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あの夏の日に僕達は死んだ
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ガチャ
sm:ただいま
kn:おかえり、遅かったね。
sm:海、寄ってきた。
kn:そ、綺麗だったでしょ?
sm:そうかな。 ゴミが散らばって
綺麗ではなかったと思うけど。
kn:…そう。
俺達は少し遅めの朝ご飯を食べる。
kn:お昼ご飯、外で食べる?
sm:いいね、何処?
kn:何処でもいいけど…。ラーメンとかは?
sm:うん、いいよ。
kn:此処のラーメン屋、最近できたんだって。
sm:へ〜、此処で食べるの?
kn:うん
カラーンカラーン
kn:2人で。
彼はそう一言。
店長:はい、2名様ね!決まったら声かけてね!
kn:何食べる?
sm:んー、塩でいいかな。
kn:じゃあ、俺も塩にしよ。
店長:はい、塩2つ!
kn:ありがとうございます。
sm:いただきます。
kn:美味しい?
sm:んー、普通かな。
kn:そ、
カランカラン
kn:お腹いっぱいだね。
sm:そーだね、もう帰る?
kn:ん、帰ろっか。
kn:sm、いつ家に帰る予定?
sm:んー、まぁ、もう帰ろっかな。
kn:そう、じゃあね。
sm:ん、またね。
kn:なんかあったら来ていいからね。
その言葉は まるで
僕が家でどんな扱いをされているのか
わかっているような
声色、表情だった。
ガチャ
sm:ただいま…。
母:チッあー、帰ってきたの。
帰ってこなくて良かったのに。
父:お前、このテストなんだ。
父親の手には98点のテストがあった。
sm:…ごめんなさい。
母:はぁー、お前は本当に、
なんにもできないじゃないの
父:百点を取らないと意味が無いんだ!
まぁ、お前は俺の子じゃないから
どうでもいいけどなッ!
バチンッ!
リビングは痛々しい音で響いた。
sm:…ッ!
父:お前さえいなければ、!
ゴトンッッ!!
パリンッ!
ガラス製のコップが床に落ちて破れる。
sm:…ッ!
痛い痛い
痛い痛い痛い痛い
嫌だ嫌だ。
逃げ出したい。
彼の家へ逃げよう。
僕は部屋へ行き学校の鞄・服を持って家を出る
ピーンポーン