タイトル_『何かが欠けてしまった”星”』
第4話_──危ないこと──
続きから〜
深夜の街角。薄暗い路地裏で、玲夜はスーツ姿の男と立っていた。
男:「金は後で払うからな」男が冷たい声で言う。
玲夜は何も答えず、黙って頷く。その瞳は死んだように虚ろだった。
突然、遠くで足音が聞こえる。玲夜の体が微かに震えた。
男:「誰だ?」男が警戒する。
玲夜:「…知らん」玲夜はそう呟いたが、心臓は早鐘のように鳴っていた。
足音は近づいてくる。そして現れたのは…
玲夜:「創史…?」玲夜の唇から零れた名前。
創史は驚愕の表情を浮かべたまま立ち尽くす。
創史:「お前…こんな奴と?」創史の声は震えていた。
男が不機嫌そうに睨む。男:「おい、邪魔するなよ」
創史は一瞬ためらったが、玲夜の手首に目を留めた。新しい切り傷が血を滲ませている。
創史:「…来い」創史は低い声で言った。創史:「今すぐ」
玲夜:「…行きましょ」 玲夜は男の人の手を引いてスタスタと歩いて行く。
創史は呆然と立ち尽くしていたが、玲夜の言葉に我に返る。
創史:「待て!」創史は駆け出した。暗闇の中、玲夜の後ろ姿が薄く浮かび上がる。
男が振り返り、男:「なんだよ」と苛立つ。男:「邪魔するなって」
創史:「お前…」創史は玲夜の腕を掴んだ。創史:「こんな奴と行くのか?」
玲夜は冷たい目で創史を見上げた。玲夜:「…放せ」
創史:「お前の手首…また切ってるだろ?」創史の声が震える。創史:「何やってるんだ!」
男が不機嫌そうに近づいてくる。男:「おい、やめろって」
その瞬間、玲夜の体が大きく震えた。過去の記憶が蘇るように目を閉じる。
玲夜:「…もういい」玲夜は静かに言った。玲夜:「行こう」
創史:「待て!」創史は玲夜の肩を強く掴む。創史:「どこに行くんだ?何してるんだ?」
玲夜:「…」玲夜は何も答えず、ただ黒い瞳で創史を見つめた。
その瞳に映る痛みを見て、創史は息を呑んだ。
創史:「俺が…連れて帰る」創史は突然言った。創史:「今すぐ来い」
玲夜:「…行かない」 玲夜は再び男の人の手を引いてスタスタと歩いて行く。
創史の手が空を切る。玲夜の背中は闇に溶けていく。
______________________
ちょっと遅くなってごめんなさい💦
玲夜くんは体を売ってお金を稼いでいるんです、バイト禁止なので…言わゆるパパ活ですかね
♡15_続き投稿します〜( . .)”