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前回の続きです
【長編】旧VOISING
今回も🎲でます実際と呼び方変えてる人います
設定
長男 いるま(大学2)
次男 すち(大学1)
三男 らん(中3)【主人公】
四男 なつ(中1)
五男 こさめ(小4)
末っ子 みこと(小2)
長男 こったろ(大学2)
次男 ゆう(大学1)
三男 くに(中3)【サブ?主人公】
末っ子 こえれる(小4)
長男 悠佑(社会人)
次男 if(大学2)
三男 ないこ(高校2)
四男 いむしょう(中1)
末っ子 りうら(小4)
意地でもここで完結させます!
めちゃめちゃ長いです
いふside(次の日)
いふ「みんな行けるか?」
こったろ「うん、俺たちのところはいけるよ」
いるま「俺も」
いふ「じゃあ、いくか」
病院
おきてるやろか…
不安な気持ちを抱きながら病室に入る
入ると、一人座っていた
いふ「ッないこ!!」
ないこ「まろ!と…み、んな」
俺以外にもいることに気づいて顔を曇らせる
悠佑「ほんまにごめんッ!
ないこのこと何でもできると思っとって差別してた 」
ないこ「アニキ…」
初兎「俺もッないちゃんのことよく見れとらんかったごめん…」
ないこ「しょにだ…」
ほとけ「何もできなくてごめんね」
りうら「りうらも…ごめん」
ないこ「いいよ、勝手に家出したのは俺だし」
悠佑「これからはしっかり見るッ
平等に接する…だから、家に帰ってこうへんか?」
ないこ「いえ…に」
いふ「嫌なら嫌でええんよ
あの家はないこのもんやし、好きにしてええんやで」
ないこ「…考えさせて」
いふ「おん、ゆっくりでええで」
会話が一段落ついたから、ナースコールを押して医者に知らせる
改めて検査をして何も異常がなければ今日一日様子見て明日退院らしい
ないこが検査に行ってしばらく経った後
らんくんが目覚めた
いるまside
らん『ん…』
いるま「らんッ!」
らん『…みんな』
いるま「ほんとうにすまねぇッ」
すち「ごめんなさいッ勘違いで冷たく当たってッ…」
こさめ「大っきらいって言ってごめんッ
らんくんが寂しがってるの気づいてたのににもできなくて…ごめんなさい」
なつ「俺ッあの時止めたりできなくてごめんッ
らんのこと…好きなのに」
みこと「俺も…ごめん、自分の知ってるらんらんを見やんくて」
らん『…なんでッ、なんでッ謝るの』
いるま「…」
そう言って涙を流すらん
らん『冷たいなら冷たいままでいてよッ!
未練ないように突き放してよッ… 』
いるま「すまん…
らんがよければまた一緒に住んでほしい
もう、あんな寂しい思いはさせないッ
すち含め俺たちは反省した…」
らん『もし、嫌だって言ったらッ?』
いるま「住むところを準備する
アパートとかになるが
お金も月に振り込むよ」
らん『…考える』
いるま「あぁ…」
すぐに決断しない所が少し悲しくてうれしかった
そして、会話が一段落ついたからナースコールを押した
改めて検査して異常がなければ今日一日様子見て明日退院…いふの弟と同じだ
しばらく経って、いふの弟が戻ってきた
特に異常はなく明日帰れるらしい
らんは、面会時間に間に合わないから明日結果を聞くこととなった
そして、今日一日が終わった
ないこside
ないこ「らんらんは…家族と住むの?」
らん『俺は迷ってます…
ないこさんは?』
ないこ「俺も迷ってるよ」
らん『俺信じてまた裏切られるのが嫌なんです
優しさを知ってから突き放されるのが怖いッ…』
ないこ「らんらん… 」
俺も同じだなぁ
はじめは優しくしてくれてても日が立つにつれて前の状態に戻ってしまいそうで怖い
平等に見てくれる…なんてあまり信じられない
迷って、恐れて、泣いてるらんらん
目を覚まさずに俺たちより多く管が繋がってるくにお
ないこ「…ねぇ、らんらん
少し抜け出そっか」
らん『えッ?』
ないこ「大丈夫だって、!
異常なかったんだから」
らん『…わかりました、行きましょう』
抜け出すと決めて俺たちは裸足で走った
スリッパは音がなってしまうから
中庭に出て真ん中にある桜の木下のベンチに座る
外は寒く、雪がちらついている
そう、季節は冬
らんらんとくにおは年が明けると受験期なのだ
ないこ「ねぇ、らんらん
桜満開がよかったね…w」
らん『冬ですから仕方ないですよw』
上を見上げて桜の木のてっぺんを見る
ないこ「卒業式…でなくていいの?」
らん『…そっか、卒業式ッ』
暗くあまり見えないが、らんらんは、少し寂しそうな顔をしている気がする
ないこ「学校きらい?」
らん『好きですよ… 』
ないこ「…そっか」
あまり深堀りはしないほうがいいと察して俺は少し目を伏せる
らんらんは、桜の木の上を見続けていた
いや、桜の木の上というよりは何処か遠い未来を見てるような…そんな気がした
ないこ「寒くなってきたね」
らん『…』
ないこ「らんらん?」
らん『ッ…』
返事が返ってこないことを不思議に思って横を見る
ないこ「ッ…大丈夫?」
先ほどまで暗く寒く少ししか見えなかった表情
月が出て明るくなりらんらんの表情がみえた
悔しそうに唇を噛みながら静かに泣いていた
らん『ッ俺、家族のこと大好きなんですッ…
でも、怖くてッ!』
雪がちらつき月が出て俺たちを照らす深夜
らんらんが心からの本音をだしてくれた
感情のままに喋っていると聞いててわかる
ないこ「うん、俺も家族好きだよ
でも、怖いよね…わかるよ」
気持ちは同じなので寄り添うような言葉をかけて背中をさする
らん『もし、またッ前みたいになったらッどうしよ…』
ないこ「…その時は俺と逃げ出そ? 」
らん『でも、ないこさんはッそうはなってないかもじゃないですかッ…』
ないこ「そうだね、でも親友のらんらんが助けを求めるなら俺は助け出すよ」
らん『ッ…親友かw
ありがとうございます 』
そう言うと、らんらんは俺にもたれる
俺の方に顔を置いて
らん『…俺帰ってみます
無理なら連絡するので助けてください
ないこさん』
ないこ「うん、約束ね
だから、おれも無理なら連絡するから助けてね?w」
らん『はい、約束です』
頼るだけじゃ、らんらん気を使いそうだなと俺も約束をする
…俺たちは親友
もちろん、くにおも親友
3人で親友だから支え合おうね
ないこ「そろそろ帰ろっか」
らん『はい!』
元気ならんらんの声を聞いて安心しながら俺たちは裸足でまた走る
行きにはなかった笑顔を浮かべながら
こったろside(次の日)
昨日もないこくんの家にみんなで泊まった
家族で別れてそれぞれの入院してる人の話をしていた
俺たちは…できなかった
くにおがいつ起きるかわからなくて
こえれるが死んじゃったらどうしよ
とか不安になってしまうから
くにおの話しはしなかった
ただ、心のなかで謝罪と早く起きて
と願うだけ
いふ「病院いけるかー?」
こったろ「ぁ、いけるよ!」
病院
病室の扉を開ける
昨日と違い3人ともねていた
いふ「ないこ寝てんのか」
いふくんはそう呟いてベットの横の椅子に座る
いるま「なんからん濡れてんだけど」
いふ「…ないこもや」
ないこ「んー、まろじゃん」
いふ「なんで濡れてんの?」
ないこ「昨日の夜雪かぶったから」
いふ「何してんねんw」
そんなたわいない会話をしてるのが羨ましかった
ただ、俺たち家族はくにおの近くで待っとくしかできないから
ないこ「アニキ、まろ、ほとけっち、しょにだ、りうら…」
いれいす「どうしたの?/どうしたん?」
ないこ「…」
ないこくんは少しらんくんを見て
覚悟を決めたみたいな顔で
ないこ「みんなと一緒に帰るよ…」
いれいす「ッ!」
いふ「ないこたーんッ!ポロポロ」
ふざけてるように聞こえるが嬉し泣きしてるいふくん
悠佑「ほんま、か?」
りうら「やったー!!」
ほとけ「…よかったッ」
初兎「ッ…ありがとな」
信じられないアニキ
素直に喜ぶりうらくん
静かに喜び泣きそうになってるいむしょー
ないこ「ッwまたよろしくね…?」
いれいす「うんッ!/おんッ!」
らん『うるさい〜…』
いるま「らんも夜中抜け出して雪かぶったのか?(ニッコリ」
らん『げっ、ばれてる…』
口調は嫌がってても少し嬉しそうならんくん
すち「らんらんも今日退院できるの?」
らん『うん…』
なつ「家には…?」
らん『…』
らんくんもまたないこくんの方を見る
ないこ「…!(ニコッ」
らん『…!』
ないこくんが微笑むとらんくんが何かに気づいたみたいで…
らん『帰るよッ!』
いるま「ッ…ポロポロ」
すち「本当にごめんねぇぇぇぇ(泣)」
なつ「よっしゃッ…」
こさめ「よかったぁぁッ…」
みこと「やった!らんらん帰ってくんの!?」
静かに泣くいるまくん
謝罪をしながららんくんを抱きしめるすちくん
言葉は「よっしゃ」でも泣きそうになってるなつくん
安心で座り込み笑い泣きしてるこさめくん
素直に返ってくるという事実に喜ぶみことくん
俺もくにおと話したい
こえ「…こったん、くにおはー? 」
こったろ「ぇ、ぁッ…すぐ起きるよッ笑」
いふside
俺やいるま達が2人が帰ってきてくれるということに喜び泣いている時…
こったろは、いや、こったろの家族は
寂しそうに悲しそうにくにおの近くからこちらを見ていた
ボーッとこちらをみてるこったろ
静かに泣いてくにおの手を握ってるゆう
確かに嬉しかったとは言え起きてないやつがおんのにこんなにはしゃいで申し訳なかったな…
落ち着いてみんな心配そうにくにおの方を見る
こったろ「ぁ、な、なんかあった?笑」
みんなの視線に気づき作り笑いで問いかける
いふ「ううん、大丈夫かなーって」
こったろ「…大丈夫だよ」
大丈夫というけど、こったろからは不安がにじみ出てて大丈夫ではなさそうだった
こったろside
心配かけちゃったなぁ
そう思いながら視線を落とす
大人数の視線は好きじゃないし、泣いてしまいそうだったから
くに「パチッ)…」
みんな(ー🌟)「ッ!」
みんなが息を呑む音が聞こえた
視線を上げると驚いた顔で静かにしてみたいに人差し指を口に当ててる人もいた
何をしてるんだろうと思った瞬間後ろから苦笑いのような声が聞こえた
くに「ッw」
こったろ「くにお…ッ!」
ゆう「くにおッ…」
こえれる「ッ…」
くに「…」
俺たちに囲まれていたくにおはこちらをみて
くに「なんでここにいるのさッ…」
と、悔しそうな悲しそうな表情で言葉を発した
こったろ「ごめッ…」
昨日2人を説得したように、俺達も説得しないとなんて思ったがとりあえず謝る
くに「ッ…かえってよッ」
こったろ「ッ…」
帰る気なんて一切ないとでもいうように俺たちを突き放す
ゆう「ごめ、今まで本当にごめんなさいッ!!
今までのこと反省してッ…」
こえ「か、帰ってきてッ…」
こったろ「えっと、もう寂しい思いもさせないしくにおのことしっかり見るからくにおがよければ帰ってきてほしいッ」
くに「…それは、俺が倒れたからッ?
俺が自傷行為に走ったからッ?
死なれたら困るからッ?」
こったろ「ッ!?」
そっかッくにおには…そう思えてしまうのか
そりゃそうだよね
倒れて起きたら急に説得してくるんだから
こったろ「違うよッ!」
くに「……」
わかってる、違うだけじゃ信じられないってこと
ゆう「…ゆうさん最低な考え持ってたよ
くにおが親戚嫌だって言って理由聞いて納得した
納得したけど、元気になったくにおを見てたら大学辞める必要なかったんじゃないかって」
くに「…」
ゆう「でも、全部本気で反省した
帰ってきてッ…ごめんなさい」
れる「れるもッれるも…くにおの部屋荒らして大切にしてたキーホルダー壊しちゃって謝ればよかったのに逃げてッ、ごめんなさいッ」
くに「かえってよッ!!
もう、かえってよッ…ポロポロ」
今のくにおは説得できる状況ではない…
そう感じた
こったろ「ッ…ごめん、今日は帰るね
明日しっかり話し合ってくれたらうれしいなッ笑」
ゆう「こった…ッ」
こったろ「3人とも行くよ… 」
こえ「でもッ」
こったろ「そっとしといてあげるべきだよ」
れる「わ、かった…」
ないこ「…まろ、俺もう一日病室いちゃだめ?
くにおさみしいだろうし」
らん『おれもッ…!』
いふ「そ、うやな…医者に話してみよか」
いるま「だな…」
くに「ッ~~」
出る前に聞く会話
声にならないくにおのしんどそうな泣き方
…ごめんね、本当に
きっと、俺にチャンスはなかったんだろうなッ…
いふside
あれから医者に相談をした
幸い医者は優しくて理解があったから許可してくれた
いふ「ないこ、らん…ええって」
ないこ「ありがと…」
少し悲しそうな顔でくにおのことを見る
ずっと泣いていて声にならない叫びをしてるくにおを
いるま「とりあえず今日は帰ろう
面会時間もおわりちけぇし」
いふ「やな 」
このままほっていくのは気が引けたが2人ならくにおのことをなんとかしてくれるやろという気持ちがあった
いふ「…ないこ、らん、よろしくな」
らん『もちろんです!』
くにside
呼吸がしにくい
体に刺さってる管が痛い
目の前が霞む
ないこ「くにお、ゆっくり息してみようね〜」
そう、優しくないこお兄ちゃんが言う
くに「ヒクッグスッ」
泣いているから息がなかなか整わなくて
らん『ギュウ)大丈夫だよ!』
優しく抱きしめてくれるらんくんがあたたかくて
くに「ごめッん…ッ」
謝ることしか出来なかった
病弱で、ネガティブで、迷惑かけて、心配させて、巻き込んじゃって…
ざまざまな感情がぐちゃぐちゃになって…
また…泣いて
それを繰り返していくうちに
段々と、意識が薄れていった
らんside
くにくんが寝た
呼吸は不安定で泣き続ける姿が…
見ているだけで辛かった
ないこ「…くにおベッドに寝かそ」
らん『ぁ、うん』
俺たち以上に悩む種が多く体が弱い
俺たちは何をしたらいいのだろうか
ないこ「らんらんは…きこえた?」
らん『なにがですか?』
ないこ「くにお、眠る前に…
こたッっていったんだよ 」
らん『…そっか』
嫌いなわけではなくただ素直になれなくて
前みたいになることを恐れてしまっているだけ
俺達とさほど変わらないみたいだ
ないこ「…ヨシヨシ)」
らん『なんで俺撫でてるんですか!? 』
ないこ「考えすぎはしんどいよーw」
らん『ぁッ… 』
気づかれていると言う驚きと
ないこさんには隠し事できなさそうと感じた
深夜
深夜3時俺は目が覚めた
もう一度寝ようと試みたが寝れる気がしなくて窓の外を覗いた
月が綺麗で雪が舞っていた
景色が綺麗で好奇心で窓を開けた
🪟ガラッ
ビュービューと音が聞こえるぐらい強い風が吹いていた
くに「さむッ…」
らん『ぁ、ごめんッ…』
こんなに風が吹いていると思わなかったから開けてしまって起こしてしまって申し訳ないなという気持ちでいっぱいになった
くに「…ぁ、いいよ、閉めなくて
ないこくんも起きてるし…w」
ないこ「なんでバレてんのさ…w」
なんてないこさんは微笑んだ
くにくんもいつものテンションに戻ってきていて安心した
ないこ「らんらん、外行きたいの?」
らん『ぇ、あ〜…』
行きたくない…とは言えなかった
月が綺麗で外で見たかったし
昨日行った花は咲いてないが桜の木の下で見れたら綺麗だろうなと思ったから
くに「…行っておいでよ
桜の木の下でしょ?」
ないこ「え、なんで…」
くに「昨日少しだけ起きてたから」
らん『くにくんもッ…!』
くに「!?…やめといたほうがいいよ
前の雪合戦と同じになる」
雪合戦?と疑問に思う
ないこ「無理そう?」
くに「…そう、だね」
ないこ「行きたい?」
くに「ッ…そりゃ、行きたい」
ないこ「いこッ!ここにこったんが忘れていった上着あるし!!」
くに「なんでww」
心からの笑顔でくにくんは笑った
らん『雪合戦とは?』
ないこ「だいぶ前、くにおが体弱い時に雪合戦に連れてでて倒れさしたんだよね」
らん『あぁ…
というか、くにくん連れ出すなら
その、点滴とかは』
ないこ「あ〜…」
くに「グイッ)いいよ、いこっ!」
くにくんがさらっと点滴の針など色々抜くから俺たちはびっくりした
らん『大丈夫…なの?』
くに「うん、大丈夫
俺が1番わかってる」
ないこ「だね…
いこっか」
くに「うん!」
くにくんは上着を着て準備をする
準備が終えると3人で手をつなぎながらはだしで走る
3人でひっそりと抜け出すのは昨日よりも楽しくて
小学生の低学年に戻って悪さをしてるみたいで
とても楽しかった
中庭
らん『ここだよ〜』
桜の木の下に案内する
くに「…すごいでかいね」
そう、この病院の中庭の桜の木はとてもでかい
きっと満開になるととっても綺麗だろう
ないこ「くにお、俺たちと約束しよ」
くに「ぇ?」
ないこ「俺達は家に帰るんだ
くにおもそうしてほしい」
びっくりした
ないこさんが「そうしてほしい」ってお願いするから
くに「なんでッ…」
ないこ「無理に頑張らなくてはいいんだけど
帰ってみてまた寂しくなったりおんなじようなことがあったら俺たちに連絡して」
くに「れん、らく?」
ないこ「うんっ!そしたら、くにおのこと迎えに行って助けに行くから…一緒に逃げ出そう」
くに「ッでも、2人はそうじゃないかもしれないじゃん 」
俺と同じ返事をするくにくん
ないこ「そうだね、でもくにおは従兄弟で俺達の親友…
そんなくにおが助けを求めるなら俺は助け出すよ」
くに「ポロポロッ…」
らん『くにくんは、家族好き?』
くに「すきッだいすきッでも、こわいッ…
昔優しくてッ今冷たくて、それの繰り返しになったらッ…どしよって」
泣きながら本音をこぼすくにくん
その気持ちは俺とほぼ同じで俺まで涙が出てきた
ないこ「だから、俺たちが、無理で連絡したら助けてほしいんだ笑」
くに「うんッ助けるよ
約束ッ…!」
ないこらん「約束!!」
らん『一緒に卒業もしようね!』
くに「うんッ!」
迷っていた気持ちがなくなったからなのか…
ただ泣きつかれたからなのか
くにくんは俺たちに抱きついたまま眠った
ないこさんにおんぶを任せ俺達は病室に帰る
これで、みんなが幸せになればいいなと願って
こったろside(次の日)
どうせ話してもらえないし、話してもらえても別々で過ごすだろうな…
となんの希望もなく病室に向かう
いふくん達も弟を迎えに一緒にむかった
病室
いふ「ないこ〜、準備できてる?」
ないこ「うん!帰る準備できてるよ〜
元々荷物も何も無いしw」
いるま「らんもできてるか? 」
らん『うん、ないこさんと同じだし!』
こったろ「…」
くにおは寝ていた
2人は帰る準備していて…
家族と話している
くに「んッ…」
こったろ「ぁ…お、はよ笑」
笑わないと…って必死に笑顔を作る
上手く出来てるのかもわからない笑顔
くに「…おはよ、こた 」
こったろ「ぇッ?」
返事を返してくれるとは思わなくて
昨日のくにおとは違いいつもの優しい雰囲気をまとったくにおで
こったろ「ごめんッ…」
咄嗟に謝った
なぜかはわからない
くに「なんで謝るのさw 」
そう笑うくにお
こったろ「ギュウ)ごめんッ…今まで
だいすき」
くに「ふふw」
嬉しそうに笑うくにお
本当にごめんなさいッ…ありがとう
ないこくんも、らんくんのおかげなのかな
本当に…ありがとう、ごめん
くに「…ゆさんも、こえれるもおいで」
ゆう「ッ…くにおッごめんね、ほんとに」
くに「いいって笑」
こえ「ごめんなさいッ!!」
れる「ごめんなッくにお…」
くに「大丈夫だからッw」
それから、みんな謝りながら泣いた
少し落ち着いてこれからの話をしようとする
そこであることに気づいた
入るまでや入ってからは様々なことで悩みあまりしっかり見てなかったから
点滴など色々なものが抜かれてることに気づいてなかった
こったろ「くにお…これ、抜いたの?」
くに「ぁッ…えっと…」
やばい!とでもいうようにくにおは目線を泳がせる
こえ「…死んじゃうよぉぉぉぉッ!!」
ゆう「ナースコールッ!」
くに「あはは…w」
こえくんとゆうくんの慌てようを見てくにおは苦笑する
でも、死にそうになるのは少しわかる
こったろ「これ抜いても今回はひどくなかったからいいけど、もうやめてね?
心臓止まるから…」
くに「はーい…」
わざと理由は聞かなかった
特に深堀りする話でもなかったから
それから、くにおは医者に怒られ、昨日できなかった検査をした
検査結果は特に異常なし
でも、安静にしたほうがいいのとあまり目を離さないであげてくれと言われた
もう退院してもいいとのことでこれからについて問う
こったろ「くにお、どうする?
別々で住む?」
くに「んーん、一緒に住む
だから、もう前みたいにほっとかないで」
そういうくにおの顔は少し寂しそうだった
すたぽら(ーくに)「もちろん!!」
こったろ「くにお、帰ろっか」
くに「うんッ!!」
らんside(学校)
今日は卒業式だ
いつもは入学式時期で咲く桜も、俺たちの卒業を祝ってくれているのか満開
あれからいるま達は優しく過保護になった
それは、ないこさんやくにくんのところも同じみたいだ
でも、俺達はそれが幸せだった
みんな家族と楽しく過ごしてる
いるま「らん写真とるぞー!」
らん『はーい!』
いふ「よし、撮るか」
らん『まてまて、なんでいふさんがいるんですか!?ないこさん中3じゃないですよね?』
いふ「そんなん決まっとるやん
2人の撮影係や(ドヤァッ」
言葉の後ろに(ドヤッ✨️)とでも付きそうなドヤ顔をしてカメラを構える
何をしてるんだwと思いながらも、きてくれたことが嬉しくて俺は微笑む
ないこ「らんらん!卒業おめでとー!」
らん『ないこさん!ありがとうございます!』
ないこ「くにおは〜?」
らん『えっと…くにくんはどこにいるんだろ』
くに「らんくーん!」
らん『くにくん!』
くに「あ、ないこくんもいる
聞いてよ、ゆさんがね写真連写してんの!」
らん『なにしてるんw』
そんな笑っていたのもつかの間
横から連写音がきこえてくる
ないこ「こら、まろ!
許可を取る!」
いふ「えぇん…」
まるでどちらが年上かもわからない会話をしながらないこさんが注意する
まぁ…もう一人連写してるひといるんだけどね(
こったろ「くにお!」
くに「ぁ、こた!」
すち「らんらん」
らん『すちぃぃぃ〜!!』
こったろ「写真とろ
桜の下でさ!」
くに「えぇ…笑」
すち「らんらんも!」
らん『俺はいいって…』
半ば強引に桜の木の下へゆく
くに「…桜の雨だ✨️」
と少し高い声で言うくにくんの言葉で俺は目線が下だったから目線を前にする
らん『ほんとだ…きれい』
この時、横からシャッター音が聞こえたのは気の所為だろう
こったろ・すち「とるよー!」
くに「う、うん!」
少し緊張してるくにくんw
おれも少し緊張する
と思ったが桜を見てると心が安らいで口角が上がる
写真にはどう写っているのだろう
自分で見たくはないなと思いながら俺は桜を眺める
すち「二人とも終わったよ!
これからみんなでごはん行こだってさ!」
くに「いくー!」
らん『うん、いこ!』
ないこ「…ねぇ、二人とも今幸せ?」
いつの間にか俺達の後ろにいたないこさんに問われる
そんなの答えは決まってる
くに・らん『幸せだよ!! 』
ないこ「おれもッ!!」
あぁ、生きてて頑張ってよかったッ!
真ん中っ子 完結
隠し撮り
すち
「弟のらんらんが今日卒業式でした!
らんらんは桜がよく似合う✨️
卒業式前いろいろあったけど笑顔で迎えられでよかった」
こったろ
「今日は弟のくにおが卒業式でした!
トラブルありつつも卒業式迎えられてよかったぁ…
高校も笑顔で登校できますように🌟」