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むっちゃ楽しかった
粗方暴れた後、撤退
撤退途中は何度も死にかけたが、鬼ごっこをしている様で楽しんでいる自分がいた
暴れている時、とても満足な自分がいた
心から、笑っている自分がいた
zm「楽しかったな!」
終始ずっと笑っていたゾムさん
その気持ちが分かり、すぐに肯定する
「そうですね!」
a国に着く頃、辺りは少しオレンジ色に染まってきていた
報告を済ませ(暴れたのは言ってない)2人の部屋に戻る
たまにしか使わない予定が、二日連続で使うことになるなんて、誰が予想出来ただろうか
自室に戻り、あの件を聞いてみた
「結局、なんの共犯になって欲しいんですか?」
ゾムさんはニッと口角を上げて答えた
zm「今日みたいなことやで」
今日みたいなという事は、あの暴れるのを黙っていてくれ、という事か
納得し、そしたら答えは一つだと返答をする
「喜んで」
その答えにゾムさんは心底嬉しそうに
zm「よろしくな!相棒!」
今まで、相棒というのがいた事がなく、新鮮だった
ただ、確かな高揚感があった
「はい!」
それからの日々はとても楽しかった
確かに辛いこともあったけど、ゾムさんといると何故だか暖かい気持ちになっていた
この軍に来てから初めて、満たされていると思った
時々、ゾムさんは突然居なくなったりもした
けれど、大体すぐ帰ってくるから、気にしないようにしていた
いつしか、この軍を大切な場所だと思うようになってきていた
理由は分からない、ゾムさんが居るからとはまた違った感じだった
なんと言えばいいのか、分からないがともかく、この軍を大切な場所だとおもうようになっていた
日常が変わった日と言えば、この日
幹部に昇格して、2年ほど経った冬の日
空は雲が覆い尽くし、雪が静かに降っていた
今日もゾムさんは突然居なくなっていた
いつも通り、すぐに帰ってくると思い、俺は書類を進めていた
インカムに連絡が入った
どうやらスパイが居たらしく、緊急会議を開くとの事
書類を進めていた手を止め、会議室に向かうことにした
少し、嫌な予感はした
会議室にはほとんどの幹部がおり、ゾムさん以外が集まっていた
総統「それでは始めるか」
ゾムさんは?
出かかった言葉を出すことはしない
会議にて、不用意な発言は禁止されている
総統「先程、スパイがいた事が判明した」
ゆっくりと、だが、いきなり本題から
総統「スパイというのは、ゾム、2年程前に幹部になった奴だ」
悲しくはあったが、驚きはしなかった
なんとなく、気づいていた
そこからの話はよく覚えていない
うっすらと、 これからは疑わしい奴がいたら報告し、すぐに追放する という事
正直、楽しみが無くなったも同然の事で大きな喪失感があった
これ以上、こんな気持ちにならない為にもこの軍に尽くそうと思った
…少し違うな
ゾムさんとのことを思い出したくなくて、仕事に集中したかっただけだ
寂しい、なんて、
そんなの、仲間に言えるわけもなかった