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やってしまった…
ああ、僕はこんなことがしたいわけじゃないのに…
たった、一度の過ちで、全てが壊れてしまった。
追いかけて来たえななんから、スッと通る甘い香りがしたんだ…。
そしたら、えななんの項を…噛んでしまった。
番になってしまったんだ
えなを見ると、愛おしさと興奮、それと、こんな僕への嫌気が襲う。
「瑞希…早く…ちょーだい…?」
あーあ、違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
僕は…僕は…!この性が大嫌いだ!!
体が動きそうになる…
口の中を噛む…
ゾワッと出てきた尻尾と耳
腕を噛む…鋭い牙のおかげで
いとも容易く血が出る
あー…これらどうしようか…
こんな…関係望んじゃいない
それはえなもだろう
早く番を解除して、逃げたい
いや、それは駄目だ…
あー…どうしよう…
『どうすれば…』
みずきがないてる
わたしのせい?
こんなわたしのせいでみずきが
こんなせいのせい
あるふぁがほしくてたまらない
ちがう、みずきは…。
はやく解除するか、噛んでよ。
全部、私のせいだから。
『もう…戻れない…』