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《第1章:目覚めの扉》
ラウール「……暗っ……ここどこ……?」
目黒蓮「ラウ、無事か?オレだ、めめ」
田中樹「ちょ、これマジどーなってんの……見えねぇって」
深澤辰哉「なんか牢屋みたいなとこじゃない?え、誰?今誰喋った?」
ジェシー「俺ジェシー!……おーいストでいるやつ手ぇ挙げろー!!」
京本大我「声だけでわかるかいっ!」
佐久間大介「きょも?あ、いた!じゃあしょっぴーもいる?ねぇ?」
渡辺翔太「うるせぇなさっくん、まず落ち着けって」
髙地優吾「おい!こっちに照明ある、スイッチ押すぞ」
カチッ——
向井康二「うわっ!まぶっ!……え、これ全員いる?」
岩本照「ざっと見て……あれ、15人いる……?」
森本慎太郎「いや、どゆこと?SnowManとSixTONES、全員いるやん」
宮舘涼太「何者かに……集められたようだな」
松村北斗「それにしても、この部屋……監禁ってレベル超えてるよね」
阿部亮平「見て。天井の四隅に監視カメラ。あれ、動いてる」
高地「え、ってことは……これ、誰かに見られてる?」
京本「ゲーム……じゃないよね?」
——ブゥウウウウン……
人工音声《ようこそ、選ばれし15名の皆様》
ジェシー「出た!いっつもこういうとこはAIの女声!」
人工音声《あなたたちは「信頼」をテーマにした試験に参加しています》
目黒「試験……?」
人工音声《この部屋では、毎章1人、“真実”を語らねばならない》
人工音声《それ以外の者は“嘘”をついてください》
ラウール「え、逆じゃないの?!」
人工音声《15人のうち、真実を語ったのが誰か、正しく全員で指名できればクリア》
人工音声《しかし、間違えれば“罰”が与えられます》
岩本「つまり……この中の誰かが“本当のこと”を言って、他は全員嘘をつく。そして俺たちはそれを見抜けってことか」
田中「逆人狼みたいなノリやな……でも、ミスったら?」
人工音声《制限時間は60分。失敗すれば、全員に精神干渉ペナルティが与えられます》
深澤「精神干渉って……記憶をいじられるとかそういうこと……?」
阿部「嘘つく側にも相当なプレッシャーかけてくるってことだ……」
松村「質問。抜け道は?」
人工音声《ありません》
佐久間「え、嘘つけないキャラだから、オレに超不利じゃんっ!」
渡辺「てか、これさ、誰が仕掛けたの?事務所ドッキリとかじゃないよね?」
森本「いやこんなん事務所もできるかいっ」
向井「……始まるってことか……初回から全力出さんと」
岩本「よし、みんなで生きて出るぞ」
SixTONES&SnowMan「おう!!」
—
《第2章:嘘が繋ぐ“真実”》
人工音声《第1ターン、開始します》
人工音声《テーマは“最も憎んでいる人物”》
ラウール「え……重くない?」
深澤「え、オレ、そんな人いないんだけど……え、ってことは?」
目黒「誰か1人はガチで“本音”言わなきゃいけないのか」
田中「くっそ……誰が真実か探ればいいんだよな?」
——
向井「オレ、正直に言うけど……中学のときの担任のこと今でも嫌いやねん」
ジェシー「え、マジ?じゃあホンモノじゃん?」
佐久間「いやいや、ジェシーが言ったとこでわからんし!」
宮舘「私も言おう。“憎んでる”まではいかないが、過去に傷つけられたことはある」
高地「え、なんでそんなさらっと言えるの?」
松村「俺は、いない。人を憎むなんて無駄なことだよ」
阿部「僕も同じ。むしろ全員に感謝して生きてきたし……これが嘘か本当か、わかる?」
岩本「……」
田中「え、ひーくん、黙ってんのもしかして……」
岩本「……俺だ」
全員「!?」
岩本「兄貴を……今でも恨んでる。育ててくれた人だけど、許せないことがあった」
佐久間「ひーくん……」
人工音声《投票時間です。誰が“真実”を言ったか、1人選んでください》
—
京本「オレは……ひーくんだと思う。目が本気だった」
ジェシー「でもひーくんって演技うまいからなぁ」
高地「真剣に悩むやつやめろ」
—
人工音声《集計完了。結果:正解》
人工音声《岩本照が真実を語りました》
人工音声《全員、試練クリア》
佐久間「よっしゃあああああ!!!」
《第3章:過去の裏切り者(松村北斗)》
京本「次のテーマ、“最も許せなかった出来事”……か」
田中「またえぐいとこ攻めてくるなぁ……」
深澤「てか、このゲームやってると、もう誰がほんとで誰が嘘なのか分かんなくなってくるよね」
松村「……」
ジェシー「お、ほっくん黙ってるパターン珍しいやん?」
松村「……俺、昔、親友に裏切られたことある」
ラウール「え……」
松村「中学の時。アイツと一緒に夢追ってた。でもある日、全部奪われた。信じてた分、痛かった」
高地「マジかよ……」
阿部「……それ、本当なのか、嘘なのか……」
岩本「ここで大事なのは、誰が“真実”か、だ。感情に流されるなよ」
森本「でもさ、ほっくんって、あんま嘘つくイメージなくね?」
向井「それが逆に演技だったら……オレ、そっちのほうが怖いわ」
ジェシー「でも正直、言葉に重さあったよな、今の」
目黒「目、逸らさずに話してたのが引っかかる……でも演技としては成立する」
佐久間「全員で見抜こう。オレたち、18人だよ。1人で抱えるな」
人工音声《投票してください。真実を語ったのは?》
——
結果:松村北斗=正解
—
松村「……ありがとう。ちょっと、楽になった気がする」
渡辺「次、誰が“重いもの”抱えてんだろうな……」
—
《第4章:夢の終点(渡辺翔太)》
人工音声《テーマ:“諦めた夢”》
ラウール「……え、オレ多すぎて悩むんだけど」
渡辺「俺、子供の頃、医者になりたかった」
深澤「え?しょっぴーって理系なの?」
渡辺「いや、全然。小学生の頃の話な。親がちょっと身体弱くてさ。自分が助けてやれたらって、思ってた」
佐久間「それで、なんで諦めたの?」
渡辺「現実が追いつかなかった。勉強もダメ。音楽しか道がなかった」
岩本「それでも、今ここにいる。お前は諦めてないだろ、別の形で“救ってる”よ」
田中「いやぁ〜本物ぽいけどなぁ〜。さすがにこれ嘘だったらヤバくね?」
目黒「逆に、本音ぽすぎて“誘導”に見える……」
阿部「投票しよう。判断は冷静に」
人工音声《投票結果:正解》
—
渡辺「……ちょっと恥ずかしいな、これ」
宮舘「本物の“諦め”は、違う重みがある。俺はそう感じたぞ」
—
《第5章:逃げたくなった日(田中樹)》
人工音声《テーマ:“一度だけ逃げ出した現場”》
田中「……1回だけ、マジで逃げたかったステージがある」
ジェシー「え、それいつの?」
田中「デビューして1年目の、あるテレビ番組の収録」
京本「ああ……あれかも。わかる」
田中「喉の調子悪すぎて、声出んかった。でも言えなかった。“プロ”って言葉にビビって、自分を追い込んだ」
慎太郎「樹がそういうこと言うのって、初めてじゃね?」
目黒「自分から弱さ話すタイプじゃないからこそ、リアルに聞こえるな」
高地「でも演技力あるしなー、こいつ……くぅ〜悩む!」
人工音声《投票:正解》
—
田中「お前ら、よう見抜いたな。俺、自信なかったのに……」
深澤「仲間だから、分かんだよ」
—
《第6章:なれなかった未来(京本大我)》
人工音声《テーマ:“もし芸能界にいなかったら”》
京本「俺、たぶん……誰にもなれなかった」
高地「え?」
京本「二世であることに潰されて、誰にも気づかれず、消えてった未来……ずっと想像してた。怖かった」
ジェシー「きょも……」
京本「誰かになりたかった。でも、誰にもなれないなら……俺は“誰か”を演じるしかなかった」
松村「それが、今のきょも、なんだな」
向井「これ……本音か嘘か、分からんけど……俺、信じたいわ」
人工音声《投票:正解》
—
京本「ありがと。お前らにだけは、バレてよかったよ」
—
《第7章:優しい嘘(佐久間大介)》
人工音声《テーマ:“本当は誰にも言ってない秘密”》
佐久間「オレ、昔、ダンス辞めようとしてた」
深澤「えっ、さっくんが!?」
佐久間「高校生のとき。一回、全部嫌になってさ。自分が“ふざけ役”しかできないのが苦しかった」
ラウール「そんなこと……」
佐久間「でも……やっぱ俺、“みんなの笑顔”が好きなんだよ。だから戻った」
岩本「嘘だろ。お前、辞めたら泣くのオレらの方だったぞ」
目黒「さっくん……」
人工音声《投票結果:正解》
—
佐久間「やっべ、ちょっと泣きそうになった」
渡辺「泣くなよ、こっちも泣くわ」
《第8章:最終決断》
人工音声《最終ターン。テーマ:“この中で信じられない人物”》
ジェシー「出たよこれ!絶対揉めるやつ!」
向井「オレ、これめっちゃ嫌やねん……マジで」
目黒「信じてるって前提じゃないのかよ……」
渡辺「でも逆に、信じられない“ふり”をしなきゃいけないってことか……」
——
ラウール「オレ、慎太郎くんのこと、ちょっと怪しいと思ってた」
慎太郎「は!?嘘でもショックやわっ」
深澤「えっと、俺はだて様。たまに何考えてるかわからんときある」
宮舘「それが私の魅力だろ?」
—
阿部「オレは、しょっぴー……理由はない、あえて、選んだだけ」
渡辺「なんか今の信じたくなるな」
—
京本「……俺だ。俺が真実を言ってる。きっとこれが最後の選択になる」
SixTONES&SnowMan「……」
—
人工音声《投票時間です》
—
(投票を終える彼ら。緊迫した沈黙)
人工音声《結果:正解》
人工音声《京本大我が真実を語りました》
人工音声《CODE:18 全試練、クリア》
——
《最終章:扉の向こうへ》
(天井が開き、白い光が差し込む)
田中「マジで……終わった……」
渡辺「全クリしたってことだよな、これ?」
岩本「ああ……誰も欠けずに」
ラウール「え、じゃあ外に出られるってこと……?」
人工音声《あなたたちは“信じ合う力”を証明しました》
人工音声《これより、外界へ解放します》
——扉が開く——
向井「うおおおおっ!やっと……!」
京本「でもさ、これで終わり……なのか?」
人工音声《“CODE:19”が、始動します》
全員「は!?!?」
——暗転——
〔完〕
『CODE:18 ―その嘘に、名前を刻め―』