テラーノベル
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むかしむかし 人は『人魚』という、
海の生き物と暮らしていました。
人魚は海の幸を、人は果物を
交換し合いながら 仲良く暮らして____?
そんな町に住んでいた2人の子どものおはなし
海は危ないからもう少し大人になってから
そう言われて約3年
わたしは8才になった
今日ははじめて海に行く日!
ずっとがまんしてたからすごく楽しみなの!
わぁ…キラキラしてて風が気持ちい
なんでお母さんはあぶないって言ったんだろ?
あれ?え!?だれかおぼれてる!!
たすけなきゃ
「だいじょうぶ?」
[え?わ!人間の女の子…?]
[初めて見た…きゃっ!]
「これ、本物?」
[本物だから!ヒレ触らないで危ないでしょ!]
「ご、ごめんなさい…」
[悪気は無かったみたいだから許してあげる]
[貴女面白いね]
[お名前は?]
「あや!あなたは?」
[ルナ]
「ルナちゃん!かわいいね!」
[ありがと]
「ね、ね!次何してあそぶ?」
[それはまた今度。
お母さんが呼んでるみたいだけど?]
「あ、じゃあまたね!」
それから私は毎日ルナに会いに行った
会いに行く度に思うけど
ルナは本当に綺麗な見た目をしている
藤の花を溶かしたような紫の髪
月を映した黄色の瞳
本当に綺麗
「ルナ。居る?」
[いるよ、学校…だっけ?終わったの?]
「昼休みだから抜けてきた」
[何それ、私以外ともだち居ないの?]
「居ない。面倒臭いんだよね。」
「人間関係とか、大学の進路先とか」
[そう。私には分からない話でつまらない]
「ごめん。あ、そういえばさ_」
「それじゃ、また後で」
[うん。気をつけてね]
こんな他愛も無い話をずっとしていたい
でも、私には寿命がある
ルナと永遠に一緒なんて居れない
その事実が辛くて苦しくて
受け入れたくなんてなかった
暫くして私は海の傍に家を建てそこに
ルナと一緒に住んだ
「ね、ルナ。ルナの他に人魚って居るの?」
[いるよ?何、浮気する気?]
「違うよ。場所とか…知らないの?」
[私が何年も前から1人なの知ってるくせに]
「本当に?本当に知らないの?」
[だから、知らないって]
[どうしたの?今日しつこいよ]
「…ごめんなさい」
ごめんなさい
[…?彩、まだ起きてたの?]
それは、こっちのセリフだよ
起きる前に済ませたかったのに
罪悪感に溺れながら
私はルナに注射器を向けた
「ルナ、ごめんなさい」
[え?、やだ!やめて!彩!!]
[やめて!]
ルナに反撃されて頭を強く打ったみたい
あーあ。ダメだった
ちゃんと寝たのを確認すればよかった
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