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7.告白
「それで、なにしにきたの?こんなとこに」
雰囲気は桜志と少し似てるけど、顔立ちや身体つきは全然違う。
「ドアが空いてたから」
「それだけ?ふぅん、てっきり恋人にでもフラれてやけ起こしに来たのかと思った」
「そんなことないっ!」
あれ、なんで僕こんなにムキに、、、
「君みたいな可愛い子フルなんてひどいやつだなぁ」
「違う!僕が勝手に好きになっただけで、彼は悪くないっ!!」
はぁっ、はぁ、、
必死になって、何もかもどうでも良くなって、僕は彼女に全部吐き出してしまった。
涙が止まらなくなって、足に力が入らない。
「ねぇ、君名前は?」
彼女が僕に近づいてきて、耳元で囁いた。
でも呼吸するのに精一杯で返事ができない、、
「大丈夫。ゆっくり息を吸って、それからゆっくりはく、そう、上手」
呼吸が整ってきた。
涙とヨダレでぐちゃぐちゃだ…
顔を上げると彼女が僕をじっと見つめている。
桜志が僕を見るときに似てる、、、
「俺、君をみてるとドキドキする。
なんだかすごく愛おしい……
ねぇ、俺の恋人にならない?」
僕は彼女のさくら色の目に操られたみたいに、首を縦に振った。