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目覚めてから2日目
俺はほとんどこの世の中を知らない。
いや、忘れているといったほうが無難か。
医師が首を傾けていった。
「これほど現代のことを覚えていないのは変ですね。2008年からの記憶または蓮さんの事を覚えていないということになりますが、。」
と疑問に思っていた。
そんなのはどうでもいい。と正直思った。
今日はあいつが訪ねて来ている。
あいつとはもちろん連という俺の恋人らしい人のことだ。だから俺は質問した。
「連と俺ってどんな感じだったの?」
「どんな感じ?」と彼は質問を返してきた。「ああ、ラブラブだったのかってこと。」
彼は「そういうことか」と頷き答えた。
「そうだねえ。少なくとも俺たちはずっと一緒にいたんだ。幼稚園の頃からね。」
「幼稚園の頃からか。」
興味が出た俺は彼の話に耳を傾けた。
「そう。幼稚園の頃から。実は龍樹そのころからいじめられてた。」
「それをいっつも助けてたのは俺だった。」
蓮はキメ顔をした。
「すごいな!普通いじめられてるやつ助けるとか無理だ。」
「あははっ、、、、そうかな?」
「そうだよ!」
その後俺たちは楽しく会話していると時間が立つのは早く、気がついたら夕方になっていた。
「じゃあね、龍樹。」
手を振りながら彼は言った。
しばらくすると医者がやって来た。様子を伺ってのことらしい。
「二石さん少しいいですか?」
なんだろうと思ったが躊躇いながら俺は言う。
「はい。あっ、、、、すみません。一つ質問をしていいですか?」
医者は口角を上げて言った。
「もちろんです。」
「俺はいつまで入院するんですか?」
医者は微笑んだ。
「ああ。そのことについてお話しようと思ってたんです。」
俺はつばを飲み込み話を聞いた。
「ここには2週間ほどです。」
俺は驚いた。そんなに短いのか。
「2週間!?短いですね。」
しばしの雑談後、
一番気になっている事を俺は口にした。
「あと、、なんでこの病室に1人しかいないのですか。」
ああ、と思ったのか医者は俯いたあと俺の目を見ていった。
「あなたは特別だからです」
俺は目を見開いた。
「え?」
そして、小林はニッコリしながらいきなり自己紹介を始めた。
「私は医者の小林です。またこれからよろしくお願いします。二石さん」
「えっと、、なんでいきなり自己紹介を?」
「まあまあ」小林は微笑んで言った。
「ああ、そうだ。夕食を持ってきたんです。どうぞ。」
微笑みながら小林は俺に夕食を持ってきた。
鮭のムニエルと味噌汁に米。オレンジジュース。すごくいい匂いがする。
「ありがとうございます。」
俺は首を下げて言った。
「じゃあ、もういきますね。さようなら。」
小林は手を振った。
「はい。」
あの小林とか言う医者何なんだ。
よくわからない。
俺は夕食を食べ終えて何故か俺はすぐ眠りについていた。しかも不思議な夢を見た、、、、
気がした。