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あなたとともに

第7話 - 第7話

2025年03月18日

#青春恋愛

#恋愛系

#体育祭

乃絵瑠🌕️フォロバ100やで

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#7 第7話 / 乃絵瑠🌕️フォロバ100やで

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体育祭の後、二人の関係に変化が訪れる

体育祭が終わり、学校全体が興奮と喜びに包まれていた。さくらと陽斗のチームは見事に優勝を果たし、クラスメイトたちと一緒に勝利を祝う時間が続いていた。だが、さくらはその中でふと、陽斗との距離の縮まりを感じていた。

昼休みが終わり、陽斗とさくらは校庭の隅で少しだけ休んでいた。周りの喧騒が遠く感じられる静かな場所で、二人だけの時間が流れていく。

「お疲れ様、陽斗。」さくらが微笑みながら言うと、陽斗は軽く頷いた。

「お疲れ。」陽斗は普段通りの冷静な声で答え、少しだけ顔を上げた。

その瞬間、さくらは心の中でちょっとした決心をしていた。陽斗に対しての気持ちは、もう隠す必要はない。彼の側にいると、何もかもが自然に感じられるようになったからだ。

「ねえ、陽斗。」さくらが少しだけ声をかけると、陽斗はその声に反応して、顔を向けた。

「ん？」陽斗は軽く眉をひそめて答える。

「私、陽斗のこと…前から少し気になってたんだ。」さくらはちょっと照れくさい顔をしながら、言葉を続けた。「でも、今日、勝った後にすごく嬉しくて…なんか、今までよりももっとお前と一緒にいると楽しいって思った。」

陽斗は一瞬驚いたような表情を見せたが、すぐに落ち着いて顔をあげ、さくらを真剣に見つめた。

「お前…俺のこと？」陽斗が静かに問いかける。

「うん。」さくらは少し顔を赤らめながら、言葉を続けた。「勝った時も、最後まで一緒に走ったことも、陽斗のことをもっと知りたくなったし、これからも一緒にいたいって思った。」

その言葉に、陽斗はしばらく沈黙していた。まるで心の中で何かを整理しているような、少し考え込むような表情だ。

その後、陽斗はゆっくりと口を開いた。「俺も、さくらが一緒にいると楽しいと思ってた。でも…俺は普段、あんまり感情を表に出さないから、どうしていいかわからなくて。」

さくらはその言葉に心の中でホッとした。そして、勇気を振り絞って言った。

「無理に変わらなくてもいいよ。陽斗はそのままで十分素敵だし、私もそのままでいる陽斗が好きだよ。」

陽斗は一瞬黙った後、少し照れくさそうに微笑んだ。「お前…ほんとにお前らしいな。」

その笑顔に、さくらは胸がドキドキと高鳴るのを感じた。陽斗がこんなに柔らかい表情を見せてくれるなんて、想像以上だった。

そして、陽斗が少し距離を詰めて言った。「じゃあ…これからも一緒にいてくれるか？」

その言葉に、さくらは目を輝かせながら答えた。「もちろん！一緒にいると、すごく楽しいもん。」

陽斗は照れくさそうに笑いながら、「じゃあ、よろしくな。」と言った。

その瞬間、さくらの胸の中で何かが弾けるような気がした。陽斗と一緒に歩む未来が、突然とても楽しみになった。勝利の余韻に包まれたこの日、二人の関係は新たな一歩を踏み出した。

その後、二人は少し照れくさく、でも確かな気持ちをお互いに感じながら、日常に戻った。体育祭の興奮が冷めた後も、少しずつお互いの距離が近づいていき、やがて二人はカップルとして、手を繋いで歩くようになった。

次の大会も、次のイベントも、お互いに支え合いながら、一緒に過ごす時間が増えていった。それが、さくらと陽斗にとって、もっと素晴らしい思い出となっていったのだった。