テラーノベル
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吉田:ねぇ、!は、恥ずかしかったんだけど
佐野:ごめん、腕痛そうだったからそれしか思いつかなくて…すみません、俺ん家までいいですか
マネージャー:はぁ…だめです
佐野:なんで!
マネージャー:もうすぐ、ドラマが始まる大事な時期って言われたじゃないですか…
佐野:でも、!!
なんか、めっちゃ揉めてて気まずい…俺、絶対ここにいたら邪魔だよね
吉田:あのぉ、、俺、帰りますよ、普通に
佐野:え、やだ!!
吉田:はぁ?
佐野:だってさ、久々に会えると思ってウッキウキで映画館行ったのにいなくてさ、急いで博士がいつも帰る方向探したらあんなやつらに捕まってて…今も、こんなに、手震えてるじゃん
吉田:…え?
自分の手に視線を移すと、確かに小刻みに震えていた
吉田:いや、これは、、安心、したから、その反動で、震えてるだけ
佐野:…怖かったでしょ。俺のせいだ。本当にこんなことに巻き込んでごめん。謝るの遅れてごめん。会いに行けなくてごめん
吉田:…良いって、もう
佐野:良くない
そっと俺の震える手を、俺よりも一回り大きい手が包み込んだ。すごく、あったかい
佐野:俺、今日は博士が安心するまで、ずっとそばにいるって決めてきたの!久々に会えるの楽しみにしてたの!
吉田:それは、ありがとう
マネージャー:…ほんとわがままでごめんね
吉田:いえ、俺も、久々に会えて嬉しかったんで、全然大丈夫です笑、でも、明日朝から仕事あるんでそろそろ帰りたくて
佐野:え……まじ?
本当に嬉しかった、久々に会えて。なのに、その反面、嫌な予感がした。今まではすんなりバイバイしてたのに、なんで今日はそばにいるとか言ってんの?本当に久々に会えたから?
もしかして、今日で会うの終わりだから離れたがらないの?
マネージャー:じゃあ、お家まで送りますよ。住所教えてください
佐野:え、本気?
吉田:えっと、〇〇町の…
嫌だ、離れたくない。もっと一緒にいたい。っていうこの気持ちが、気が付くと俺も芽生えていた。別れをより辛くさせる、この気持ちが強くなる前に、早く 離れないと
吉田:…あの、離してもらえます?
佐野:あ、無理です
もう俺のアパートの前に着いたのに、シートベルトを外した途端、いきなり抱きついてきてかれこれ何分経っただろう。一向に離れる気配がない。マネージャーさん?はなにも言わないし、なんなんこれ。どうすればいいんだよ
吉田:また、会えるでしょ
佐野:……
少しの希望を持って言ってみる。でも反応がないし、目もそらされた。ってことはさ、
吉田:まぁ、時間が空いた時にフラッと来てよ。多分いるから
佐野:……もう、行けない、かも
吉田:え?
佐野:事務所から、行くなって。これから大事な時期だから、会うなって
やっぱり、そうだよね
吉田:…そんな大変なのに、こんな俺に会いに来てくれて、しかも助けてくれて、ありがとう
佐野:……俺、さ、、ずっと、、博士のことが、す
吉田:もう、忘れてよ笑、俺のこと
なんとなく、コイツが言いたいことは俺も分かった。だから、もうこれから会えないのに、離れるのに、そんな忘れられないこと言われたら、俺が、、立ち直れないから、
そんな顔、しないでよ。離れたくなくなっちゃうじゃん…本当にわがままでごめん。弱くてごめん
俺は、体をギュッと抱きしめていた手を振りほどいて急いでドアを開ける
吉田:ここまで送っていただいてありがとうございました。それじゃ、また、スクリーンで観れるの楽しみにしてるよ笑
吉田:じゃあね、佐野勇斗
勢いよくドアを閉めて、走って玄関に向かう。後ろは見なかった。というか見れなかった。応援する気持ちは伝えた。そして、俺たちの関係性は終わった。だから、もう、忘れよう
博士:もう忘れてよ笑、俺のこと
なんて、言った?
確かに、車の中での博士の行動は、まるで俺から早く離れたいように見えた。博士の目はいつも通り優しくて、でも目の奥は悲しさが溢れ出そうで、なんで、そんな辛そうな顔で、そんなこと言ってんの、?
俺が困惑している隙をつかれて、手を振りほどかれ気付けばもう、博士は外にいた。そして
博士:じゃあね、佐野勇斗
初めて、名前を呼んでくれた。嬉しいのに、嬉しくなかった。俺が佐野勇斗という存在を無視して欲しいのを察してくれて、博士は俺の 名前を呼ぶことは今まで一度も無かった
なのに、
佐野:なんで、、今、呼ぶの、、俺の名前、っ、、それじゃぁ、もう会わないって、こと、じゃん、、
きっと、博士が伝えたかったのは、これからは俳優の佐野勇斗として見るということ。だから、もう、今までの関係性は終わりということ
佐野:、追いかけ、てくる、
マネ:…辞めた方がいいと思いますよ
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佐野:、なんで、、
マネ:博士さんが、佐野さんに次会える保証はありますか?
佐野:……
マネ:あの表情だと、佐野さんが伝えたい気持ちは分かってるし、博士さんも同じような気持ちを持っているように、僕には見えました。だからこそ、そんな想いだけ言われても、より苦しくなるでしょ、?
佐野:、ッ、、、
マネ:今日オフなんで、目の腫れ気にせず、たくさん泣いていいですよ
数ヶ月後
監督:今から行くホテルはな、?俺がずっと行ってる場所で
またいつもの自慢話か。俺は適当に相槌を打ちながら聞き流す。今日明日の撮影はまる2日間行うため、撮影場所の近場にある監督お気に入りのホテルに泊まるらしい。この監督、作品自体は良いんだけど、若い子にセクハラするからキモイんだよな。俺は一定の距離感保ってるからやられてないけど、まじ早く部屋に行きたい
ホテルマン:お待ちしておりました
監督:お、!また背伸びたんじゃないか?
ホテルマン:あ、本当ですか
監督:いやぁ、でも、背が伸びても相変わらず可愛い顔してるね、肌も白くて
ホテルマン:いやいや、そんなことないですよ笑、ご予約の確認なのですが…
俺はスタッフさんと談笑しつつ、聞き耳を立てる。本当によく行ってるホテルなんだ。ホテルマンと顔見知りとかえぐ。てか、ここでもセクハラ発言してんの、?あ、てか…
佐野:いないかな
スタッフ:え?
佐野:あ、何でもないです笑
やば、無意識に声に出てた。はぁ、こういうホテルに泊まりに来る度に探してしまう。俺が知ってる情報は、俺より年下でホテルで働いていることだけ。知ってる情報少なすぎだろ!まじで、あの時の俺、なんで個人情報を入手しなかったんだ、、名前くらい聞いとけばよかった。てか、俺未練タラタラ過ぎだろ。もう何ヶ月経ったと思ってんの……
でも、今でも思い出すんだ。スクリーンの明かりに照らされる博士の瞳は、純粋そのもので、コロコロ変わる愛らしい顔を見るのが俺の癒しだった。 ホラー映画を観た時なんて、目を瞑って、音が鳴る度に震えて、無意識に俺の手を握って、そんな様子がもう、堪らなく可愛くて。もっと、色んな表情を、隣で見たかった
ホテルマン:それではお荷物の方お部屋までお運びしますね
監督:いつも悪いね
ホテルマン:そちらの方々も、部屋までご案内しますよ
スタッフ:いや、俺達はまだ作業あるんで。佐野さんは運んでもらいな、疲れてるでしょ
うわぁ、俺、運んでもらうとか、申し訳なくてあんま好きじゃないんだよな。でも、ここで断るのも気まずいし
佐野:あ、じゃあお言葉に甘えて、お願いし、 ま、
荷物を渡そうとして、ホテルマンの方と目が合った瞬間、時が止まった。肌白い顔、パッチリした目、通った鼻筋…声は仕事用なのか、ワントーン高かったから気づかなかったけど、この人、
監督:なにボーっとしてんの、吉田くん
吉田:…すみません、それでは、お2人、お部屋にご案内しますね
♥200こえ次第次いきます
コメント
2件
本当に結ばれてほしい… 続き楽しみです✨
ああもう……読んでて胸がぎゅーってなったよ🥲 佐野くんが「もう行けないかも」って言ったところで、ああやっぱりそういうことか、って。で、博士が「忘れてよ」って笑顔で言うところ、あれ絶対無理してるのに…って分かっちゃって辛かった。それで最後、名前呼んだシーン、佐野くんが「それじゃもう会わないってことじゃん」ってなるのもすごく分かって。そしてあのホテルでまさかの再会!?え、続き気になりすぎる!200いいね待ってるけど早く読みたいよ〜😭💔