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しばらく歩くと、とある部屋に行き着いた
テーブルと椅子が乱雑に置いてある中、真ん中の椅子テーブルだけ丁寧に置かれていた
「えめちゃエモいじゃんここー」
“ あなた 休む ? ”
「んー、なんか歩き疲れちゃったし、
” 私 休む ” 」
私は貞っちにそう言い、椅子へと腰掛けた
“ 私 一緒 休む ! ”
「良いよー。ってか貞っちが一番疲れてるくね?大丈夫そ?」
私が椅子に腰掛けると、テーブルを挟んで貞っちの顔が半分見えた
「そーいや、” あなた 歩く 可能 ? ”」
貞っちに会って初めて抱いた疑問だ
足でも悪いのだろうか?
“ 私 苦手 歩く ”
「あーね。んー、じゃあちょっと歩く練習する?」
私は立ち上がり、貞っちの元まで歩く
「 ” 私 したい あなた 歩く 練習 ”」
“ ! あなた 一緒 練習 ? ”
「そー。まずは立つ練習からしよー」
私は貞っちの手を握り、ゆっくりと上へと上げ、腰を支えた
“ ?! ”
「おぉ、貞っちめちゃ身長たかー。
赤チャンよりありそー」
私が貞っちを見上げると、貞っちが片方の手で私の頭を撫でてきた
“ あなた 小さい 可愛い ”
「なんかいつもと立場逆じゃんー。
ってか貞っち男前すぎー」
私はなんだか照れ臭くなり、貞っちを座らせた
その瞬間、突然地震が起こり、部屋には笑い声が響き渡り、私たちは椅子から離れる
「!」
“ あなた すべき ここ 逃げる ! ”
貞っちがそう叫んだ瞬間、先程まで座っていた椅子が飛んできた
「!貞っち!」
私は貞っちの頭を守るように頭を抱きしめ、
衝撃に備えた
だが、その衝撃が来る事は無かった
「、!レインっち?」
目を開けると、私の前には見知った背中が映った
「麗香、もう大丈夫だよ。
僕が君を守るからね」
レインっちがそう言うと、レインっちの後ろからまた椅子が飛んでくる
「、あのさぁ。今麗香と話してんだから邪魔しないでくんない?ただでさえ今機嫌悪いんだからさぁ」
レインっちは持っていたバールで椅子を弾き飛ばした
「、さて。麗香、少しお話をしようか」
「お、おけ、」
この時のレインっちの顔はめちゃくちゃ怖かった