、おは…
高嗣:美月ちゃーん!
美月:?
後ろから高嗣が走ってくる
高嗣:おはよう、美月ちゃん!
美月:お、おはよう…
美月は戸惑いながらも高嗣に返事を返す
高嗣:ニヤッ😏
光:…
光は特に気にする様子もなく歩いていく
光:(アイツ本当に邪魔だわ…)
高嗣:(いい気味いい気味笑)
美月:…?
そして、校内でも…
美月:光くーん…
光:聖人〜
聖人:ん、どうした?
光:トイレ行かね?
聖人:おう、良いぜ
光は聖人とトイレに向かう
美月:…
美月:(光くん様子変だなー…)
美月:(どうしちゃったんだろう?)
何も知らない美月は戸惑うばかりだった
その後も…
美月:光くん…
光:…
美月が呼ぶ前に光は毎回廊下へ歩き出す
美月:…
美月:(何で…何で私無視されてるの…?)
美月:(私…光くんに何かした…?)
それから、何度か声を掛けて見るものの、光は全く相手にしてくれなかった
美月は今でも泣き出しそうになっていた
そして、放課後
先生:今日はここまで!
一同:ありがとうございました!
光:聖人〜帰ろうぜ
聖人:オッケー
2人は一緒に帰り出す
美月:(ヤバい、光くん行っちゃう…!)
美月が光の元に向かおうとすると…
高嗣:美月ちゃん!
目の前の通り道を高嗣が防いだ
高嗣:どうしたの?もう帰るの?
美月:うん。今日は用事があって…
高嗣:用事って何?いつも遅くに帰ってるやつが何でこんな早く帰る必要あんの?
美月:用事と言ったら用事なの
高嗣:嘘つくな!💢
高嗣:どうせアイツのとこ行くんだろ!俺にはお見通しなんだよ!💢
美月:行って何が悪いのよ!とにかくどいて!
そう言って美月は高嗣を押し出して廊下を飛び出した
高嗣:何だよアイツ…
高嗣:おい、待て!
その頃
美月は光を全力疾走で探していた
美月:(光くん…どこにいるの…?)
美月:(もう家かな…?)
美月は泣き出しそうになりながら光を探す
すると…
美月:あ…!
美月:光くーん!!
光の後ろ姿を見つけた美月
光:…
だが、光はイヤホンをしているため美月の声が届いていない
美月:光くーん!!光くーーん!
光:…?
光:うぉっ…!
美月:ハァ…ハァ…ハァ…
美月は光の背中にしがみつく
美月:ハァ…ハァ…
光:だ、大丈夫…?
美月:私は、大丈夫…だよ…ハァ…
光:急にどうしたの?
美月:あのさっ!
光:ビクッ
美月:何で私の事避けるのよ!?
光:べ、別に避けてなんか…
美月:何度も何度も無視してたでしょ!?私の事を何回も!!💢
光:…..
美月:ねぇ、私光くんに何かやっちゃいけない事でもした…?
光:されてないけど
美月:じゃあ何でなの…?
美月:前まで普通に話してたのに何で急に無視し始めちゃうの…?
光:それは…
??:オイ!💢
2人の元に誰かがやって来た