今 、俺の目の前に広がる光景は車が行き交う 。
通行人はまばらでたまに自転車を漕いでる人が通る 。
車が行き交う音しか聞こえない 。
キモい
ウザい
居るだけで空気が悪くなる
お前の居場所なんて無い
ボケ
カ○
ゴミ
お前なんて生きる資格無い
消えろ
タヒね
今になって出てくる腐った言葉たち 。
今になっても思い出したくなかったな 。笑
一歩 足を踏み出せば俺は道路にダイブする 。
💚『 はは … あはははは 、笑 』
心の底から狂った笑いが湧き出して来る 。
俺も腐ったんだな 、笑
いや … あいつらが俺を腐らせたのか 。笑
俺が命を落としたところで悲しむ人なんか一人もいない 。
むしろ 、喜ぶ人のほうが多いだろう 。
そんな奴らに一言言うために俺は遺書を書いた 。
俺が思っていること 、あいつらに言いたいこと 、社会全体訴えたいこと …
全て書いた 。
これはきっと __ の手によって社会全体に公表されるだろう 。
俺は心に覚悟を決める 。
決めたはずなのに …
__ の笑顔しか脳裏に浮かばない 。
脳のどこを探しても __ の顔 。
__ の笑顔 、泣き顔 、変顔 、微笑み 、、
__ のことしか頭に浮かばない 、
💚『 タヒぬって決めたのになぁ 、 、笑 』
最近の阿部ちゃんはどこかおかしかった 。
悲しい顔を見せることが多くなったり 、
笑顔を見せても目は死んでいたり 瞳の奥に恐怖があったり 。
俺はここ最近 、毎日阿部ちゃんの家に行っていた 。
阿部ちゃんの親は止めることなど無い 。
俺は阿部ちゃんと昔から仲が良いし 、
阿部ちゃんの親はなんせ …
阿部ちゃんのことなどほとんど気に掛けてないから 。
そして 、今日もいつも通り阿部ちゃんの家に行って阿部ちゃんの部屋に入った 。
すると俺は何枚にも束になった原稿用紙を見つけた 。
タイトルは「 めめへ 」だった 。
俺は嫌な予感しかしなかった 。
そして 、俺は1行目から残り余さず読んだ 。
読み終わったあと 、俺は自然と足が動き出していた 。
向かう先は通る度に阿部ちゃんが見上げていた5階建てのビル 。
たしか 、あそこは誰でも入れるビルだったはず 。
俺は急いで階段を登り 、屋上のドアを開ける 。
ガチャッッッッ !!!
🖤『 阿部ちゃんっっっ !!! 』
ドアを開けると 、そこにいたのは阿部ちゃんだった 。
フェンスは超えてなくて 、地面に座っている 。
🖤『 阿部ちゃん ………っっっ !!! 』
俺は近づいて阿部ちゃんを精一杯抱きしめた 。
🖤『 ごめん …… っっ 、ごめんね ッッ 、、、 』( 涙溢
🖤『 俺 …… っ 、ずっと阿部ちゃんのこと守るから っっっ 、、 』
🖤『 だから …… タヒなないで 、 』( 涙溢
俺はもっと強く阿部ちゃんを抱きしめる 。
俺の顔は涙でぐしゃぐしゃだけどそんなの関係ない 。
阿部ちゃんがタヒななかったことが …… 何より嬉しい 、、
💚「 めめ 、 」( 微笑
阿部ちゃんの声はいつも通り優しい声だった 。
阿部ちゃんは俺の背中に手を回してくれた 。
🖤『 阿部ちゃん … 俺 、好きだから 。 』
🖤『 ずっと …… 好きだから 、、 』
🖤『 傍にいるから 、、、 』
言葉を発するたびに俺の目から涙が溢れる 。
同時に阿部ちゃんの涙が俺の肩に落ちた 。
💚「 俺ね 、フェンス超えてタヒのうとしたんだよ ? 笑 」
💚「 ほんとにフェンス超えたし 。笑 」
💚「 飛ぼうとしたとき 、あいつらの言葉が浮かんできたの 。 」
💚「 今までの言葉全部 。 」
💚「 でもね 、同時にめめのことも蘇ってきたんだ 〜 」
💚「 … タヒぬって決めたのにめめのこと浮かんできて 、 」( 涙流
💚「 それまで俺がタヒんでも誰も悲しまないって思ってたのに 、 」( 涙流
💚「 めめのこと思い出したら … 俺がタヒんだら悲しむ人がいるんだって思って 、 、 」( 涙流
💚「 そしたらどうしても足を踏み出せなくて 、 」( 涙流
阿部ちゃんは俺の胸で泣く 。
辛かったよね 、苦しかったよね 、しんどかったよね 。
ごめんね 、救えなくて 。
ごめんね 、理解できなくて 。
💚「 ずっと … 辛かったぁぁぁ” … 」( 泣
🖤『 ごめんね 、ごめんね 、 、 』
俺は阿部ちゃんの背中をさすり続ける 。
阿部ちゃんに自殺させようとしてしまったのは俺のせい 。
俺が救えなかったから 、俺が守れなかったから 。
次は絶対守ってみせるから 。
もう二度と阿部ちゃんを苦しませないから 。
コメント
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いや、作るのうまー!! 主さんの作品神作ばっかです!!
これからもめめあべ描いて下さいね♪