テラーノベル
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紫:桃、今日の配信さ
紫が何気なく切り出す。
桃:ん? どうした?
紫:コメントでさ、知らない名前のやつが“桃くん可愛い”って言ってた…笑
顔は笑ってる。でも目が笑ってない。
桃:あー、いたな。新規さんじゃない?
赤:ふーん
赤が横から入る。
赤:桃、そういうのちゃんと見てるんだ
桃:リーダーだからね 。全体見るのも仕事でしょー?
水:仕事、ね
水が桃の袖をつまむ。
水:じゃあさ、水たちのことも“仕事”?
桃:え?
桃が一瞬固まる。
水:だってさ
水:桃くん、水たちがどれだけ見てるか、全然気づいてないでしょ
桃:見てるって……?
緑:桃が誰と話したとか
緑:誰に笑ったとか。帰る時間とか
黄:配信外で誰と連絡取ったか、とか、ね?
桃は、ようやく違和感を覚える。
桃:……いや、それはさすがに
紫:いや、普通でしょ
桃:普通?
桃が聞き返す。
赤:好きな人のこと知りたいの、普通
赤も当然みたいに言う。
桃:(すきなひと…?)
緑:心配なだけだよ?
緑:桃桃、無理するから
水:水たちがいないと、壊れちゃうでしょ?~♡笑
水は甘く笑う。
黄:んもぉ、だから守ってるの
黄が頷く。
黄:桃桃が桃桃でいられるように
桃は笑おうとした。でも、喉が引きつる。
桃:…笑…守るっていうか、それ監視……?
「違うよ」
全員、ほぼ同時だった。
「愛情」
静かに言い切られて、桃は言葉を失う。
紫:桃
紫が一歩近づく。
紫:逃げる気?
桃:え、逃げるって……
赤:だってさ
赤が肩を掴む。
赤:俺たちから離れる理由、ないよな?
水:水たち、桃くんのために全部合わせてるのに、
水は指を絡める。
緑:桃桃が笑ってくれれば、それでいいんだよ?
黄:ね?
黄が覗き込む。
黄:桃桃も、僕たち好きでしょ?
――好きだ。
仲間として。大切なメンバーとして。
でも、その「好き」を口にしたら、
もう戻れない気がした。
桃:……お前ら
桃:ちょっと重いって笑
赤:気づくの遅っそ
赤が言う。
緑:離す気、最初からないよ
緑が言う。
黄:桃桃は、六奏の“中心”なんだから
黄が当たり前のように言った。
逃げ道は、最初から用意されていなかった。
桃は今日も、
“愛されてる自覚のないまま”
囲まれている。
,,,,Thank you for reading,,,,
Next…♡300⤴︎
コメント
3件
もう新作書いたの!?凄すぎるよ!! 他の作品より少し強気な桃くんに心射抜かれました… 無理ないペースで頑張って!!