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第四十三章
信頼
―神殿跡地―
「巫女さま方。お疲れ様でした。」
座って休んでるみんなへと羅刹は飲み物を配った。
「玄武の巫女さま。白虎の巫女さまは如何ですか」
「羅刹さま。ありがとうございます。傷も癒えたので眼を覚ませば大丈夫です」
羅刹から水を受け取り一口飲んでから
「羅刹さまこそ、お疲れではありませんか?私たちのためにずっと結界を張って下さっていましたけど」
詞葉は心配そうに羅刹へと視線を向けた。
右も左も分からなかった自分たちをここまで導き助けてくれた者を心の底から心配する眼差しに羅刹は少し驚いたように目を丸くするも小さく笑って見せ
「ご心配ありがとうございます玄武の巫女さま。でも僕は大丈夫ですよ。」
「そうですか?なら良かったです。何かあれば、仰ってくださいね」
にこっと笑い立ち上がり煉華や蒼紫のいるところに走って行った
「・・・本当にお優しい方ですね・・・彼女なら・・・」
走り去る詞葉の後ろ姿を見つめ小さく呟いた
◇ ◇ ◇
「ここが・・・邪神を封印されたとされてる神殿跡地」
「はい。朱雀の巫女さま。皆さま、お気をつけ下さい。そこらじゅう罠だらけ・・・」
―――カチッ
「・・・え?羅刹くん・・?もしかして」
「あー踏んじゃいましたね。罠・・・あはは」
すみません。と苦笑い浮かべながら四人に結界を張り
「これで防げると思いますが念の為、お気をつけくださいね巫女さま方」
罠から足を離すと四方から大量の矢が襲いかかってきた
「もー羅刹くんのバカー!」
「あはは。すみません白虎の巫女さま」
「・・・皆さんケガはありませんか?」
カランカランと金属音をたて全ての矢が結界に当たり落ちた所で詞葉は辺りを見回した。
「大丈夫。ありがと詞葉」
身体を伸ばし羅刹に視線を向け琥珀は
「いいこと羅刹くん!これからは、十分に気を付けてね」
「はい。わかりました。白虎の巫女さま」
「今日はここで休んで、明日詳しく調べましょ」
蒼紫の言葉に皆、返事をして疲れた身体を休めることにした。
コメント
1件
第63話読み終えた!羅刹への詞葉の心配そうな眼差し、すごく良かったな。「何かあれば仰ってくださいね」って一言に、巫女としての責任感と純粋な優しさがにじんでて。羅刹が「彼女なら…」って小さく呟くのも気になる伏線だし。後半の神殿跡地で罠を踏んじゃう羅刹と「バカー!」ってツッコむ白虎の巫女のテンポ、和みつつも探索の緊張感あっていいバランスだった👍 二人の信頼がじわじわ育ってく過程、これからも楽しみだわ。