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明海海岸鳥居__


『ねえ。』


「如何したんだい?紗雪。」


『気づいてるんでしょ?』


「何がだい?」


『ハァ~…私が、__だって事。』

「おや、流石紗雪だ。何でもお見通しって訳だ。」


『…ま、その話は後で。異能力:月を描く月:月下夜叉』



金属がぶつかり合う音が 誰も居ない海岸に響く


「おや、矢張気づかれていましたか。」


『気づかないと思ったの?』


「いえいえ、真逆。僕の仕事は貴方と探偵社を潰すこと。其処の男も貴方のお仲間でしょう?」


『そうだけど…何?』


「いえ、ただ…探偵社を潰されたくなかったら、此方に戻れ、との事です。」


『潰されたくなかったら…ねぇ。』


「残念ながら。探偵社は其処までヤワじゃないよ。…じゃ、紗雪頑張れ。」


『…死ね。どっか行ってろ。女の敵が。』


「酷いなぁ。」


「異能力:土着神の目覚め」


『地鳴り…あんたの異能力か。”風神”。』


「えぇ、貴方達の立つ台地さえも私のものです。さぁ、何処まで耐えれますか?」


少女の足元から岩の手が伸び、少女に掴みかかる



『おっと。台地が敵、ねぇ。簡単じゃない。』


「何がでしょうか?」


『飛べば良い話よ!重力操作。』


岩の手から逃れるように少女が宙に浮く


『イワンのに似てるね。一度戦ったわ。月下夜叉!』


「フフフッ…夜叉さえも拘束してしまえば動けまい。」


夜叉の仕込み杖が敵の眼前で止まる


『甘いなッ。』


「!非物体化して逃れましたか。ですが、何度来ようと無d((ガハッ!」


緋色が地面を染め上げる


「ク…ソッ!夜叉はおとりかッ!」


『御名答。じゃあ、君は…如何する太宰?』


「軍警行きだね。」


『じゃ、輝子ちゃんの拷問か条野さんの尋問か…ま、どっちにしろ頑張れ。』



”風神”と呼ばれた青年は親の仇でも見るような眼を少女に向けた



最強異能力者の秘密

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