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未知が辺りを見渡しながら歩いていると、人混みの先にようやくゴミ箱を見つけた。

「すみません、、通ります、、」

人の熱気の中を通り、なんとか道の反対側までたどり着いた。

誰かが投げたんであろうゴミがいくつか、周りに落ちている。

未知は手に持った空を捨てたあと、しゃがみこむ。


─痛っ

「あ、すいません。」

誰かが、ぶつかって地面に転んだ未知に言う。

未知が顔を上げると、浴衣を着たクラスメイトの愁が立っていた。

「あ、未知か。悪い、気づかなかった。」

「いや、私がこんなとこにしゃがんでたから、、、」

拾ったゴミを手に立ち上がろうとすると、

「あれ、、」

未知は下駄の鼻緒が切れてしまっていることに気づく。

そのことに気づいた愁が謝る。

「俺がぶつかったせいだ、、」

愁が少し考え込む。

「未知、そこの神社まで歩けるか?」

「うん、たぶん。」




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