テラーノベル
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「 田中さん…すみませんでした… 」
「 気にすんな気にすんな。笑
まだ入社してすぐなんだから、ミスは仕方ねぇよ。 」
「 ありがとうございます…ほんとすみません…」
「 結局契約とれたんだし、結果オーライ。
昼休み終わっちゃうから、早く飯食ってこ~い。」
「 は、…はい… 」
席につき、コーヒーへ手を伸ばす。
と、その時
「 田中さんっ、! 」
「 おぉっ、…どうした…? 」
新卒の新入社員が資料を持って、慌ただしく走ってきた。
「 ほんっとすみません、…15時からの会議で使う資料、会議明日だと思ってて半分出来上がってなくて… 」
「 えぇっ、マジか。 」
「 すみません、!
ぁの、…もしよければ….. 」
俺のティータイム
今日は無いらしい。
「 …….っ笑
手伝うから、絶対会議に間に合わせるぞ。 」
「 …!
ありがとうございます…!!! 」
ー 14:52 ー
「 よし、ホチキスでまとめられたし…人数分ちゃんとある。
OK、資料完成。 」
「 あぁぁ…田中さん、ありがとうございますっ、!!! 」
「 また今度、缶コーヒーでも奢れよな。笑 」
「 そりゃあもう…なんでも奢らせてください!」
「 はいはい。笑
ほら、会議遅れるぞ。 せっかく作った資料、忘れんなよ。」
「 はい!
田中さん、ありがとうございました、!! 」
俺は大学を卒業後、そこそこの大手企業に就いた。
都内の真ん中にある高層ビルで、職場環境も勿体ないほど充実している。
そして、自分で言うのもなんだが、俺は会社の中でも一目置かれた存在だ。
27歳の時から31歳になる今まで、エリート上司たちを抑え、売上成績1位をキープしている。
このままいけば、早いうちにもっと大きい役職につけるのではないだろうか。
などを常に考えており、 謙遜する方が失礼なくらい、優秀だと自負している。
ひとまず、部下の危機的状況を免れたところで一息ついた。
昼にいれたコーヒーはもう冷めきっている。
「 …はぁ……あんだけ頑張ってあいつが契約とってこられなかったら、結構凹むな… 」
部下ができたことによって、自分だけの事をこなせばいいわけではなくなった。
それを言い訳にするんじゃないが、最近俺の成績が少し下がっている。
まだまだ1位を揺るがされるほどでもないのだが、やはり焦りは出てきた。
「 …….こんな弱音吐いてちゃ駄目だな。 」
冷めたコーヒーをグイッと一気に飲み干し、自分に喝を入れる。
PCの電源を入れようとした時
「 田中~、ちょっと来てくれ。 」
「 ぁ、はい! 」
部長からのお呼び出しがあった。
重い腰を上げ、部長の元へと向かう。
部屋をコンコンとノックすると、「入れ」という声がし、扉を開けた。
「 失礼します。
部長、どうされましたか? 」
「 ああ、突然呼んでしまいすまないな。
実は、来週からこの部署に異動してくる奴がいるんだ。 」
「 えっ? この時期にですか? 」
「 あぁ…私もよくわかっていないんだが、…うちの会社、海外にも支店があるだろう?
そこから異動してくるらしく…かなりのエリートらしい。 」
「 海外………..外国人の方ってことですか? 」
「 いいや、日本人だ。
学生時代から今まで、ずっと海外暮らしらしい。
まぁ…、言語で困ることはないはずだ。
…明日から1週間、そいつがこちらでスムーズに仕事が始められるように指導を頼む。 」
「 …え!? 俺ですか…、!? 」
直属の部下が3人いる上に、数年ぶりに日本へ帰ってきた奴の面倒まで見るとなると
正直、かなりきつい。
俺は少し怪訝な顔をしたはずだ。
そして、部長もそれを感じ取ったはず。
だが、すぐ顔を背け、言い放った。
「 …田中なら、やってくれるよな? 」
上司から課された試練を、無視することのできない性格の俺は
考える間もなく返事していた。
「 はい、任せてください。 」
こうして、怒涛の1週間が始まった。
はずだった。
久しぶりに、朝からしっかりとネクタイを締め、身支度を整える。
少し緊張気味で待機していると、部長が異動してきた人を引き連れてきた。
その人は
「 今日からよろしくっ……. 」
「 こちらが、ロサンゼルス支社から異動してきた松村さんだ。 」
ずっと会いたかった、松村北斗だった。
北斗は少し照れくさそうに頭を掻いている。
部長から、今日の指示を受けたが何も話が入ってこず、気づけば部屋には2人になっていた。
「 ほ、北斗…..お前… 」
「 …..樹、ただいま。 」
「 っ、お前…連絡しろよ、! 」
肩を掴んで揺さぶる。
前の北斗なら不快そうな顔を見せたはずなのに、今日の北斗はどこか嬉しそうでヘナヘナ笑っている。
「 あははっ…サプライズの方が、樹嬉しいかなって。笑 」
「 っ、…ふざけんなよ…..マジで……… 」
正直、めっちゃ嬉しい。
今すぐ抱きしめたい。
そんな欲を抑え、長年抱いていた疑問を投げた。
「 そういえばお前…なんで、あっち行ってから2ヶ月目くらいに連絡とれなくなったんだよ…!」
「 あ~…….、実は…スマホ水没しちゃって…
国も違うから、番号ごと変えるしかなくてさ…ごめんね。笑 」
「 …なんだよそれ….マジで心配したんだかんな…てか、お前から連絡しろよ…、 」
「 ん、ごめん…。
樹も忙しいかなって思って…邪魔したくなくて…、 」
「 忙しさとかよりも、お前と連絡とれなくなる方が重要だから…すぐ連絡しろ、 」
「 …は~い。笑 」
北斗は相変わらず、空返事だ。
そんな彼を気にするのを辞め、とりあえず、仕事を進めることにした。
「 …..一旦、デスクとか…諸々案内するから、ついて来て。 」
「 はい、お願いしま~す。 」
「 とりあえずこんなもんかな。 」
「 ありがと、樹。笑 」
昔と変わらない笑顔
俺は意を決して、口を開いた。
「 …..この後…ぉ、俺ん家で飯食わねぇ? 」
北斗は目を見開いた。
明らかに驚いている様子だ。
「 っ、なんだよ…なんでそんなびっくりした顔してんの…。 」
なんだか小っ恥ずかしくて、強く問いかける。
「 ぁ、…いや…樹とほんとに会えたんだ~って改めて思って、びっくりしちゃった…笑 」
本当、
こいつといると、俺のペースが崩される。
でも、ずっと前からそういう所が好きなんだ。
俺は。
そう悟られないように、すぐに鞄へ目線を移した。
「 早く、会えてるっていうこと理解しろ…!」
「 …..うん。笑 」
コメント
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えぇ〜!!😭💕 めっちゃエモい…!職場の後輩に優しい樹さん、頼れる先輩すぎてかっこよすぎる…と思ったらまさかの北斗くん再会!?「ただいま」って…ずっと待ってた感がやばくて胸キュンです…✨連絡途絶えた理由もスマホ水没とか可愛すぎるし!樹さんの「お前と連絡とれなくなる方が重要」って台詞に完全に持ってかれた…😭💖 続きが気になりすぎる!!
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