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しばらく進んでいくと、ピンク髪が壁に寄り掛かりながら座り込んでいた
“ 私 彼 嫌い あなた すべき ではない
彼 近く 行く ”
「え貞っちがそう言うって珍しー。
もしかしてあーゆうタイプ苦手系?」
貞っちは嫌そうな顔を浮かべながら私の手を握り、私はピンク髪に近づいた
“ ! 人間 ! ”
「おつー えめっちゃツギハギじゃん。
なんか海外のお化けにこーゆうのいた気するー」
ツギハギ、まぁハギちゃんは私を指さすと、
嬉しそうな表情を浮かべた
“ あなた 遊ぶ ? ”
「んー、” 私 すべき 先 行く ” 」
“ あなた 彼女 近く すべき ではない
来る ”
“ 残念 彼女 身体 食べる 可能 ?”
“ ダメ 彼女 食べる ”
“ 残念 ”
「私ってそんな美味しそうにみえんのかな?」
そうして、ハギちゃんとの会話は終わり
私達はまた先へと進んだ
「そういえば、レインっち今どうしてんだろ」
私と一緒にここに来てんのかな
“ あなた 困る ? ”
「んー、” 私 したい 探す 友達 ” 」
“ あなた したい 探す ? ”
「そー。貞っちの事も紹介したいしー
っていうか人数多い方が楽しくね?」
私は貞っちの頭を撫でると、
“ 私 あなた 助ける ! 一緒 探す !”
「貞っちめっちゃ良い子ー。
これは沼るわ」
“ あなた これ 好き ! ”
私は貞っちの頭を撫でながら次の扉を開くと
青い服を着た女性が蹲り
小さく泣き声を上げていた
「どしたん? “ 私 したい あなた 話
聞く ”」
私はすぐさま駆け寄り、女性の元へしゃがんだ
“ どうしたの ? ”
すると、隣から貞っちが女性に声を掛けた
“ 私 靴 無い.. “
” どこ、 どこ、 ”
「なるー。とりま、私靴探してくるから
貞っちは青ちゃん見ててー」
私は立ち上がり、辺りを見回した
「んー、ワンチャンあの中?」
近くにあった穴を覗くが、真っ暗で何も見えない
しかし、奥に何かあるのは確かだ
「どーしよ、なんか長い物あるっけ」
私が辺りを見回していると、とある物が目に入った
「お、やったー。鉄パイプ落ちてんじゃん」
私は傍にあった鉄パイプを取り、穴の中へと入れて中を探った
すると、ピカピカに磨かれている青い靴が出てきた
「おっ、見つけたー」
私はそれを手に、女性の元へ向かった
「 ” あなた 靴 あげる ” 」
“ ! ありがとう ! 私 嬉しい ! ”
「良いよー。ってか青ちゃんビジュ良すぎー
泣いてる顔より笑った顔の方が可愛いよー」
女性は私の手元にある靴へ手を伸ばし、その勢いで私の両手を握った
“ ありがとう ! ありがとう ! ”
青ちゃんはそう繰り返し、やがて姿を消した
“ 彼女 喜ぶ ! あなた 優しい ! ”
「ありがとー貞っち。んじゃあ先に行こっか」
こうして、私達は再び歩みを進めた
「…見つけた、麗香」
後ろで密かに微笑む存在に気づかないまま