テラーノベル
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特訓開始
放課後の音楽室。
「文化祭まであと三週間。今日は基礎から」
那月は真面目な顔で楽譜を並べる。
その横顔が綺麗すぎて、奏音は少し見惚れてしまった。
「……奏音」
「は、はい!」
「集中」
「ごめんなさい……」
「ふは、素直」
笑った顔がかわいくて、さらに心臓がうるさくなる。
「まずロングトーン。息一定ね」
奏音が音を伸ばす。
けれど途中で音が震えた。
「わっ……」
「大丈夫」
那月はすぐ後ろへ回ると、奏音の背中にそっと手を当てた。
「肩に力入りすぎ。ここ楽にして」
「っ……!」
近い。
耳元で声がする。
「息、ゆっくり」
那月に合わせて吹くと、音がさっきより綺麗に伸びた。
「……できた」
「ほんとだ!」
奏音が振り返ると、那月は少し目を細めた。
「うん。今の、すごくよかった」
その優しい声に、胸がぎゅっとなる。
コメント
1件
いや~、第12話、すごく良かった!那月が奏音の背中に手を当てて「肩に力入りすぎ」って指導するシーン、距離感が近すぎてこっちまでドキドキしたわ。奏音が音震えさせた後に綺麗に伸びて「できた!」ってなる流れも素直に嬉しいし、那月の「うん、今のすごくよかった」って優しい声にグッときた。百合の空気感がじわじわ来る回だった🔥 次も楽しみにしてる!