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『私と友達にならないか?』

一週間程前だろうか、僕が家族とエジプトに旅行をしに行った時の事だった。

DIO様…いや、DIOのあの誘惑するような、色気のある声は肉の芽を植え付けられ、帰国してからも忘れることはなかった。

『安心しろ…安心しろよ花京院』

と言われた時、悔しいことに確かに安心した。友達になろうと言われた時は本気で受け入れてもいいやと思ってしまっていた。僕はまともに友達を作るということを今までしてこなかったからだ。アイツの雰囲気に底知れぬカリスマ性が滲み出ていたことも今でもハッキリ覚えている。(忘れたい気持ちでいっぱいだが)

安心したらダメなんだ。僕はあの時初めて屈服というものを味わった。

今となっては屈辱だが…

そういえば、急に背後にアイツが現れて背中に氷が突っ込まれたかのような感触を味わったことがある。今思えばアイツのスタンド能力かなんかだろう。

怖い。怖いはずなのに、僕はそれを受け入れるように植え付けられ、洗脳されてしまった。植え付けられた瞬間のことはあまり覚えていない。覚えていないと言うと嘘にはなるかもしれないが、とっくにDIOに忠誠を誓ってたんだろうなとなんとなく想像はできる。想像する度吐きそうになるがな。

こうして僕は帰国し、承太郎が通っている高校に転校生として入学したふりをし、隙をついて殺すつもりだった。多分ジョースターさんはアヴドゥルと一緒にいるだろうし…流石に2対1は厳しいなと思ったから、承太郎から先にやろうとしたんだと思う。

承太郎にオラオラやられたあとは覚えていない。ただ僕のスタンド『ハイエロファントグリーン』の頭を掴まれた時『取り付くしか芸の無さそうなゲスなスタンド』と言われたのが少々気がかりだが。

目を覚ますと承太郎、アヴドゥル、ジョースターさんが僕を囲んでいた。肉の芽のせいで僕は死ぬのか…と思った瞬間、承太郎のスタンド『スタープラチナ』が目の前に現れ、肉の芽を引き抜こうとしていたのだった。優しく、そして丁寧だった。心地よいと感じるほどだった。たとえ承太郎に乗り移ろうとしているのに一切動じない。汗ひとつかいていなかった。

『普通の高校生じゃない』と思った。

こんな強いスタンドを持ってる時点で普通じゃないが、 僕は生まれつきスタンドを持ってたから、そんなの気にしてはいなかった。そもそも気にする相手が居なかったからだ。

肉の芽が引き抜かれ、ジョースターさんの手から光のようなもので塵となって消えた。

僕を最後まで看病してくれたのは空条ホリィという承太郎の母親に当たる人だ。

実際、この人と話していると自然と元気が出る。アヴドゥルに対してあんなことを言ったぐらいだし(黒歴史気味だが)

そして看病されながらも数時間眠った。


物音が聞こえた。まるで急に倒れたかのように。 目を覚まし、ふすまを開けると承太郎とジョースターさんが駆け足で向かっていた。僕は今出るべきでは無いと思い、耳をすませながら会話を聞いていた。

ホリィさんにスタンドが?

彼女もジョースターの家系だ。『仕方ない』とでも思っていたら、ジョースターさんがこんなにも焦っていた。運命だと受け止めているようだったが、信じ難そうにしていた。


『やはりエジプトか…いつ出発する?私も同行する。』

エジプトという言葉が耳に入ってくると無意識に言ってしまった。僕にもなぜ同行しようと考えたのかよく分からない。だが『運命』な気もするし『恩返し』な気もするが…

色々な感情がごちゃごちゃになりすぎた。

考えるのはよしとこう。


どうやらホリィさんのスタンドはかえって害になっているらしい。その治し方はDIOを倒す。至ってシンプルだが、奇妙なことにまた『運命』を感じた。人生というレールを敷かれ、決まった時間、決まった場所で僕は死ぬのだろうか。はたまた生きる?誰かが死ぬ?倒せなかったら?屈辱をずっと味わったままでいいのか?

取り乱してしまった。

気を取り直し、承太郎、アヴドゥル、ジョースターさんと一緒にエジプトへと向かう片道切符を手にするのだった。












今日読んだオーバーヘブンの影響

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