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......これが仕事なんか..()
「はっ……はっ…はっ、…はっ、はっ……」
どのくらい走ったんだろう……
「そんなに、逃げなくても、いぃじゃ〜ん、…」
俺は、今、彼奴に追われている
森は暗く、彼の居場所が分かるのはたった一つ
妖艶(ようえん)なシルエットと妖しく揺れる青い目
彼から伸びる影は彼の何倍も大きい化け物を描いた
鬼は嗤(わら)う、周りの森も彼に便乗するかのように
俺を見下し蔑(さげす)むかのように嗤う
それは、恐(おそろ)しいが、それと同じくらい美しく
俺の同行者も、彼に惹かれた
その結果_____彼等は死んだ。
真紅色の血が地べたに滴り
身体はバラバラとそこら辺に転がっていて
神経が機能せず体が引き千切れる
息を吸う事が出来なくなりそうだ
脳が酸素を求め、疲れきった身体が悲鳴をあげる
身体は汗でベタベタだ
それにしても、おかしい
彼奴は何故俺を殺さない、…?
さっきまであんなにい勢いが良かった……
もしや、体力が無くなった…?
なんて考えてた俺が浅はかだった
考えてる暇なんてなかったのに……
「もう、飽きた…」
何処か、儚(はかな)い雰囲気を纏(まと)う彼は
さらっと酷な事を言った
「は?」っと声を出した直後、四肢が切り落とされた
「________&#****;!!??」
声にならない叫び、掠れた喉、
もう、戻る事のない四肢
死えの恐怖はますます俺を煽る
「……、…」
彼の眼は何処か俺を憐れむように、見ていた
が
打って変わって、急に狂ったように嗤い始めた
「ちょっと、失礼するよ〜!」
カシャッとケータイで写真を撮る
「はっ”、……は、…ぁ”…?」
意味が分からない、
苦しんでる人を撮って何になると言うんだ…
「…ぁ、苦しいよね、…今楽にさせてあげるよ…」
首に刃の部分を押し当てられる
「ぁ”、……、…」
パンッ……
「……。」
「ごめんね…」