俺にも二、三日休みはくれるだろう。これと籠ることに決める。寝室で夜着を脱がせ、抱き締めたまま立ち上がり浴室へ向かう。シュミーズと下着を脱がせると顔を赤くしている。手にある下着が濡れている。いつから濡らしていたのか、俺の陰茎を咥えていたときからなら、そのまま夕食を食べたのか。
「我慢したのか」
何も答えないな、顔が赤くなるだけだ。悪戯もしたしな。指で秘所に触れると、難なく中へと進み指を濡らしながら呑み込む。温かい泥濘に陰茎は反応するがまだやらん。仕置きすると決めたからな。指を二本に増やし中を擦ってやると口から喘ぎ声を出し悦んでる。根元まで刺し、出し入れを激しくしてやると体が震え達しそうになっているが、仕置きだからな、指を抜いて快楽を止める。潤んだ空色の瞳で見てくるな。液で濡れた指を見せる。
「いつから濡らしてた」
答えないな、指を見ながら口を結ぶ顔も愛らしい。濡れた指を小さな口に入れしゃぶらせる。秘所にしたように指を出し入れしてやる。疼くだろうな。
「欲しいか」
直ぐ様、頭を縦に振るがやらん。
「まだだ、洗わんとな」
指を口から抜き頭を撫でる。脇に手を差し込み持ち上げて浴槽に入れる。頭から湯をかけ、これがしたように浴槽の縁に頭を置かせ濡らした髪に泡を乗せて洗い始める。絡まないように力を入れず揉みこむ。桶で湯を掬い泡を流す。
濡れた夜着を脱ぎ浴槽に入り、背中から抱きしめ膨らんだ腹を撫でる。子のせいで中に出せないからな仕方ない。体は十分温まっただろう。俺の胸に頭を預け幸せそうだな。薄い茶に頬擦りして口を落とす。怒ってもやめんと決めた。脇に手を差し込み持ち上げて向かい合わせにする。俺の脚に膝で立たせ、尻を突き出させて肩に腕を回して掴まえておく。
「耐えろよ」
首を傾げ、困っているな。俺は手を伸ばし持ち込んだ香油を開けて尻に垂らし、狭間に指を差し込み孔に触れる。小さい体は抵抗するが、耳を舐め囁く。
「中に注ぐ、傷はつけん」
濡れた頭を横に振っている。
「閣下は大きいです、裂けます…」
だから時をかけて広げるんだ。
「裂けんように香油で広げる。俺はお前に傷などつけん」
孔を撫で指先を入れる。
「先を入れて注ぐだけだ。中に欲しいだろ?」
答えんな。怖がっているか、時はある、恥ずかしいのは我慢だ。
香油を足しゆっくりと指を押し込む。このために特別に作らせたんだ、滑りがいいな、もう根元まで呑み込んだぞ。
「痛いか」
俺の肩に額を乗せ首を横に振る。二本目を入れ始めると顔を上げ口を開いている。舌を中に入れてやると懸命に絡ませてくる。二本を根元まで入れ中で動かすと体が震える。指を出し入れし、時折、指を中で広げ解していく。この中は秘所とは違う感触だな、まだきつく狭いが、この中でしごいても心地いいだろうな。
「掴まっていろ、離れるなよ」
細い肩から腕を離して香油を持ち、広げた指の間から流し濡らす。浴室は柑橘の香りで満ちてくる。三本目を慎重に入れる。狭いな、先だけ入ればいいからな、ここだけ広げておけばいい。
「痛むか?」
少し、と小さく聞こえる。三本目は抜き、二本で動かす。痛くない、と俺の耳に声が届く。二本で馴染ませておきたいが髪を乾かさないとならんな。抜かずにアンナリアを呼んだら怒るだろうか。
「このままアンナリアを呼んだら駄目か?」
顔を上げ俺を睨み付けてきた。全く怖くないがな、駄目だということだろうな。
「ふっ呼ばないから怒るな」
赤い口に食らいついて舌に吸い付き俺の中に誘う。送られる唾液を飲み込むと陰茎が滾りだす。愛らしい顔をするな、尻に出すと言ってるだろう、我慢ができなくなるぞ。これの髪は乾くのに時がかかるからな、仕方ない。
指を抜き、湯で洗う。
「アンナリアとお前のメイドを呼んでいいか?」
これならいいだろう。俺の陰茎が滾ったままだが、少しすれば落ち着く。
二人で浴槽に立ち上がり、盥の湯をかける。尻に触ると香油の滑りが残り、孔に触れると抵抗なく指を呑み込む。布をとり空色を拭いて、頭にも布を巻いておく。自身も布で拭き、布で巻いた娘を抱き上げ寝室へ戻りベルを鳴らす。扉が叩かれソーマが顔を出す。
「アンナリアとこれのメイドを呼べ」
ソファに座らせ夜着を被せ、冷やさないよう下着も履かせる。これの下着は俺の部屋には何枚もある、汚れてもかまわん。
「閣下も早く夜着を着てください」
寒くはないが、これがそう言うなら着るがな。乾かすには待たなくてはならんな、酒でも飲むか。夜着を着込み、やってきたアンナリアに香油を渡す。俺は執務室へ移りソーマに酒を頼む。
「二、三日籠るぞ」
三日邸を空けて仕事をしていないから溜まってはいるだろうが、俺も疲れているんだ。休みをくれてもいいだろう。
「二日後には部屋から出てください。髭を剃りますか?」
手を振り断る。あれが気に入ったようだからな、もう少しこのままでいいだろう。
「騎士とハロルドに褒美を約束した。望みは言えんらしい。頼むぞ」
「かしこまりました」
「外の動きはどうだ」
俺のいない間にハインスは動いたはずだ。
「ライアン様が動かれてます。毒を売った商人を探すそうです」
それはハインスも動くだろうな。どちらが先に捕まえるか、ライアンが捕まえたら多く金を渡さねばな。
「ランザイトとコンラドに白紙の手紙を送れ。封筒にはゾルダークの印で封蝋をしろ」
それで通じるだろうよ。通じない阿呆なら手を下すだけだ。
渡された酒を呷る。
「大旦那様はなんと?」
「予想通りだ。あれを消すと俺を脅してきた、傷がつけば種馬は殺すと言ってやった。年寄は…俺に亡骸を抱いていろと…どうなるかお前にはわかるな?」
ソーマは頷く。一番近くで見てるんだ、容易いだろうな。
「奴が共に寝たらしいな」
ソーマは知っているだろう、何故止めなかったか。面白くない。
「奴の様子はどうだ?」
「特に変わらずです。旦那様が戻られたことは伝えました。本日は高位貴族後継倶楽部です。ハインスの嫡男が近づいてくるかも知れませんので、茶会の出来事を伝えました」
馬鹿なことを言わなければいいがな。
奴は俺が死ぬのを待つつもりか、腹の立つ。それまでは盾に使えばいい。薬などいつでも盛れる。壁に掛かっているマントの懐から小瓶を出し机に置く。これはどうするか、置いてきた方がよかったか。
「毒ですか?」
「年寄が投げた媚薬だ。奴に効くが子が孕む頃には気がふれる」
保管しておくか。少量でアンダルに効いたなら、この国の物ではない。ライアンに調べさせるか…危険だな。厳重に保管だ。
「年寄の子飼いはわかるか?」
ソーマは頷く。
「あれに何か起きたら全て殺す。書き出しておけ」
媚薬を隠し棚に仕舞う。落ち着いたら場所を変えるか。
「赤毛の騎士には休みをやれ。食事は全てここへ運べ」
当分離さんからな。酒の入った瓶と器を持ち寝室へ戻る。
メイドが忙しく動き髪を拭いている。俺に気づいた空色は微笑み、俺へ手を伸ばす。酒と器を机に置き、下がれとメイドに告げ、愛しい体を抱き上げる。浴室を片付けていたアンナリアも部屋から出す。寝台に座り尻を撫でる。
「痛むか?」
腕の中で恥ずかしそうに首を横に振る。額に口を落とし、頬擦りすると、痛いと髭を撫でる。剃ったほうがよかったか、朝剃るか。寝台に寝かせ腹を撫でる。
「痛みは?張りは?」
首を横に振る。夜着と下着を脱がせる。香油を指に塗り込み孔に押し入っても抵抗はない。二本入れ、指を回す。だいぶ解れたな。晒された赤い頂に吸い付く。口に含み舌の先で転がすといい声で鳴く。余った指で突起を探し触れてやると嬌声を上げ悦んで、孔を締め付ける。
「中に注ぐぞ、嫌か?」
空色の瞳は潤んでいるが、期待しているのか恐怖かはわからんな。怖くても願えば頷くだろ、お前は優しい。
「中に欲しい」
頭を撫で、四つん這いにして枕を抱かせる。尻が香油でてかっているな。慣れれば尻の孔でも善がるらしいが、焦らなくてもいいな。しかし、この格好は滾るな。
屈みこみ尻を左右に広げる。秘所も孔も濡れているな。我慢させた、陰茎が欲しいだろうがもう少し可愛がらせてくれ。
孔に指を入れたまま秘所に吸い付く。舌を突き入れ中で動かす。二本の指は孔を広げ柔らかくする。
「ハンクっっ陰茎っあぁ」
その声に顔を上げ、背中に覆い被さると、顔を突っ伏して枕に隠れた。
「顔を見せてくれないのか」
恥ずかしがってる。笑いが止まらんな。幼い顔で陰茎などと言ったことなどないだろうにな。外には出せんな、奪われたら困る。
「陰茎が欲しいのか」
懸命に頷いている。頭に口を落とし、後ろから熱い陰茎の先で秘所をつつく。浅いところを出しては入れ、焦らすと尻を押し付けてくる。指を二本孔に突き入れ、腰を押し込む。それだけで待ち望んだ中は激しく締め付け達している。抑えきれない嬌声が部屋に響く。止まってはやらん。激しく中を擦り陰茎で抉る。孔に三本入っていることなど気づいてもいない。ここまで広がるか。切れてはないな。頭を振って喘ぎが止まらんな。締め付けが収まらん、これの中は心地いい。まだ出たくはないが俺の我慢も限界だ。
「注ぐぞ」
激しく腰を動かし時折奥を突いて秘所から出し孔に入れ込む。ここも熱いな、陰茎を半分ほど入れてしまった。赤黒い陰茎を孔が呑み込んでいる。陰茎が孔の中で跳ね、熱い子種が勢いよく入っていく。
「ああっハンクっ熱いっのっあぁぁ」
快感に腰が震える度に孔の奥へと入ってしまう。狭くてきつく締め付ける。全て出しきるが出たくはない。孔が伸びきっているな。縁を撫でると体が震える。奥まで全てを入れるのはまだ無理だな。
「痛みは?」
頭を振っている。善さそうだな。尻を撫でながら迷う。折角子種をやったが掻き出さなければ腹を下すと指南書にはあったからな、掻き出すがこれは嫌がるだろうな。可哀相に、また泣くぞ。
陰茎を抜くと開いた孔から子種が流れ出す。これは淫靡過ぎる。震える度に溢れるな。
「ハンク見ないで」
後ろを振り向き、孔から子種を垂らす姿に見入る俺に、無理なことを言い出す。
「断る。お前の全ては俺のものだろ」
お前が泣いても断る。だが意地悪は終いだ。背中から抱きしめ横になる。腕を回して腹を撫で、掛け布をかける。
「お前は全てが美しい、俺だけが見ていいんだ」