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#薔薇
#虐待
ruruha
187
スターセット
270
34
物静かで 、
動作が一つ一つ丁寧で
頭が良くて 、
でも少し抜けてる君 。
あの日の放課後 。
そんな君が 、 頬を赤らめながら
僕に恋愛相談をしてくれた 。
『 実はね .. 』
そんな言葉から始まる告白 。
『 好きな人が出来たんだ 』
良い意味で男っ気のなく 、
高嶺の花の様な君の口から
紡がれる言葉達 。
茶髪で短い僕の髪と相反して
君の長く黒い髪は 、
放課後の誰もいない教室に吹き入れる
隙間風に揺れていた 。
そんな姿も 、
僕にはすごく愛おしく見える 。
君はほんと
罪深いにんげんだと思う 。
緊張からか、冷汗が止まらない 。
学校指定のズボンが肌に張り付く 。
君の恋バナを聞くだけで 、
こんなにも明らさまな 緊張を
露わにする人間が 、
眼の前に居ると言うのに .. 。
それでも君は愉しそうに
想い人の話をし続ける 。
その姿は実に可愛らしく 、
僕を信用しきっていると言って
いい程 、 無防備だった 。
小さな溜息が漏れそうになる 。
いや 、 嗚咽が漏れそうになる 。
朗らかに微笑む君の隣で 、
今にも泣き出してしまいそうだ 。
でも 、
そんな事は決してしてはいけない 。
ただ平気なフリして 、 君の話を
頷きながら聞く 。
コメントは無い 。
あったとしても言わない 。
言えない 。
『 その人ね 、
凄く良い人なんだよ 』
どんな所が 、 ?
『 さりげなく優しくしてくれたり 、
皆の事良く見てくれてたり 』
前話してくれた
君の好きなタイプ通りだね 。
『 話し方が優しくてぇ 』
それも
『 良くお話してくれて 』
それも
『 あと凄く頼もしい 』
そう言い切った君の顔は
今まで見たことがない煌びやかな
笑顔を浮かべていた 。
君の想い人は 、
君が前話してくれたタイプに
嫌なほど当てはまった人間だ 。
心の中で小さく渦巻くものを
必死に殺しながら 、
一瞬たりとも無駄にせぬよう
君と正面から向かい合う 。
嗚呼 、 やっぱり報われない 。
学校で1人になったとしても
親にすごく反対されても
友達に陰で悪口を言われても
君の隣に立つのに相応しくなるよう
努力し続けたとしても 。
結局は運命に抗えない 。
自分自身が馬鹿らしくなってきた 。
『 .. く … ゃ ん 』
話を遮って言ってやりたい 。
君の好きな人の話なんて 、
本当は聞きたくなんてない 。
だって ..
『 り .. ち ゃ 、 !! 』
僕は .. 君のことが ..
『 りくちゃん .. !! 』
「 好きだよ 。 」
『 ぇ っ ? 』
すきなのだから 。
コメント
1件
あー…、これ、めっちゃ切ないやつだ…! いやもう冒頭から「あっ…」ってなったわ。高嶺の花なのに恋愛相談してくるギャップとか、好きな人の話をするときの楽しそうな口調とか、それを聞くしかできない「僕」の心情描写がリアルすぎて胸が痛い…。しかも話し終わったタイミングで「りくちゃん…!!」って呼ばれる最後、一瞬で視点がひっくり返る感じが震えた。 惚れた相手に惚れられてる感、まじで報われなさすぎて泣く…。続き、絶対読みたい。げすとさんの描写、丁寧で刺さる人多そう。