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俺は今22歳の営業勤めサラリーマン。
それなりの中高大を出て
それなりの立地の家に住んで
それでも俺は
不幸せだ。
「おい芝砂(しばさ)!ここ間違ってるぞ!」
わざとらしく大切な書類に赤いペンでマルをつける黒瀬(くろせ)部長。
「…すいません。」
…修正ペンでの修正跡がある。黒瀬がわざと上書きしたんだな。
「返事が小さい!お前の代わりなんていくらでもいるんだ!」
「そうですね〜僕がスバっちゃんのする事全てできるので黒瀬部長、頼りないスバっちゃんより僕を頼ってください!」
同僚の白凪(しろなぎ)。意地汚く部長に媚び売りまくりだ。
「そうだな!芝砂より白凪、お前の方が頼りだ!でもやるべき事をどれだけ質良くできるかが仕事だ。芝砂はノルマを達成できないし、内容も酷い。こいつは社会の不良品だ。不良品は行った行った!やる気無いなら帰れ!」
「…はい。」
その日、俺は天井から伸びる縄に首を通した。
椅子を蹴り、視界が狭くなる。最期の最後まで黒瀬と白凪の顔がちらつく。
「俺を…解放して…くれ。」