僕らはまだ死にたくない!!
第1話.今回のメンバー.
▼start▼
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🌙.*·̩͙目線
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🌙*·̩͙「った〜…ん…?」
何処だろうか。そんな事を考えつつ激痛の走る頭を支える。僕はさっきまで高校から帰っていた…はず。くるりと一周見回すと僕以外にも何人か居る。一面全てが真っ白で統一されている壁。家具。少しばかり違和感を感じる。
🌙*·̩͙「……。僕何処にきt…」
🧸*̩̩̥「やっと起きたわけ?どんだけ寝てるのよ。」
僕の話を遮って話し始めた少女。セーラー服にクマのぬいぐるみを抱いている。小学生から中学生位だろう。
🧸*̩̩̥「は〜…今回はハズレね……((小声」
今回。前にもあったのか。ハズレ。なんの事だろうか。よく分からない。
🌙*·̩͙「今回とかハズレってn…」
𓆩🌸𓆪「大丈夫。落ち着け。奈桜。俺が何とかするから。な?」
🍎 𓈒𓏸「ハーっはーっ…兄ちゃん…。」
偏差値72くらいないと入れない高校の制服を着ている人と、偏差値66くらいないと入れない中学校の制服を着ている人。距離感や会話から兄弟だろう。
🌙*·̩͙(…落ち着けないっ!無理無理無理無理!人が多い!兄弟…なんだろうか。制服的に頭いいとこの人だろうな…。う〜…家に…。)
🌙*·̩͙「帰りたいなぁ…((ボソッ」
🧸*̩̩̥「帰りたいと思えるなんて良いわね。私は…。」
🌙*·̩͙「え?」
🧸*̩̩̥「…いえ。なんでもないわ。どうせそろそろ…。」
『ガチャッ』
扉を開ける。そんな音がして人が入ってきた。
⚯˶「おやおや皆さん。起きましたか。」
🌙*·̩͙(…誰?見たことあるっけ…。)
⚯˶「私は寺内です。あ。寺内は偽名ですので。」
そうやって話を進める寺内さん。
⚯˶「皆さんには私の計画に協力して頂きたく集まって頂きました。私の計画はn…」
🧸*̩̩̥「“集まって頂きました”?笑わせないで。ただ誘拐しただけじゃないの。後ろから頭を殴って。此奴を見ればわかるわ。」
話を遮って話し始めた少女は僕の事を指さす。
🌙*·̩͙「…え?頭を殴って…誘拐っ!?」
⚯˶「おやおや…頭の冴える方がいらっしゃるのですね。ふむ。此方としては好都合ですね。」
寺内さんは少女の事を観察するように見ている。そんな時__
𓆩🌸𓆪「おい。お前の計画なんかどうでもいいんだよ。早く家に帰らせろ。時間もわかんねぇし。なんなんだよこの部屋。お前の計画なんかに俺の弟を巻き込むな。俺は_」
『バンッ』
そんな音がした次の瞬間_
🧸*̩̩̥「き…きゃああ__」
🍎 𓈒𓏸「っ!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!兄ちゃんっ!!兄ちゃんっ!!」
⚯˶「…少し黙っていただけますかねぇ…。」
僕の頬を通り越して弾が頭がいいお兄さんに当たった。
𓆩🌸𓆪「っ…」
⚯˶「あれ?本当は腕に当てようと思っていたのですが…。致命傷になってしまいましたね。残念残念。」
🍎 𓈒𓏸「兄ちゃんっ!!兄ちゃんっ…!!((ポロポロ」
⚯˶「安心してください。致命傷なので即死ですよ。苦しくない。」
🌙*·̩͙「そっ!!」
🧸*̩̩̥「そういう問題じゃないでしょっ!?なにしてんのっ!?馬鹿なのっ!?」
『グチャッグチャッ』
気持ち悪い音を響かせながら寺内さんはお兄さんのお腹を触っている。そうして寺内さんはお兄さんの《心臓》を取り出した。
⚯˶「馬鹿…心外ですねぇ…。まぁ元が“5人”なので1人位いいですけど。」
少し不機嫌そうな顔をしながら寺内さんは《心臓》を触って笑っている。その顔には何処か楽しそうな、悲しそうななんとも言えない表情を浮かばせていた。
🌙*·̩͙(元が“5人”?4人しか居ないのに?どういうことだ?考えろ。4人から1人殺されて…。僕が起きるまでに既に“1人”殺されていた?)
⚯˶「ふふっ…いいですねぇ。良い顔ですよ。兄を殺された悲しみ。怒り。恨み。全てが全て良いっ!!ほら。兄の仇はすぐここに_」
🫖𓈒𓏸「おい。あんまり煽るなよ。」
綺麗な声と共に寺内さんの後ろに新しい人が立っていた。
🌙*·̩͙(っ!?また新しい人っ!!もうキャパオーバーなんですがぁ!?)
🫖𓈒𓏸「うげ。もう“1人”殺したの?まだ目を離して5分くらいなんだけど…。」
⚯˶「ん。西〜!!ほら見て!!綺麗な心臓(こころ)なんだよ。コレで_」
🌙*·̩͙(“1人”?2人じゃなくて?心臓を見ても、死体を見ても動揺のひとつも見せない。)
西さんという方も慣れているのだろうか。きっと西さんと寺内さんは僕らの敵だ。その位は馬鹿な僕でも分かった。
🧸*̩̩̥「…。馬鹿とは話したくないの。西…と言われてたアンタ。アンタは馬鹿なの?馬鹿じゃないの?どっち。」
🫖𓈒𓏸「え〜…。どうだろう。学校のテストで100点を取れる人が馬鹿じゃないなら僕は馬鹿じゃないよ。」
🧸*̩̩̥「そう。ならいいわ。早く教えなさい。アンタ達の計画って奴を。」
⚯˶「…。興味無いって思ってたけど。やっぱり興味あるんだ。珍しいな。」
🧸*̩̩̥「そんな訳無いでしょう。心臓を見るのも死体を見るのも無理。早く片付けてくれない?吐き気が止まらないのだけど。」
🫖𓈒𓏸「…。ふふっ…。そうだね。先に片付けるよ。ほら。一旦あそこに戻って。」
⚯˶「はぁーい。じゃあまたね。君達は僕のお手伝いさんだから。死なれると困るんだよね。ちゃんと君達の要求は全て呑むから。」
🧸*̩̩̥「…そう。一生見たくないわ。アンタ達の顔なんて。」
『パタン』
死なれると困る。要求は全て呑む。そう言い残して死体を持って行った。
🍎 𓈒𓏸「…兄ちゃん……。僕はっ…。」
🌙*·̩͙「…っ。」
🧸*̩̩̥「……。」
『バチンッ』
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