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謝罪
未遂じゃなくて実行します
じゃ、そゆことで自衛よろ!
(夕方。仕事帰りの万事屋前。夕焼けに染まる空。銀時と彩音、二人きり。)
銀時「……結局、今日も地味な依頼だったな。」
彩音「まぁ、地味なほうが平和でいいじゃねぇか。」
銀時「平和が一番……って言えるの、今のお前だけだろうな。」
(彩音、くすっと笑う)
彩音「……銀時、変なこと言うなよ。らしくねぇぞ。」
銀時「へっ、らしくねぇのはお前のほうだろ。最近やけに優しいし。」
彩音「……そうかもな。」(小声で)
(沈黙。
空が少しずつ赤に染まり、風がやわらかく吹く。)
(少し歩く二人。道は並んでるのに、手は少しだけ離れてる。)
銀時「……なぁ。」
彩音「ん?」
銀時「……前、言ってただろ。“暗ぇと危ねぇから”とかなんとか。」
彩音「お前が言ったんだろ、それ。」
銀時「……あー、そうだっけ。まぁ、いいや。」
(銀時、手を出そうとするが、途中で止まる)
銀時(心の声)「……いや、違う。無理やりじゃなくて、ちゃんと……彩音から、繋ぎたいと思ってくれたら、それが一番だろ。」
(少しの間、沈黙。その空気を感じ取ったのか、彩音が、ふっと笑って、先に銀時の手を取る。)
彩音「……暗ぇからな。」
銀時「……あ?」
彩音「危ねぇだろ。」
銀時「……お前……今それ、わざと俺のセリフで言ったろ。」
彩音「さぁな。」(笑う)
(銀時、最初は軽く笑ってたが、やがて真剣な顔に変わる。)
銀時「……彩音。」
彩音「なんだ。」
銀時「……こうやってると、なんか落ち着くな。」
彩音「……そうだな。」
(お互い顔を見合わせ、少し照れたように目を逸らす)
(沈黙。街灯がともり始め、手の温もりがはっきりと伝わる時間。)
銀時「……なぁ。」
彩音「ん。」
銀時「……もう、離すなよ。」
彩音「……バカ。離すわけねーだろ」
(ぎゅ、と少し強く握り返す。その瞬間、風が花びらを巻き上げ、二人の間を通り抜ける。)
銀時「……春、か。」
彩音「……あぁ。少しあったかいな。」
銀時「いや、違ぇな。たぶん俺の手のせいだわ。」
彩音「……黙れバカ。」(でも、笑っている)
(少し先で、木の陰から新八と神楽がこっそり覗いている)
新八「……つ、ついに繋いだ……!!」
神楽「やっとアルか!こっちが見ててムズムズしてたアルよ!」
左京「(ニヤニヤ)……“暗ぇから危ねぇ”ねぇ。甘ぇセリフ言いやがって。」
土方「……チッ、見せつけやがって。あいつら、もうほぼカップルだろ。」
桂「恋とは、唐突に爆発するものだ……ッ!」
(周囲でバカ共がざわついているのを、二人は知らない。)
(帰り道)
彩音「……お前、手、あったかいな。」
銀時「お前のが冷てぇだけだろ。」
彩音「うるせぇ。……でも、まぁ悪くねぇな。」
銀時「……だろ?」
(手を繋いだまま、ゆっくり歩いていく。
街灯の下、二人の影が、少しずつ重なっていった。)
ついに繋いでしまった…
銀彩カッポー誕生の瞬間(2、3話前に)