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地面を抉り、建物が積み木のように崩れ、暴風を起こすほどの衝撃波。そして隙間無く降り注ぐ命を奪う雨。
「霊華少女!目を覚ませ!!しっかりするんだ!!」
「よそ見かい?ずいぶん余裕だねオールマイト」
「ぐっ!」
砂塵と血が舞う。バキバキ、と霊華を囲む木が守るように更に囲う。近づく者を容赦なく鋭い枝が掃射させて命を奪おうとする。既に敵連合の何人かが、その餌食となって血溜まりを作っていた。
《グオオオオオ!!!!》
「……………」
幻影か、血と同じような色をした月が闇夜を照らす。まだ霊華の意識は戻らない。
「ここは逃げろ弔、その子を連れて。黒霧、皆を逃がすんだ」
オール・フォー・ワンが黒霧に触手を突き刺して強制的に個性を発動させる。オールマイトは霊華の元へ向かおうとするがオール・フォー・ワンによって阻まれる。
「行こう死柄木!あのパイプ仮面がオールマイトを食い止めてくれてる間に!コマを持ってよ」
「でも持って行くったってどうするのよ!あのバケモノをどうやってつれてくの!?」
敵意を感じ取ったのか枝先が敵連合に向ける。霊華の頭の上にいる不気味なバケモノが何十本もある歯を剥き出して威嚇する。
間合いに入ると殺傷力が高い枝で死ぬ。近づけたとしても木に囲まれている霊華を連れ出せるか、あの不気味なバケモノが何をするのか分からない。激しさを増している戦場に対して、目覚めてから変わらない様子の霊華に異様さが際立つ。不気味なバケモノを従える爆豪に諦めるしかないとマグネは必死に仲間に諭す。
途端に、6歳小さい子供が澄んだ様な響く綺麗な声で話し始めた。その声は化け物の威嚇を一言で止めた
《うるさいよ。クマリン。》
そう言われた途端化け物は静かになったがまだ威嚇はしてる
《クマリン…安心して。あなたの飼い主は必ず私が起こすからね。……船長、最近疲れてるでしょ?こんなにも悪霊に取り憑かれて…私達が助けてあげる》
子供が霊華に薬を飲ませた途端…殺気が強くなった。その殺気は威嚇してた化け物でも無ければ、白くて小さい子供でもない。霊華からだ。
【ありがとね。霊、あなたはヒーローさん達を連れて行ってあげて。重症だし。】
《……》
白い子供はまた、カラスになったと思ったら大きくなった
《カァカァ!》
白いカラスはヒーローを乗せて飛び立った
【クマリンちゃん♡船長の為にもアタシ達で殺ろう?】
《グルルルル》
【よーしよーし♡で?アンタ何?】
木が消えた瞬間、オールマイトが負けて殺られそうな時にオール・フォー・ワンに一瞬で詰め寄った
【面白くない。目玉もなければ内臓もない。殺しがいもなければ楽しくもない。】
そう、一瞬で詰め寄った瞬間、オール・フォー・ワンの腕を斬った。それはオールマイトも斬られた本人も驚く程で仮面ちゃんの目は一切光のない瞳になってる
「ダメだ霊華少女!アイツは捕まえないと!」
【演習と同じってことかしら?じゃあ怪我をさせても構わないわよね?】
「え?」
【つまり、捕まえるか、逃げると言われてるけど、どちらも怪我の制限も時間制限もない。でも殺すのはだめ…例えば足を折るのは?腕を斬るのは? 毒で苦しめるのは?そういった様々な事を考えると演習はかなり緩かったけど…コレもそれでいいの?】
「…そんなふうに捉えていたのかい?」
霊華がオール・フォー・ワンを捕まえた
【もちろんよ♡アタシは仮面ちゃん♡♡よろしくね♡ ナンバーワンサン♡】
一切カメラに写ることなく消えた
「次は君だ」