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黒ヤミ悪夢

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黒ヤミ悪夢

29 - 第29話月花

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2022年08月11日

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月夜に咲く花のように散った彼女の想いは、 もう届かない場所へと消えてしまった。

だから僕は……君を選んだんだよ。

君は僕にとって、唯一無二の存在だからね。……そうして、彼女は……

ただの肉塊となったのだ。………………。

そして私は、彼によって生み出された。

私の中に、彼の意識が入っている。

これが……私の正体なのか? いや、これは私が望んだことじゃない!……こんなことを望んでいた訳じゃ……。妄想の世界で、君が何をしようが自由だ。

ただし、私の邪魔をするならば容赦しないぞ。

お前は……いったい誰なんだ!? 答えろ!! 私の名は―――…………

意識が覚醒し、 ハッキリとした思考を取り戻したとき、 最初に目に映ったのは、 涙を浮かべながらこちらを見つめている、 ひとりの少女の姿だった。

そう言って彼女は笑顔を見せる。

彼女の名前は……えっと……。

名前を思い出すことができない。

まるで霧がかかったかのように……何も思い出せないのだ……。

ただひとつだけ覚えているのは……

愛していたということだけだ。

そして……彼は彼女を殺した。

それは、私が望んだことなのだよ。

そうすることでしか、彼女を救えないと思ったからだ。

私の狂気を鎮めるためには、それが必要だったんだよ。

彼は、彼女のことを全て忘れていたはずなのにね。

君だけは彼を許してあげて欲しい。

私と違って……彼にはもう時間が残されていないから……。

この夢を見るのも久しぶりだ。

ここはどこなのか、何故ここにいるのか、何をすべきなのか。

分からないけれど、いつもと同じだ。

この先に進めば分かるはずだ。

だから私は歩き続ける。

今日もまた、この場所を訪れることになるとは思わなかったが……。

ここは相変わらず静かでいいな……。……あれ以来、ここには来ていないはずなのに。

なぜここに居るんだろう。

ああ、そういえば……

ここの景色が好きだと聞いたことがある。

いつのことだったかな。

ずっと昔のような気もするが……

まだそんなにも時間は経っていないはずだし。……思い出せないや。

もうすぐ、全てが終わるんだね。

残された時間をどう使うべきか……

答えはまだ出ていないけれど。

でも、きっとこれで良かったんだよ。

後悔はないよ。

こんな終わり方も、あり得たのか。……もう遅いがね。………………。……夢の終わり。

目を覚ました瞬間、 すべてが消え去ったことを悟る。

何もかも忘れてしまったのだとしても、 後悔だけはしていないだろう。

彼女はきっと、満足して逝ったはずだ。……そう思わねば救われんよ

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