テラーノベル
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「ふ〜ん…お主が…へぇ〜」
女らしき者が、不気味な笑みを、浮かべ、何かを理解した、言い方をして。
俺を見つめた。
「…」
無言で見上げた。
その俺の行動に、ソレは。
「見上げるな…図が高いぞ…」
そう言って。
そいつの、力が発動された。
俺は、いつの間にか。
ひれ伏していた。
「…あの、神が久しぶりに不死を、与えたから、どんなやつかと思って、見に来たのじゃが…期待はずれじゃったな…」
俺は、ソレの、発言に。
少し…ムカッと来た。
「なんだよ…急に……神?…お前、頭でもイッてんのか?」
そう、俺が返すと。
何故か、視界が、ぐにゃりと曲がった。
「なっ…」
首が落ちた。
そして、再生する。
「がはぁ!?」
再生した瞬間、俺の体は、悲鳴をあげた。
「!?」
ソレも、驚いて…。
驚いた瞬間、笑みを零し。
「へぇ…まさかね…ふふ」
気色が悪かった。
体が、さらに斬撃に刻まれる。
「がはぁ!!」
体が、盛大にぶっ飛ぶ。
俺は、ソレに、反応出来なかった。
さっきの痛みで、再生が、しにくくなった。
「なんとか…間に合った…」
へへっ…と、俺が笑い。
言った。
そう、再生が、間に合った。
「お主…誰に、喧嘩を売っておるんじゃ?」
そして、次は。
毬蹴りみたいに… 遊ばれた。
体が中に浮く。
「がはぁ!」
痛い。
痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い、痛い。
「っ…」
そして、全力を使い…抜け出した。
俺は、怯えていた。
本能的に。
体の震えが、止まらない。
力の差…。
ここまでの、圧倒的な差は。
初めての経験だった。
「あぁ…」
俺は、理解した。
ソレは、圧倒的…
「…」
だけど、何処か。
さっきより、優しさが、ある。
まるで、母親が子供を躾ける時の様。
「母さん…」
そう、無意識に呟くと。
ソレは、驚く。
「なんじゃ?急に…」
その言葉には、動揺が、隠れていた。
「…いや、なんにもない…俺の、母親は、死んだんだ…」
そう、俺が自分に、言い聞かせる。
こんな奴が、俺の母親で、あるはずがない。
母親は、怪異になるはずだ。
そうでなければ、おかしい。
あの時、目の前で殺されているのだから。
そして、コイツの、力は。
明らかに、妖怪の類。
しかも、上位クラス級だ。
口裂け女や、テケテケや、竜人や、異世界の入口でも、こいつには…。
そう、断言出来る。
これまで、出会って来た。
頭に、覚えている。
最近の怪異達では、絶対に勝てない。
本当に、断言できる。
「…」
そして、ソレは、顎に手を当て。
何か、考え事をしていた。
そして、ソレは、俺に言った。
「お主…我の血が、混じっておる…」
その言葉に、俺は。
は?と、言ってしまった。
「お主…さっき、再生したら…痛みが来ただろう?」
その言葉に、頭を縦に振る。
「それが、どうしたんだよ…それに、俺が、妖怪の血を引いてるなんて、あるわけがないだろ!!」
そう、叫ぶが…。
「いや…私の血に反応しておる…共鳴を感じる…もしかすると、お主は…昔会った人間の子孫かもしれん…」
そう、言われ。
俺は、恐怖と驚きで、体が動かない。
「まぁ…いい、お主を、1度見逃してやろう…私の血を…分けた人間なのじゃ…家族のような物…助けてやる…」
そう言って。
ソレは、去ろうとする。
「なぁ…お前…名前は?」
そう、俺が聞くと。
「我か?…我はな…巷では、九尾の狐と、呼ばれておる…名を…」
「…緋鳴玖姫之じゃ!覚えておれ!」
そして、また、微笑み。
「じゃ、お主も教えるのじゃ!」
俺も、名乗る。
「俺は、日暮要だ…覚えとけ…」
姫之は、言った。
「次で、最後だ…頂上前で、待っているぞ 」
姫之は、そう言って、去る。
まるで、さっきもいなかったように。
「俺は、大妖怪の…血を引く…子孫…」
そう、呟いて。
俺は、倒れるが。
何故か。
目が覚めると。
事務所に、戻されていた。
多分、姫之が、俺を送ってくれたのだ。
次会うまでは、敵じゃないんだから、今は、お礼を言わないとな。
と心の中で思い。
心の奥の扉に、その思いを、しまい。
2人に、全てを…話した。
ふたりは、少し驚いていた。
だが、二人は、気にしない!と言って。
俺を、避けなかった。
だが、それが、今は…。
心地いい。
嬉しかった。
心の底から…。
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