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サトノダイヤモンドとエマ・シオンの設定 キングダムハーツに出てくるロクサスとヴェントゥスというキャラクターは本当に似ているのでそれを真似した設定にしました。
「メジロフレイム!!史上4人目の無敗の三冠達成!!」
稀に見る瞬間だった。ついに…メジロフレイムが無敗の三冠達成。歴史がまた動いた!!
数週間後
屋上
「ふわぁっ…」
菊花賞のレースで偉業を達成したフレイムだが…ここ最近ぼんやりする日が多い。
「にしても、今日はボケてたから色々ついてねー日だったな…」
「フレイム、このファイル閉まってくれる?」
「いいですよ!」
「フレイム大丈夫?!」
「それでさ、あの名シーンが感動するんだよな!」
「分かります!ソラ達が…」
「えっ?」
「フレイムさん大丈夫?!」
足が当たってコケて、窓掃除していた同じクラスにバケツ水被って…散々だった。
「はぁ〜〜〜…」
ため息を吹くフレイム。手にはマーチャン人形。菊花賞後の生放送のテレビ出演でマーチャン人形の事を語っていた。
菊花賞後、フレイムがマーチャン人形の事について語った後、すぐ商品化が進み、瞬く間に人気になった。マーチャンからもありがとうとお礼を言われた…
「おやまぁ、随分なため息じゃね」
「え?」
フレイムの後ろに現れたウマ娘。白茶色の髪型のウマ娘だった。
しかもおばあちゃんみたいな語尾も。
「ほれ、飴ちゃんどうぞ」
「あ…ありがとう」
「確か…メジロフレイムちゃんかね?」
「そうだけど…?」
そのウマ娘になぜか不思議と親近感が湧いていしまう…
「名はなんて言うの?」
「あたしかい?あたしはねぇ、ワンダーアキュートっていうの。多分、初めましてかねぇ?」
「初めましてだよアキュートさん」
…いつから見ていたのだろう。初対面のアキュートに心配されるとはね
「はぁ…」
「ああほら、そんなに迷った顔みたいにせんで。お腹でも減ってるんかね?このぽりぽりさん食べるかい?」
「ぽりぽりさん?」
ぽりぽりさんとは大根のぬか漬けのことかな?心配されてるから遠慮なく食べてみると。
「………いただきます」
(ぽりぽり…)
ワンダーアキュートから渡されたぬか漬けは、今までのレースのプレッシャーを全て消えるかのように、極限の精神状態から解放されたかのような優しい味がした。
「…美味しい」
「ふふ、美味しいと思えるならまだ大丈夫かしらねぇ…あら…?」
極限の精神状態から解放されたのだろうか、涙を流していたフレイム。
「…なんで?俺…なんで泣いてるんだ…普段泣かないって決めてるのに…」
「…菊花賞、かなり頑張ったんだねぇ。改めて三冠おめでとう!」
アキュートはフレイムの頭を撫でてくれた。
「アキュートさんありがとう、かなりのプレッシャーだったからさ」
「そりゃ大変だったねぇ。よく頑張ったよ」
「…ここ最近さ、新たな目標考えているんだ。1ヶ月後には有馬記念だし、同期と戦うの楽しみなんだ!」
「そうかい、そりゃ楽しみじゃねぇ。あたしもこの時期にレースがあるんじゃよ」
「この時期にレース…東京大賞典?」
「その通りじゃ」
東京大賞典…いわばダートウマ娘達の有馬記念みたいなもの。話によると、リッキーやタルマエも出走するという。
「あっ、俺行かないといけないんだ。ローマさんから有馬記念に向けたトレーニング方をやらないと」
「そうかい、あのローマさんも大変じゃろうしねぇ」
「座学を受けて俺のトレーニング方も教えるという仕事大変ですけど、トレーナーがついているから頑張れるって言ってたよ!」
ローマさんも頑張っている。だから期待に応え続けないと!!
栗東寮
「…もうそんな前か」
フレイムはウマチューブを見ていた。歴史的偉業を達成したあの瞬間を
「あの時はテイオーを救う思いもあったからな…」
競馬場に現地でいた人しか見れないあの大きな翼を羽ばたいているシーンは見えなかった。あの現象はフレイムには分からなかった。
「フレイムさん、菊花賞のレース見ているの?」
「ダイヤ、もう月日が経つからな。本当にプレッシャーヤバかったよ」
「私もフレイムさんが仕掛けた瞬間翼が見えたんだよ!」
「翼?背中から?」
「そうだよ!ローマさんと似てたよ!」
翼?そんなことあったんだ…
あの時脚が軽くなって一気にスピードを上げていったからな…
「今日さ、友達から励まされてさ。おかげでプレッシャーが一気に解放されたんだ」
「そうなんだ!良かったねフレイムさん!!」
友達……ワンダーアキュートに励まされたおかげでフレイムは一気に明るくなった。
音楽室
🎼.•*¨*•.¸¸♬•*¨*•.¸¸ ♬︎*.:*
「すげぇな!完璧だよミラクル!」
「本当?ありがとう!」
数ヶ月続いたピアノ練習。さらに上手くなっている。もう楽譜を見なくても引ける上手さになっていた。
「楽譜見ないで弾けるまで上達したな!」
「フレイムの教えが上手くいくキッカケになったんだよ!ありがとうフレイム!」
「これでさ、ファン感謝祭でのピアノデュエットやろうよ!!」
「いいね!やろう!!」
フレイムとミラクルのピアノデュエット見れるといいな
「この後だけど、ちょっといいかな?」
「大丈夫だけど?」
ミラクルが連れていった場所は、初めて会った時と同じ病院だった。
「病院になにかあるのか?」
「それは来てからのお楽しみだよ」
「ミラクルお姉ちゃんだ!!」
「みんな久しぶり!!」
あの時の子供達がいた。子供達がフレイムを見た時…
「フレイムさん!三冠おめでとう!!」
「…ありがとう!!見てくれてたの?!」
「うん!とてもカッコよかったよ!」
菊花賞見てくれていたんだ!嬉しいな…!
「それでね、フレイムさんにこれを渡そうと思って!!」
渡されたのは、多くの折り鶴と手紙だった。折り鶴は連なりを見せていた。
「こんなに沢山の折り鶴?!ありがとうみんな!!」
「えへへ…!」
「みんなフレイムの走る姿に勇気を貰ったんだ。感謝の気持ちも込めて」
「そうなんだ、ありがとうミラクル、みんな!!」
たくさんの折り鶴、ミラクルと子供達がフレイムに勇気をくれた。もうフレイムはローマと同じ位置にいる。
トレーナー室
「さぁ最終コーナーに入り、逃げる逃げるジェスティーパレス!!」
ローマはレースを見ていた。しかし、フレイムが参戦中のレースではなかった。
「ここでエースプロストが行く!ぐんぐん上がる!!」
(やっぱり世界は違う…フレイムも…もしかしたら…)
「ゴールイン!勝ったのはエースプロスト!!チャンピオン争いはエースプロストの独走です!!」
「ローマ、何見てるんだ?」
「ウマ娘ワールドチャンピオンシップだよ」
「ウマ娘ワールドチャンピオンシップ?なんかレベル高そうなカテゴリーだな」
ウマ娘ワールドチャンピオンシップを見ていた。
「フレイムの菊花賞、翼が見えたでしょ。もしかしたらと思って…」
「フレイムはもうローマのレベルに近づいて来ているのか」
「けど…ワールドチャンピオンシップに挑んだら…」
「…凱旋門賞の時の事か?気にするなよ、フレイムならローマのことちゃんと守ってくれるよ」
名付けた名前なら分かっているが、あの時の悔しさと恐怖はまだ残っていた。
翌日
この日は休日。フレイムは街に出かけていた。
「イチョウの葉が黄色になってる。もう秋なんだ!」
街並みの木が黄色に染まった黄色になっていた。すると…
「おやまぁ、フレイムちゃんじゃねぇのかい」
「アキュートさん!今日は買い物?」
「ちょっと散歩したくてねぇ」
偶然私服姿のアキュートに会った。
「ほら、今日も天気がいいでしょう?」
確かに出歩きたいような涼しげな陽気だった。
このまま1人で散歩かと思うなら…
「よかったら…一緒に歩かない?」
「ありゃ?…いいのかい?」
「全然、邪魔にならない程度なら」
「そうかい…それなら、フレイムちゃんに連れていきたい場所があって…」
ワンダーアキュートと一緒にやってきたのは意外にもビリヤード場だった。
「ビリヤード得意なの?」
「ああ、いやねぇ、来るのは初めてなの。リッキーちゃんに今度遊ぼうって誘ってもらってね」
「リッキーじゃないけど俺がやり方教えてあげるよ!」
「本当にかい?」
ビリヤードは少しやった事がある。多少分からないことがあるがアキュートさんに少しでも楽しんで貰えるといいな。
「これをこうして…」
フレイムの技、2番と3番の玉を流しで入れる大技を決めた。
「ほぅ、フレイムちゃん上手だねぇ!」
「最初やった時は1つ1つ入れていったけど、母親がビリヤード得意だったから!」
「そうかい。それで上手くなったんだねぇ!」
その後、アキュートさんにビリヤードを教え。たくさん遊んだ。
次に訪れたのは、ウマスタ映えするようなオシャレな店にやってきた。
「ここはね、前にファル子さんが教えてくれたの」
「以外だな、こういう可愛い系の店に行くなんてな」
「フレイムちゃんはウマスタやウマッターとかやってるよねぇ。他のウマ娘ちゃん達の真似をしてるのかい?」
「これはコスプレっていうんだ。推しのキャラを自分でなりきって写真とか撮るんだよ。衣装製作もする人もいるからね」
「衣装製作ねぇ、かなり大変な作業だねぇ」
「まぁ俺は衣装製作は全くやってないけど、ファンと交流するの好きなんだ!!」
その後も注文した品が来るまでコスプレの事を話した。
「お待たせしました〜!こちらパンケーキ・ザ・マウンテン、ホイップクリームマシマシ、フルーツとバター多めです!」
すごい量だな。フルーツ多いな!!
「はぁ〜。こりゃ……たまげた……。これだけ立派だと、なんだかご利益がありそうだねぇ。ありがたやありがたや…」
「ご利益か…んじゃ食べようか」
「そうねぇ、頂こうかしらねぇ」
ぱくり……
「あれま!ふっくらしてて美味しいねぇ!」
「美味っ!俺パンケーキ生まれて初めてだったから!」
「フレイムちゃんもパンケーキ初めてだったんだねぇ」
フルーツマシマシのパンケーキがこんなに甘くて美味しく感じるのは初めてだった。
次にやって来たのはファッションブランドの店にやってきた。
「ここはタルマエちゃんから教えてもらったんだよ」
「なんか服とか買いたいものがあるの?」
「フレイムちゃんはなにか欲しい服とかあるかい?」
「俺はいいよ、いつだって買いに行けるから!」
「遠慮しなくてもいいんだよ。今日はわざわざ付き合ってもらったお礼だよ」
「…じゃあお言葉に甘えて」
付き合ってもらったお礼といってもただ一緒にいるだけだけど…まぁいっか。
「ほら、これなんかどうだい?生地も良さそうだし、仕立てにもしっかりしてるじゃないか」
「いいかも、ちょっと試着してくるよ!!」
「あら、とってもお似合いだよぉ!どれ、後ろ向いてくれるかい?」
「…こんな感じ?」
「あれま、背中に穴が空いている。虫にでも食われたのかねぇ?」
「これ、あえて穴を空いているんだ。ダメージ加工みたいだな」
「ほうほう、だめーじかこう…それじゃあわざとかねぇ。今どきのオシャレは難しいねぇ」
ダメージ加工を知らない人初めて見た!まぁファッションは色々あるから難しいよな。
「じゃあ、俺がアキュートさんのオシャレな服選んであげるよ!」
「そうかい?じゃあそうしようかねぇ」
アキュートさんと色々回ったフレイム。すっかり夜になってしまった。
「いやぁ、今日はありがとうねぇ。朝から晩まで付き合ってもらって」
「いやいや、前俺を励ましてくれたお礼だよ。あのポリポリさん食べたおかげで今までのプレッシャー無くなったんだよ!」
「なんのなんの。あたしも慣れてない所だから、フレイムちゃんに手間かけちゃったからねぇ」
手間なんてかけてない。むしろ楽しかった。いやそれ以上に。
「フレイムちゃんと一緒にいて楽しかったよ!」
「俺も久しぶりに楽しめたから!また遊ぼうよ!」
本当に楽しかった。ずっと笑って遊んだの久々だったなぁ…
(ふふふ…『また一緒に遊ぼう!』、だなんてねぇ)
「……………」
なんだろう…すごく気持ちいい音が聞こえる…川も流れてる……
「…あれ?ここは…」
気がついたら。ディスティニーアイランドの浜辺にいた。
すると、小さな光が右往左往動いているのが見えた。小さな光はフレイムの方にやってきた。
「…光?」
光は森林の中に向かった。フレイムも追いかける。
「はぁ、はぁ、はぁ」
(とごに行くんだ?何かを導いているのか?)
森林の中を駆け回るフレイム。すると、光が1本のでかい樹林に宿った。みるみる大きくなり、神々しい存在をした。
「この木は一体…」
「貴方は誰?」
ふと後ろを振り返ると1人の少女がいた。しかし、あの顔どこかで見たような気がした。
「…えっ?!…ダイヤ?」
「ダイヤ…?」
ハートレスが現れ、謎の少女を狙おうとしていた。
「な…なんなの?この生物は?!」
「下がってな!!」
攻撃技を繰り返しながらハートレスを倒していくフレイム。
アルテマウェポンを使い回し、ハートレス達を倒した。
「怪我はない?」
「いえ、大丈夫です」
「…ダイヤだよな!やっとディスティニーアイランドに来たんだ!」
「…ダイヤとは一体?」
「何言ってんだよ、サトノダイヤモンドだろ!自分の名前忘れたのか?」
「誰ですの?サトノダイヤモンドという方は…」
ダイヤじゃない?!顔は完全にダイヤなのに違うの?
「…あの、名前は?」
「私はエマ・シオン」
「俺はメジロフレイム。よろしくなエマ!」
エマ・シオン
突然現れた謎の少女。顔や髪型はサトノダイヤモンドとほぼそっくり。
※エマ・シオン
「先程倒したあの生物は?」
「ハートレス。人の心を奪う生物なんだ!」
「…怖い生物ですね」
「心配いらねぇよ。俺が助けてやるから!!」
困っている人がいたら助ける。キタサンと同じ性格になってきてるね。
「フレイムさん…カッコイイ名前ですね!」
「い…いや、そうかな…?」
カッコイイ名前って言われたの初めてだった。
「そうですね…貴方は私の…王子様!!」
「…えっ?」