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『ふぅ、、、』
慰労会が終わって夜が明けた。
で、今はキコルと一緒に亜白隊長と宗四郎に呼び出されたんで地下に向かってまーす。
専用武器関連だろうしキコルももらえるようでよかった。
『甘雪、四ノ宮、只今参りました』
「あぁ。今回呼んだのはお前らの専用武器についてだ」
『「俺/私の専用武器?」』
「与えられるのは隊長格からじゃ、、、」
『俺らはまだまだ正隊員になって数ヶ月ですし、、、』
「通例ではな。状況を鑑みての判断や」
「今年は怪獣の強度、数ともに異常だ。そこで、基地No.3、No.4の戦闘力を持つお前らを主力の一角とすることにした」
!この武器の形は、、、!!
「四ノ宮、甘雪。これからは隊長副隊長に次ぐ第3第4の戦力として、怪獣を殲滅しろ」
「『了!』」
やったー!日本刀だー!
宗四郎が口添えしてくれたのかな!
「じゃあ、それらの機能を教えたる。まずは四ノ宮の斧。持ち手のところにトリガーがあって、トリガーで通電すると衝撃波を発する。次に甘雪の刀。刀を鞘にしまった状態で鍔を回すと鞘の先から弾が発射される。右回転左回転で2種類撃つことが可能や。要望は?」
『、、、右回転に炸裂弾と左回転に凍結弾でお願いします。発雷弾は常備している小銃に入れておきます』
「わかった。一応言っとくが、四ノ宮のは近くの微弱な電気を倍増させて使うから問題はないが甘雪のは柄の中に弾が入っとってなくなると撃てへんから。応急措置として普通の銃につける弾と交換できるが、基本は研究員に専用の弾に交換してもらえ」
『了』
よし、戻ったら色々試すか!
んで外で訓練してたら夜になってた。
うん、流石に俺も夢中になり過ぎたと思うよ。
途中楽しくて笑っちゃってたから周りからドン引かれてたけどもういいや。
多分この時間はすでに宗四郎がイメトレしてるから様子を見に行こ。
ついでに人形飛ばして、、、そういや宗四郎につけてた人形放置したままだから後で変えとこ。
『、、、! 』
そうだ、気配消して驚かすか。
えーっと、確かトレーニングルームは、、、ここか。
邪魔しないよう壁際に座っとこ。
ついでに人形を新調してっと。
「、、、」
ありゃー、相当8号逃したの引きずってんな〜。
何度も同じところを訓練してる。
にしてもこう見ると結構一瞬だよなぁ。
、、、そうだこの後10号来るじゃん、、、!
宗四郎大怪我してカフカの怪獣バレするじゃん、、、!
だっる!、、、だっる!!
「誰だよ電気消し忘れた奴はぁ、、、。!?」
「ふぅー、、、」
カフカ来たしそろそろか。
ところでさっきから思ってたけどトレーニングルームで訓練用の刀とは言え床を思いっきりガーってやるのはやめな?
「っ、、、」
あ、カフカ尻餅ついた。
「おぉ、、、?なんやカフカか。お前またこんな遅うまでやっとったなぁ?」
いやほんといい身体してるよね、、、。
腰シュッとしてるし胸(の筋肉)デカいし。
着痩せするタイプだからスーツ着ると筋肉がわかりにくいんだけど結構ついてるんだよ。
ちなみに宗四郎の可愛いところは深層心理で叫んでるよ☆
表層心理に出したらそっちに集中して会話を聞けないしね。
「っ、はっはははは、、、。副隊長こそこんな遅くまで何やってんすか、?」
「あぁ、8号対策や。次遭遇したら1発でぶった斬れるようにな」
殺気漏れてるよ〜?
「っー!!」
「そもそも初手からしくったんや!はなから全力で行っとけば、首飛ばせたっちゅうのに」
「はははは、、、」
「それから、、、五式やのうて六式使ってたら核ごと八つ裂きにできたわ」
相当悔しかったんだろうなぁ。
「なはー!?」
「ビビり過ぎやろ。あれは普通の隊員の手には負えん。おそらく9号も近しい力を持ってる。せやから、、、僕がやらなあかん」
「っ、、、」
それに今夜は10号の件もある。
俺は正史に影響がない範囲でカバーするけど実際は宗四郎が結構頑張らなきゃ行けないからねぇ。
「、、、副隊長」
「?」
「戦力になれるよう、頑張ります」
「、、、」
この微笑からチョークスリーパーなんてクソわろだよねw
「調子に乗るなボケェ!1%の奴が戦力になるなんて思ってへんわー!」
、、、なんで今BLに思考が吹っ飛んだんだろ、表層心理に出さんくてよかった。
「し、失礼しますぅ、、、」
「けどまぁ、1%くらいは期待しといたる」
流石飴と鞭。
今は亜白隊長は不在だから1人で頑張らなきゃだしね。
『、、、w』
「「!?」」
「いつから居たん!?」
「気づかなかった、、、!」
『んー、2、3時間くらい前からですかね』
「そんな前から!?別に話しかけてもよかったんよ?」
『集中してましたし邪魔する訳には行きませんでしたから。俺はそろそろ戻りますね』
「あぁ。僕も庁舎に戻る。もう寝ろよ」
「『了!』」
襲撃来るまで走ってよー。
てか音は拾ってないけどもう10号いんなー、、、あとあいつまだ10号じゃなかったの忘れてたわ。
レキシューが出る予感するし、、、頼んだよ。
(あぁ、俺らに任せとけ。大将)
うちの子達には今は俺の身体、、、と言うか魂の中で待機しててもらっている。
そっちの方が顕現時の時間が少ないしあっちも状況把握がしやすいだろうからね。
(、、、怪獣8号。奴に感じた人間のような違和感。加えて人語を操り人に化ける9号。怪獣に何が起きてる、、、)
お、来た。
てかこれ隕石思ってたけど翼竜の自爆攻撃か。
『ちょっと走るためにスーツのとこの近く通ってて正解だな』
〈なっ、、、オペレーションルーム、何事や!〉
〈基地敷地内に数十体の怪獣出現!現状から判断するにおそらく怪獣による上空からの襲撃です〉
〈っ〉
〈推定強度、6.1、6.3、6.2、6.5!各個体が全て、、、本獣クラス!〉
着用も慣れたもんだなぁ、、、刀はずっと持ったままだしこのまま行くか。
〈保科や。亜白隊長不在の為、僕が指示を出させてもらう。夜間警備隊は総員戦闘体制に移行。非番の隊員にも緊急出動をかけろ。各自戦闘準備にかかれ〉
〈了〉
〈可能な限り演習場に引き込め。絶対基地の外に出すな!〉
外に出ていっちょ試し切りでもすっか!
『、、、ははっw多少多く殺しても修正力がなんとかしてくれっだろ。審神者名天気の名のもとに、権限を命ずる。お前ら、絶対に正史からズラさせるな』
「「「「「了解!」」」」」
計、、、何振りだこれ?
とりあえず市街地だし保護した刀剣男士の中で太刀以下の戦闘可能組を連れてきたがいつの間にこんないたんだな。
『人形をつける。俺から見ることはできないが手入れが必要な場合それに触れろ。報告がある場合もだ。今回の最重要護衛対象は10号、保科宗四郎、亜白ミナ、日比野カフカだ。返事はいい、行け』
流石短刀が多いだけあるな、大半がすぐ消えた。
他の奴らもすでに消えてるし、、、流石極カンスト。
(狙撃の得意な連中を中央に集めろ。引き込んで撃ち落とすぞ)
(((((了)))))
〈副隊長!〉
〈カフカ、無事やったか〉
〈はい。それより、気になることが〉
〈報告しろ〉
『俺も邪魔な本獣を殺しに行くか。近くは、、、あっちだな』
第弐演習場から離れ過ぎないようにしなきゃだしあんま狩れないかなぁ。
〈翼竜系怪獣は毎年10体前後報告されてるんですけど、その全てに共通してる特徴があります。全て、単独行動。にも関わらずこいつらは群れて現れた〉
〈あぁ、となると考えられることは1つや。、プライドの高い翼竜系を束ねてしまうほどの力と目的を持って行動する、知性を有する、、、超強力なリーダーがおる〉
(ターゲット、発見、、、)
〈切るでカフカ〉
(この基地で1番強いのはお前か?)
(((((っ)))))
(隊長おらんし、まぁ、、、僕やな)
(そうか、、、なら決まった、お前が俺の獲物だ)
〈本獣推定フォルティチュード出ました。8.3、、、!クラス、大怪獣です!〉
これが9.0まで上がるんだから相当な成長だよね。
あとそう考えると8号って結構バケモンっていうさ。
〈斑鳩、聞こえるか〉
〈はい!〉
〈お前が対余獣の指揮をとれ。最優先は民間への被害拡大の阻止及び、本庁舎の機能維持や!〉
〈了!〉
〈本獣は僕が、っ!〉
デコピンで壁凹む威力、、、うちの姉さん達もいけるだろうね、あんくらいなら。
(避けたか、合格だ)
(こいつは、僕がやらなあかん)
(よーし。それじゃあ本格的に、殲滅開始だ)
「グァァァァァァ」
声ここまで聞こえr
「グキャァァァァァァ」「グキャァァァァァァ」『っるっせぇぇぇぇ!』
(余獣達が反応しとる。やはり、狙いはここか。っ!)
あ、やべ。
つい怒りに任せて核諸共バラバラにしちゃった。
いつもの癖で刀技だけで行っちゃったよ〜!
銃の威力確かめたいし、刀の強度も見ときたかったのに、、、。
『次だ次!俺の実験体になれや羽付とかげ共が!!』
口が悪くなるのは気にしないでほしいな!
〈狙撃手は弾丸を中心胴体に変更しろ!〉
〈正面はダメです!〉
〈!その声、日比野か!〉
〈背中を狙ってください。そいつは、03年に記録されている怪獣と同種です!〉
なんで覚えてるんだよ。
〈先輩、、、!〉
〈おっさんだと!?〉
〈繋がらないから心配しましたよ〉
〈すまん、副隊長と話してた。とにかく背中だ、背中を狙え!〉
、、、長い!集中力欠ける!
もういい通信傍受するのやめる!
傍受するのは宗四郎とオペレーションルームのやつだけにするもん!
うちの子達がいるし正史のまんまだろうから気にしなくていいだろ。
『おらぁ!逃げんじゃねぇよ!』
八つ当たりに付き合え!
「え、あれ甘雪だよな、、、?」ボソッ
「性格違う、、、と言うかあいつなんか笑ってね、、、?」ボソッ
『ははっwwほら、さっさと死にやがれ!』
全解放する価値もなし!
「ひっ」
翼竜5体か、、、。
とりあえず壁を上がって翼竜の頭上に飛ぶ。
頭上からまずは鍔を右に、攻殻を壊してから上から貫く。
『天気流銃刀術1式杭』
縦長、尚且つ頭上の攻殻が厚い怪獣に有効。
応用として懐に潜り込んで鍔を右に、貫くことも可能。
ある程度硬いとはいえ鞘は刀と比べて脆いから一応厚い攻殻には絶対に当てないように。
よし、次だ。
刀でまっすぐ縦に切る、そして断面から核を鍔を右に回して撃つ。
『2式罠』
再生が早いなら鍔を左に回して凍らせてから右に回してもいいね。
これは全体的に攻殻が厚い大型怪獣、、、まぁデカくて銃でも刀でも核に届かない怪獣に対してに有効。
んじゃ、次。
ちょうど吠えてるし怪獣の下顎に乗る。
口ん中に鞘突っ込んで鍔を左に、中に入って核を撃つ、または切る。
『3式毒』
核を破壊する際に穴が開いてそこから出られるし特に考えず突っ込んでも良さそうだな。
2式と同じく核に届きにくい怪獣に有効。
次行こう。
壁登って核に近い背中の装甲に乗る。
核に近い攻殻の隙間を鞘で貫いて鍔を右に回す。
『4式爆』
ミスっても攻殻が剥がれやすいしそこから中に入って3式と組み合わせてもいいかも。
核が外側に寄ってたり攻殻がない小型中型怪獣に有効。
『さ、次、、、は倒されちゃった』
「突っ走りすぎだお前」
『小杉、俺の実験、、、じゃない。獲物取らないでくれない?』
「てめぇあの怪獣で新技の実験してたな、、、?後で保科副隊長に言っとくわ」
『え゛っ、、、あ、やべ』
集中し過ぎてみんなの状況把握を怠ってた、、、!!
(大将、、、。とりあえず今ん所レキシューは5部隊分、既に倒して正史に影響はねぇ)
いつもありがとね、、、!
「新しい専用武器貰えてはしゃいでるのはわかるが加減というものがあるだろう」
『ごめんって安藤〜』
(ちなみに通信切ってるみてぇだし一応言っとくが今は四ノ宮キコルが防衛隊式斧術2式水切りをした直後だ)
まじでありがと!
「ここらの強い怪獣は殆どお前が倒しちまったみたいだし他行こうぜー」
『うん。ただあんま第弐演習場から離れたくないかな。今はまだ薄いけど、、、ちょっとまずいかも』
レキシューが介入してこそうな戦いだし、うちの子達が居るとはいえすぐ駆けつけられるようにはしときたい。
「おっけー。じゃあ周りを片付けるか」
『別んとこ行っててもいいんだぞ?わざわざ俺と一緒じゃなくてもお前らなら十分狩れるだろ』
解放戦力も結構高めだし、俺と一緒じゃ全然狩れないだろうしな。
いつも俺を気にかけてくるし、、、謎だ。
「まぁ、、、俺らはお前のストッパーだからな。楽し過ぎて暴れないように」
「俺らが居なかったらお前暴走するだろーが、俺らが手綱を握ってやってんだぞ」
俺は問題児か。
『、、、ははっwwそこまで言うんだ。ちゃんとついてこいよ?』
「「おう!」」
(、、、四ノ宮キコルの台詞とタイミングピッタシだな)
ある程度足速いしこいつらなら援護させてもいいかな。
この専用武器射程そんなないし、俺が持ってる小銃も取り出すのめんどくさいしな。
『んじゃ、ここらでいっちょ暴れますか!』
「「いやだから暴れるなって!」」
『折角やるなら思いっきしやりたいじゃん?それに、、、俺はこの突っ込む戦闘が性に合ってる』
「、、、あっそ。もういーや。お前は思う存分暴れ散らかせ」
「こちら安藤。甘雪が暴れたいって言うんで小杉とサポートしつつストッパーの役目を果たします」
『ストッパーが入ってるのは気になるけど、、、行くぞ!』
[四ノ宮は機能しそうやな。霙さんもどんどん倒していっとる]
宗四郎の思考か。
(問題は、、、)
!急におっきい音鳴ったからびっくりしたわ。
10号が車殴った音か。
(こいつや、、、!)
宗四郎の刀が当たる音もするけど、、、明らか弾かれてんねぇ。
ところで車がいっぱいある場所と言っても10号はどんくらいの車を壊す気なの?
金かかんだよ復興も大変だしさ。
「お前、戦闘中無言になんのかうるせぇのかどっちかにしろや!」
『今は八つ当たりより集中してんの!黙れ!』
〈つ、強い、、、〉
[だけやない。こいつは、、、戦いを楽しんどる]
全く、破壊音も送られてくるからおっきい音鳴らさないでほしいんだけどなぁ、、、。
〈こっ、、、 〉
(小此木ちゃん、3番ゲート開放!)
〈了!〉
[明らかに怪獣の範疇を超えた感情や]
まぁそれが後々功を奏すけどね、解放戦力100%という。
俺も10号、、、まだ10号じゃないわあいつ!
あの怪獣と話してみたい。
(な、)
てかなんでわざわざ扉に着地して凹ますかなぁ!?
(ぶっは、ぺっ。開けた意味ないやんけ、高いねんぞその扉! )
鉄骨が落ちたことで舞った砂が口の中に入っちゃったのかな、ぺって!ぺって!
戦闘中も可愛いとかずるいかよ!
[!どこに、、、!]
右後ろの壁にいるよ☆
(こんなに俺と殴り合える奴、怪獣にもそう居ねぇ。是非とも食って糧にしたいねぇ)
生け捕りという選択肢はないんだね、勿体無い。
危険だからだろうけどこっちはこの後お前を生きたスーツ、通称漫才スーツにするからな。
(っ、!)
〈副隊長!〉
刀で拳を受けた時に斬ったみたいだね
(お前ほんとにやるな)
(すまん小此木ちゃん。緊急につき申請省略や。この演習場なら、本気出しても隊員巻き込む心配ないやろ)
(戦力全解放92%)
(ほな、怪獣討伐始めよか)
あ、人形に結界つけなきゃ壊される。
ついでにもう何体か人形送っていつでも即座に大型結界張れるようにしておこーっと。
レキシューがいつ出るかわからんしね。
(喧嘩を売る相手、間違うたな。この戦い、僕らが勝つで)
余獣がバンバン出てきやがる、、、。
『っー、邪魔すんなトカゲ!』
「トカゲ呼ばわりとか、、、」
あ、水無瀬とカフカ。
「日比野さん後ろ!」
「っ」
おや、正史と違って2匹。
片方は俺が殺すか。
単純に刀で核を一撃!
「キコル!霙!」「キコル!霙くん!」
「大丈夫ですか先輩」
レノカフ、、、いややめておこう。
真っ先に先輩のことしか心配してないのちょっとそそるなって思ってないし。
「私のレノで怪獣を引きつける。その間に怪我人の保護をお願い」
『俺は俺の勘に従ってあんまここら辺から離れないから、任せたよ』
「「了」」
「先輩。どうか無茶なことはしないで、正隊員になったんですから。隊のみんなを信じましょう」
「おう」
「行ってきます」
その人余獣爆弾で真っ先に駆けていきますよ〜。
それでこそ日比野カフカだけど。
(保科流刀伐術2式交差打ち。4式、乱打ち!)
「あんたも結構狩ってきたのね。専用武器の使い心地はどう?」
『刀だから結構手に馴染むし銃で応用きけて楽。ま、あんま銃使わないけど。そっちは?』
(っ)
「プロトタイプにしてはいいわ。あとはデザインが私に似合わないことくらいかしら」
(あー、、、やっぱ戦いはこうじゃねぇとな、、、!)
『俺はそっちの方はいいと思うよ?キコルちゃんの美しさと強さが引き立ってて』
「そう?ありがとう」
「、、、あいつら会話しながら翼竜系怪獣をサクサク殺していってるよ」
「と言うかぜってぇ霙手加減してんな」
お、小杉気づいたか。
「逆に俺らの前では手加減してないし、、、そんだけ心開かれてるってことか」
そうだぞ〜?
結構仲のいい組に入ってるからな!
〈報告!中ノ島小隊現着!〉
声でっか。
〈続いて海老名小隊現着。南方に加勢に向かいます〉
『あんこ!』
「「前に言ったが俺らをまとめてそう呼ぶのはやめろ!!なんだ!?」」
安藤のあんと小杉のこを取ってあんこと呼んでいるんだが、、、別に良くないか?
『ちょっと離れ過ぎた!戻りながら狩るぞ!』
「「了!」」
(意外と小さいんやな核は。6式八重討ち、、、!)
〈やった!〉
〈流石副隊長!〉
〈見たか怪獣め〉
〈、これは、、、〉
(まだや!)
巨大化が始まったか、、、。
ちょっと離れ過ぎて第弐演習場までに時間がかかりそう、、、だけどこんくらいがちょうどいいか。
(巨大化やと?核の位置がズレたことで破壊しきれんかったか!)
高温の蒸気の時か。
あんま一般の隊員近づけちゃいかんよな、、、。
『あんk、、、安藤、小杉』
「お前今あんこって、、、まぁいい。なんだ?」
『ここら辺からは別行動だ。俺は俺個人でやることができた』
「、、、はぁ、死ぬなよ」
「何をするのか知らんがさっさと片付けてこいよな」
[超高温の蒸気、、、演習場に引き込んで正解やったな]
〈高熱と共にフォルティチュード上昇。これは、、、フォルティチュード、9.0!〉
「グァァァァァァァァ!」
るっせぇな。
〈っ、なんて大きさだ、、、〉
〈こんなのもう、副隊長1人で手に負える相手じゃない、、、〉
今思ったけど俺行っても側から見れば近距離の実戦経験が少ない足手纏いだと思われるくね?
一応あの大きさでも核斬れるけど、、、亜白隊長にやらせなきゃね。
常時認識阻害で目立って戦力としてバンバン出されないようにしてるけど一度バレたらかかりにくいんだよなぁ、、、。
(3式返し討ち)
(ちょこまかと)
いや大きさ考えたら仕方ねぇだろ。
〈すごい、サイズの変化に対応してる。けど、、、!〉
[刃が通りきらん、、、これやから大型は。速さで押して背後の核への一点突破。これしかあらへん、、、!]
(っ、!?)
鼻血と吐血、やっぱ歴史の修正力ってすごいね。
タイミングばっちし。
(駆動限界を超えています。直ちに全解放を解除してください)
[オーバーヒート!?]
〈全解放をしてから10分以上が経過しています!これ以上は危険です!〉
(っ、、、。せいぜいあと1分ってとこか)
普通は1分も持たないからな?
普通はな、警告出た時点で解除して休むんだ宗四郎。
ま、今は宗四郎しか居ないし引くわけにはいかないもんね。
というか余獣自爆状態になるの意外と早いから近距離にとっては避けるか倒すか迷うんだよなぁ。
まぁ俺は刀で特攻全然いけるけど。
(っ、自爆!?)
[血ぃも涙もない怪獣らしい攻撃。まるで生きたミサイルやな]
追尾性能ありとかだるいね。
[けど、いい煙幕になった]
(6式、!)
怪獣あるある、自分の身体を変形してありえねぇだろ!っていうことしてくる!
例、今背中に目をいっぱい出しやがった♡
(!?)
〈っ、、、!〉
宗四郎が叩かれた、、、結構威力あるし腕相撲ちょっとしてみたいな。
(駆動限界。全解放を解除。装着者は直ちに治療を試みてください)
〈ぁ、副隊長、、、。っ、副隊長ー!〉
(、、、)
?音でも声でも思考でもない。
なんだこの映像?
、、、あぁ、宗四郎の記憶だ。
宗四郎パパが宗四郎に防衛隊は諦めろって言ったところだ。
ちなみにその少し後俺がそれは宗四郎が決めるもんじゃい!って足払いからの肘鉄叩き込みました☆
〈副隊長!副隊長!副隊長!!〉
〈大丈夫、生きとんで〜。、、、ぃててて、シールド全開張ったのにシャレにならんであの怪獣。っく、、、 〉
スーツのシールドがあるとはいえ頭とかは生身。
数棟突き破ったけどそれでも平気なのは宗四郎の受け身が上手いからだろうね。
壁使わなきゃ立ち上がれないけど。
[全解放も解けてしもた。ここからどうする。何ができる]
(っ、外の状況は?)
〈まもなく、住民の避難は完了します。対余獣の戦況も好転し始めています〉
(そうか、安心した。ほな僕も、最後まで務めを果たさんとな)
〈けど戦える身体じゃ、、、!〉
(保科流刀伐術1式空討ち)
解放戦力も落ちてるし巨大化したことで刃はあんまり通らなくなってる。
(もうわかった。その武器では俺は倒せない )
いや気づくの遅えよ。
[るっさい!そんなんとうにわかっとるわ!]
あ、余獣ミサイル。
(だぁっ、!)
まただ、宗四郎の記憶。
さっきの続きとどっかのお偉いさんかな?どっちも防衛隊諦めろって言ってる。
(ぐっ、ぅっ!ガキの頃から耳タコやっちゅうねん、、、!)
[けどあの人は言うてくれた]
今度は亜白隊長との初対面の記憶か。
近距離近距離より遠距離近距離の方が相性いいしね。
そういえばこの前ミナに一緒に料理誘ったら切る工程入った瞬間に止めるくらいやばかった、あん時絶対に刃物を握らせちゃいけないと察したよ。
[あの人に任された留守や。死んでも守る!]
、、、まぁ?誰が1番かなんて本人が決めることだし?これが正史だし?
べっつに俺が出なくて拗ねてないし。
[それに、今僕が負けたら霙さんが出てきてまう。霙さんのことや、近くに待機しとる。きっと1人でも倒せるんやろ、でもこれ以上独りにさせたくないんや。こんくらい僕が耐えなあかん!]
!!!
、、、20年くらい前、通り魔を捕まえた。
宗四郎一家と旅行中だったから俺のことも知られてなくて、折角仲良くなれた地元の子も強さに怯えて、異端がって、、、子供に嫌われるのは結構堪えたなぁ。
そのこと、覚えてたのか。
「2式交差討ち。3式返し討ち。4式乱討ちぃ、!5式霞討ち!6式!」
『そろそろか』
宗四郎が掴まれた。
「がはっ、、、」
「副隊長!」
カフカの声だ。
この後ちょっと握られてもらうけど2回呻いたら亜白隊長くるから!
「ぐっ、っ、、、かはっ」
まってもうミシッて言った?正史だとその前にもう1回うめき声あげるとこあったんだけど!?
正史からズレてる!まずいこのままじゃ正史で耐えてる時間耐えれない!
と言うわけで宗四郎救出のため腕切り落としに行く!
「ダメです先輩!」
あぁ、やっぱり早まってる。
なのになんで亜白隊長の到着は正史から遅れてるの?意味わかんない。
(すまぬ、レキシューの奴らが細工していたようで出発に遅れが出てしまった!)
なるほどね、報告ありがとう三日月。
人形ばら撒いててよかった、じゃなかったら亜白隊長の位置がわからず修正力に任せて宗四郎が死ぬかもしれなかった。
『しょ、っと!』
腕は一刀両断できた、意外と柔らかいんだな。
「み、ぞれさん、、、? 」
「霙、、、!?」
まずは宗四郎を姫抱きして回収、とりま近くのビルに寄りかからせておこう。
『ここで休んでろ。こいつは俺が止めておく』
「っ、すまん、僕、、、!、出させて、もうた、、、」
『大丈夫だよ。それにこの専用武器でどれくらい戦えるか実験しときたかったしね』
〈甘雪隊員!?この怪獣はそんn〉
「大丈夫や小此木ちゃん 」
〈保科副隊長、、、?〉
「本当は嫌やけど、、、後は任せたで 」
『了!ってことで試せなかった5式以降試させろ!』
「さっきのやつと似た武器か、、、それじゃ俺を倒せないぞ」
『別にいいんだよ、俺は繋げるため手加減してお前を止めるだけだ』ボソッ
「手加減、、、?」
他の式と比べて応用が効きやすいどこからでも出せる技。
5式は素早く横回転して同じ位置を斬りつけ、全部繋げてその回転の勢いを流すように他の式を出す。
6式は横に斬った後十字架のように縦に全部斬る。
『天気流銃刀術5式糸、6式磔』
今回は殺すわけには行かないから手加減しながら首を狙った、、、が思ったより深手の怪我を負わせちゃった。
一瞬核見えたんだけど。
『ま、いいや。次々ぃ!』
1式2式3式4式は核を狙う技だし鞘を一緒に使うし既に出したからやらない。
〈こ、これは、、、?〉
「これが本性や。甘雪霙の本質は戦闘狂。痛くても辛くても、戦ってる時は楽しい以外考えられへんらしい」
『やだなぁ!痛いことはしないだけだし楽しいことに辛く感じることなんてないでしょう?』
怪我は重症まで行かせないし戦いの全部が楽しいんだから!
というか基地の練習では5式までしか考えてなかったから7式が思いつかねー。
6式は戦闘中の思いつきぞ。
「いや心肺停止しかけたくせに何言うてるん!?ただ痛みの感覚が麻痺しとるだけや、っ、いっ、た、、、」
『おっと、満身創痍の体に無理させすぎたか』
亜白隊長も来たことだし俺は引くか。
『お前が倒された後、再会した時は戦闘以外の戦いを教えてやる』ボソッ
ゲームという名の多様な戦いをな!
「戦闘以外だと?」
「みな、よく耐えてくれた」
「「「「「!」」」」」
やっと正史のレールに戻ったな。
〈この声、、、!〉
「『怪獣、僕ら/俺らの勝ちや/だ』」
うっわー、亜白隊長の砲撃で舞った砂煙がやばいんだが。
「グァァ」
「僕はこの基地の副隊長。あの人に繋ぐのが務めや、、、!」
いつの間にか立ってるけど体勢崩す時にちょっと働いてもらうしいっか。
「小此木、緊急により申請省略」
〈はい!〉
「消し飛ばすぞ、、、!」
あれ100%出した時の威力知らんしこの後模擬世界で撃ってみよ〜!
やっぱ支え無いし位置ズレちゃうかぁ、右腕千切れたけどすぐ治ってるし。
〈再生速度が速いぞ!〉
〈隊長。核は背中側、第2胸椎から第6胸椎の辺りと思われます〉
「了」
『全く、困ったもんだねぇ』
「そう簡単にはいかんか。さてと、もう一無茶すんでぇ、! 」
〈解放戦力63%〉
「4式乱討ち」
[機動力削いで、隙を生み出す ]
「2式交差討ち」
〈無茶です!スーツ自体もとっくに限界なのに、!〉
「再生、、、!」
[出力が足りん。どないする]
「っ!四ノ宮、!?」
「水切り!っ、くそ、、、今の私じゃ傷すらつけられない、、、!」
「続けろ四ノ宮。僕が攻殻を裂く、そこに合わせて叩き込め!」
あ、逆側から失礼しまーす。
「うぅぉりゃぁ!」
普通に抜刀して横に切り裂く、速度は結構ガチでやる。
『7式鎌』
「グォガァ」
よし、攻殻があってもいけるな。
新しい式も出来たし、速く振りすぎてなんか衝撃波みたいなの出たんだけど。
「っぐぅ、うっ」
「四ノ宮!?」
ありゃ、結構疲労してるし本気で行ったんだ。
着地するほどの元気はないか。
よし、膝をついた、、、と言うよりかは膝の断面がついたって言うべきか?
〈ビービービービー〉
[!オーバーヒートか。充分や]
「甘雪、もうちょい行けそうか」
『まだまだ全然』
お、背中を撃ったか。
出力が落ちてるとはいえあの威力を受けて背骨が残ってるって相当硬いんだね。
〈核露出!隊長、残り1発です!〉
「っ、、、!」
「隊長の援護だ!」
中ノ島小隊か。
ってうわぁ、数の暴力で翼竜落とした、、、。
ついでとばかり翼竜達自爆してくるし。
「絶対に足止めすんぞ」
『了』
わー、正史にない台詞ってことは俺が原因か。
「副隊長!遅くなってすみません!」
どうやら斑鳩小隊も来たようだな。
「お前ら、再生の暇を与えるな!」
『5式糸』
意外と体勢崩すのに使えんなこれ。
(主君、報告が。現在5部隊が一気にそちらに向かっています。短刀と脇先なので最悪そちらに着くかと)
結界張っとく、前田頑張ってね。
(はい!)
「はぁぁぁぁぁ!」
[動け。動け。思考を止めるな。後5秒でいい]
「動かんかい身体ぁ!」
重症の身体であんなに戦って無事ってすごいよね。
スーツがあるとはいえ身体に結構な負担がかかっているだろうし。
[斬って、斬って、斬り開け!それだけが僕の、存在証明や!]
、、、結構諦めろって言われてるの重荷になってるっぽいし今度宗四郎パパに会った時は出会い頭でジャーマンスープレックス決めるか。
「ありがとう保科、お前が副官で本当に良かった」
〈戦力全解放96%〉
「今度は私が射抜く番だ!」
「お前、、、喧嘩売る相手、間違うたで」
「グォォァァァァァ」
にしても怪獣もよくあの砲撃受けて無事でいられたな。
そのせいで漫才スーツと化すのだけれど。
〈ほ、本獣撃破!〉
『保科副隊長、大丈夫そうですか?』
完全に脱力して大の字じゃん。
「いやー、ちょいと無茶しすぎたわ」
『全解放強制解除された身体であんなに無茶するからですよ。ほら、立てます?』
「手貸してくれへん?1人はキツくて」
正史では1人で立ってたけど、、、まぁ正史からズレかけた怪我したしこんぐらいの誤差は仕方ないか。
『はい。っしょ、と。、、、どこ行くんですか?』
「四ノ宮のところや」
『キコルちゃんならあっちに居ますよ』
「ありがとうな」
後ろついてこっかな。
キコルちゃんちょっと落ち込んでんな〜。
ま、あのタイミングで7式出して斬ったのは酷いかもとは思ったけど。
「!」
と言うか宗四郎は内臓大丈夫なの?
キコルに手貸してるけどさ、相当大怪我してるよね?
!亜白隊長だ、敬礼しよ。
「僕と隊長と甘雪は余獣の殲滅にかかる、いでっ」
流石に無理させるわけには行かないので俺も頭をチョップする。
「いや、お前は休め」
『大怪我してるんですから』
「隊長もですよ〜」
〈そうですよ。隊長のスーツ駆動限界まで後1%です〉
「あれだけのパワーで連射したんです。余獣は我々に任せてください」
『俺は元気なので行ってきますね』
なんか伐虎威嚇してるけどどうした?
「グルァァ。グルォォァ」
親方ー!空から余獣爆弾が!
つか柘榴みてぇだな。
でかいし食ったら死ぬが。
〈余獣が、、、〉
「さっきの叫びは断末魔やなかったのか、!」
〈エネルギー反応増大中、!超巨大余獣爆弾です!〉
〈推測される爆発のTNTカンジョンは20km間!〉
〈核爆発レベルじゃないか!〉
「「っ、!」」
『あっ』
撃ったら爆発するってわかんだろ、、、!
「やめろ!撃つな!」
っ、風つえー。
「総員退避!」
[あかん、、、もう間に合わん。あんなんが落ちたら、]
、、、人形で結界張れば被害出さずに行けるのかな、気になってきた。
「人間、、この勝負、引き分けだな」
『るっさい、死に損ないが』
おっと本音が。
「!?」
「ダメだ、先輩!」
「「「!?」」」
「カフカ!?戻れ!お前が行ってもどうにも、、、!」
[待て、、、?なんやその速度。解放戦力1%の動きやない]
ところでカフカの走り方が完全に怪獣の走り方なんだが。
あぁ、完全に変身した。
さて、こっから後はちょっと仕込みをしないとな。
功達と話さなければ。
〈基地中央部に超巨大怪獣反応!フォルティチュード9.8!、この反応は、、、怪獣8号です、!〉
限界が10.0と考えるとマジでバケモンだよ8号は。
[違和感はもっとった。それなのに、、、いつの間にかあいつに惹かれて、その可能性から目を逸らしとる自分がおった]
『、、、』
待ってもしかしてこれ黙ってた件で宗四郎に後で詰められる?
「っ、!」
「先輩!自分が何をやっているのか、わかってるんですか!!」
わかってるだろうけどねぇ、、、まぁそう言う男だから、日比野カフカは。
自分が死んでもみんなを助けたがる、仲間思いのお人好し。
「総員!その場に伏せてシールド全開!」
宗四郎のスーツ結構キツいだろうし庇うか。
っ、あー!!
演習場の壁がー!修繕費がー!
「っ、!!」
やっぱ爆風は傷が痛むよね、、、宗四郎、もうちょっと我慢だぞ〜。
、、、よし、終わったな。
てか今日満月やったんか、初めて知ったわ。
「日比野カフカ、、、いや怪獣8号。身柄を拘束する」
あぁ、連れてかれる。
っと、宗四郎?
『何ついて行こうとしてるんですか副隊長はまず治療でしょう』
「え、、、でも暴れる可能性が、、、」
『治療班の人〜、誰か副隊長連れてってください』
「あっ、は、はい!」
「ちょ、甘雪!?、、、っ、後で話があるから!」
『了』
あー、こりゃ詰められるわ。
んで、現状は?
(レキシューの気配はなし。計17部隊の出現だったが全滅させたぞ!もうちょっと驚きがあっても良かったがな!)
つまりそれってまずい状態ってわけじゃん。
帰ったらまたドッキリの番組見せてあげるから。
(ほんとか!?楽しみに待っているな!)
、、、こりゃ色々と大変そうだ。