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「Porta Mundi lunaris vinculum!!」
私は白い光に包まれ、見たこともない景色を目の前にしていた。
「転移は…成功だ…!」
小さくガッツポーズを決め、周りを見渡した。
そのガッツポーズの理由──
それは、この星 《地球》 に用があるからだ。
まず、この星の言語が分からないと意味が無い。
とりあえず、翻訳魔法を自分に掛けておこう。
…それにしても――ヒトが一人も居ないな。
私の住んでいた星、《イグナリス》はどこに行っても《カルオス》や《ルミティア》所謂、ここで言う ヒトがうじゃうじゃと居たって言うのに。
気を取り直して…取り敢えず周りを散策…
そう思った瞬間、どこからか物音がした。
「誰だ?」
緊張感のある声でそう言った。
魔物かもしれない。
…いや…ここには魔物はいないんだったな。
溜息をつき、攻撃の態勢をとる。
「…そこに誰かいるんですかぁ〜?」