テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
傘なんてものはもちろんないけど、ただ服が濡れるのも気にせずに都市部をフラフラ散歩していた
(いつもはそばに美咲がいたのに…)
ボディタッチばかりの美咲
今になってその需要を把握した
深夜1時30分
奥に見える電波塔は、霧がかかり影しか見えない
影しかなかったものが、突如発光し私の視界を照らす
「つ、ついた!?あれが!?」
これまで光ったこともないあれが!?
要するに、今からパソコンやらなんやら開けばネットに繋がる。これから全ての電波が使用可能になる
駆け足で拠点に戻る
すぐさま自宅警備員の大和、雫を呼び出し、ロビーの電気スイッチを震える手で付ける…
「こ、これでついに、ランプ必需品お化け屋敷を閉館できる!」
大和が口にする
まぁ確かに、リアル版お化け屋敷さんと言っても十分過言ではない
—なんかつけぇぇぇぇ!
勢いよく全体重をかけてスイッチを押す
カチ…チ…カチッ!
辺り一体が光に覆われる
「あぁ!素晴らしい!これがホーリーメイデンの(強制終了)
雫が言う
しばらく使われてない、個室
小さな縦長の箱。中にはありったの綿とぬいぐるみが入っている。その中に美咲はいる
可愛らしい格好とは言えないだろう
裸の状態で、幾つもの点滴で体にはチューブがぶら下がり、同時に目隠しの様な包帯がリボンの如く伸び、ぎりぎり床につかないレベルの長さになっている
ノックもせずに中に入った
当然だろう、そういう仲だもの
「みさき」
美咲は蹲って、まだ鉄くさい香水を醸し出して痛みに悶えている
「ーーーーーu”」
言葉にならない唸り声を少し出す
耳は聞こえているらしい。私はそばに座って話す
「話があってな。今日は辞めておく?」
「……」
返事を身体で表す美咲
痛い体に鞭打って、起き上がる
しっかり箱につかまりながら
「よくわからん。でもなんか電波塔がついた!」
「…ー!(わーい!)」
「それで、この部屋も電気がつけられるんだが、つけるか?」
「!(いやだー!)」
首を横に振る美咲
「そっちの方が落ち着くもんな」
しばらく私は、雑談をしていた
美咲は手際よく相槌をしたりしてる。ついでに指でモールス信号を出して反応している
そして肩から左腰の傷を覆う包帯も取り替えてやる。
「そういえば、今日か明日が美咲の誕生日か。
何か欲しいものはあるか?」
トントン…トン……
(メイド!)
「あぁ。メイドを作るのが夢だったもんな
ならいい考えがある」
パソコンを開く
求人募集 制限無し
右肩から左腰まで下げた様な傷、両目失明、言葉を発せない中3くらいの女の子の下で働いてくれる事務員またはメイドさん
給料無しで、住み込み、食事あり
#求人募集
#条件無しの住み込み
#都市伝説
臣桜
87
コメント
3件
独特の世界観があって好きです🤭 美咲ちゃん、可哀想なことになってるのに可愛いっていう矛盾😭 メイドさん、来てくれるといいね!
わあ〜第2話、めっちゃ雰囲気ある世界観だね…!🌙✨ 美咲ちゃんの状況が痛々しくて切ないのに、誕生日に「メイドが欲しい」って答えるの健気すぎるし、それに応えて「求人募集」出す主人公の行動もエモい…😭💕 「条件無しの住み込み」って一文に、この世界の優しさと狂気が詰まってる気がするよ!次が待ち遠しすぎる〜!!🌸