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少し歩いて到着。目の前には針しかない山。
通りたくないなぁ、なんて願いは届くはずもなく無理矢理歩かされる歩いた瞬間足を貫く針達。
刺された所からは血が流れ出て、何とも気持ち悪い。血の匂いが鼻をツンと香り吐き気を催す。そんなことお構い無しに鬼たちは 歩け と言ってくる。痛い。泣いても叫んでもこの痛みはどこにも飛んでいかず、ずっと私の足に滞る。
そんな私の姿を見てもなお鬼達は目をハートにさせ頬は赤らめ、まるで小動物の様な可愛い物を見るような目でこちらを見ては目が合えば手を振ってくる。助けて欲しいが 助けなくてもいい と思う私は自分でもわかるレベルで変だ。
やっと登り終えれば今度は降りるという。痛みは引かずずっと痛く歩く度足に丸が出来、もう足ですら無くなっていた。そんな足をまた回復、といっても見た目だけで痛みは引かないが、回復をしてくれたのは ゾム だ。優しい。
とてもありがたい。だが痛みも直してくれないかな、なんて図々しい事を心の内に収め乍来た道を降りる。痛みは増えていく一方で、とても痛い。だがその痛みも鬼達、中でも ゾム がいるから頑張れると思う。やはり私は変人だ。
登りを終わらせる度足の見た目だけを、降り終われば痛みも回復して、また歩かされる。この行為?を数回、数十回、飛ばして数千回を何百日と掛けて繰り返すこと 4000回 、キリの良い数字で終われば回復をし休憩となる
前は1日で終わったのが今回は数百日と、数えるのも辞めるほど多い日数を休むこと無くしたのだからその分物凄く疲れた。だが嬉しい事に今回の休憩は2日だそう。この溜まりきった疲れは2日では取れないが、あるだけ有難いのだろうか。
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今回は最初から他の鬼達も来た。が、代わりにゾムが来ない。針山の時だって居てくれた彼が居ないのは不安だ。何故来ないのだろう。それ以前に姿が見えない。そんな事思っていると不安が顔に出ていたのだろうか。心配してくれた
ut『 大丈夫か ? ○○ちゃん … ( ♡ 』
心配する声色は凄く優しく、不安を消し飛ばしてくれそうだがその裏には何かありそうで、不安は募る一方。
夢『 大丈夫 だよ ! ただゾムが居ないのは珍しいなぁ ッ て … 』
遠回しにゾムが来ない理由を聞いてみた。すると彼等の顔は何時にも増して不気味な顔に。
sp『 そうやなぁ … ゾム来ぉへんの不安やな ? 』
見透かされた様に言われる。その通りなので、頷きはする。何も喋らずに。
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その場に居るものたちは、
( 痛みで泣き叫ぶ顔も不安な顔も、
必死に作る笑顔も可愛えぇなぁ … ♡ )
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悪寒がしたのは気の所為だろうか…。
next…♡110
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口内炎は滅ぶべきです