そらるside
あれから何時間だったのだろうか。
目を覚ましても、景色は変わらなかった。
「おはようございます、そらるさん♡」
「ぃあ…っ!?ま、ふ…。」
ハイライトのない目でこちらを見てくる。
とても怖かった。
「さっきは上手に吐けましたねぇ♡吐いてるそらるさんも可愛かったですよ♡」
「っ…。も、嫌だぁ…。やめて、よぉっ。グスッ」
俺なあまりの恐怖に泣いてしまった。
ペロッ
「っ、ひぁっ!?」
まふがいきなり近づいたかと思ったら、俺の涙を舐めてきた。
「んふふ、そらるさんの涙は美味しいですね♡いくらでも舐めてられます。」
まふはおかしい。
いつもならこんなこと言わないのに。
「…そらるさん、キスしてもいいですか?」
「へ…?」
チュッ…
返事も聞かずにまふは俺の口に自分の口を重ねてきた。
何も分からずに半開きになっていた俺の口にまふの舌がねじ込まれる。
「ん”ふっ!?あふぅ!?らいしてぇっ!?」
「ん…、ジュルッ」
「んん”っ///!?」
まふは俺の口内を犯していった。
歯茎をなぞったり、俺の舌を絡めとったり、少し俺の舌先を吸ってきたり。
腰が抜けてついにベッドに押し倒されてしまった。
「ふふ、そらるさん、可愛いですね♡こんなに顔を赤くして…。息も荒くて…。」
「っ…はぁ、はぁっ///」
何が何だか分からなかった。
キスされた…?まふに…?
頭がフワフワする…。
「可愛い…、僕だけのそらるさん♡」
まふの手が俺の頬に伝っていく。
スリ…
「んぅ…///」
「ディープキス、気持ちよかったですか?♡」
「…?わ、かんな…い、頭っ、フワフワしてて…ぇ♡」
「気持ちよかったんですね♡良かったです♡」
今日はもう寝ましょう、と一言言って、まふは部屋の外へ出てしまった。