テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

『CODE:18 ―その嘘に、名前を刻め―』

一覧ページ

「『CODE:18 ―その嘘に、名前を刻め―』」のメインビジュアル

『CODE:18 ―その嘘に、名前を刻め―』

1 - 『CODE:18 ―その嘘に、名前を刻め―』

♥

37

2025年06月13日

シェアするシェアする
報告する

《第1章:目覚めの扉》

ラウール「……暗っ……ここどこ……?」


目黒蓮「ラウ、無事か?オレだ、めめ」


田中樹「ちょ、これマジどーなってんの……見えねぇって」


深澤辰哉「なんか牢屋みたいなとこじゃない?え、誰?今誰喋った?」


ジェシー「俺ジェシー!……おーいストでいるやつ手ぇ挙げろー!!」


京本大我「声だけでわかるかいっ!」


佐久間大介「きょも?あ、いた!じゃあしょっぴーもいる?ねぇ?」


渡辺翔太「うるせぇなさっくん、まず落ち着けって」


髙地優吾「おい!こっちに照明ある、スイッチ押すぞ」


カチッ——


向井康二「うわっ!まぶっ!……え、これ全員いる?」


岩本照「ざっと見て……あれ、15人いる……?」


森本慎太郎「いや、どゆこと?SnowManとSixTONES、全員いるやん」


宮舘涼太「何者かに……集められたようだな」


松村北斗「それにしても、この部屋……監禁ってレベル超えてるよね」


阿部亮平「見て。天井の四隅に監視カメラ。あれ、動いてる」


高地「え、ってことは……これ、誰かに見られてる?」


京本「ゲーム……じゃないよね?」


——ブゥウウウウン……


人工音声《ようこそ、選ばれし15名の皆様》


ジェシー「出た!いっつもこういうとこはAIの女声!」


人工音声《あなたたちは「信頼」をテーマにした試験に参加しています》


目黒「試験……?」


人工音声《この部屋では、毎章1人、“真実”を語らねばならない》


人工音声《それ以外の者は“嘘”をついてください》


ラウール「え、逆じゃないの?!」


人工音声《15人のうち、真実を語ったのが誰か、正しく全員で指名できればクリア》


人工音声《しかし、間違えれば“罰”が与えられます》


岩本「つまり……この中の誰かが“本当のこと”を言って、他は全員嘘をつく。そして俺たちはそれを見抜けってことか」


田中「逆人狼みたいなノリやな……でも、ミスったら?」


人工音声《制限時間は60分。失敗すれば、全員に精神干渉ペナルティが与えられます》


深澤「精神干渉って……記憶をいじられるとかそういうこと……?」


阿部「嘘つく側にも相当なプレッシャーかけてくるってことだ……」


松村「質問。抜け道は?」


人工音声《ありません》


佐久間「え、嘘つけないキャラだから、オレに超不利じゃんっ!」


渡辺「てか、これさ、誰が仕掛けたの?事務所ドッキリとかじゃないよね?」


森本「いやこんなん事務所もできるかいっ」


向井「……始まるってことか……初回から全力出さんと」


岩本「よし、みんなで生きて出るぞ」


SixTONES&SnowMan「おう!!」



《第2章:嘘が繋ぐ“真実”》


人工音声《第1ターン、開始します》


人工音声《テーマは“最も憎んでいる人物”》


ラウール「え……重くない?」


深澤「え、オレ、そんな人いないんだけど……え、ってことは?」


目黒「誰か1人はガチで“本音”言わなきゃいけないのか」


田中「くっそ……誰が真実か探ればいいんだよな?」


——


向井「オレ、正直に言うけど……中学のときの担任のこと今でも嫌いやねん」


ジェシー「え、マジ?じゃあホンモノじゃん?」


佐久間「いやいや、ジェシーが言ったとこでわからんし!」


宮舘「私も言おう。“憎んでる”まではいかないが、過去に傷つけられたことはある」


高地「え、なんでそんなさらっと言えるの?」


松村「俺は、いない。人を憎むなんて無駄なことだよ」


阿部「僕も同じ。むしろ全員に感謝して生きてきたし……これが嘘か本当か、わかる?」


岩本「……」


田中「え、ひーくん、黙ってんのもしかして……」


岩本「……俺だ」


全員「!?」


岩本「兄貴を……今でも恨んでる。育ててくれた人だけど、許せないことがあった」


佐久間「ひーくん……」


人工音声《投票時間です。誰が“真実”を言ったか、1人選んでください》



京本「オレは……ひーくんだと思う。目が本気だった」


ジェシー「でもひーくんって演技うまいからなぁ」


高地「真剣に悩むやつやめろ」



人工音声《集計完了。結果:正解》


人工音声《岩本照が真実を語りました》


人工音声《全員、試練クリア》


佐久間「よっしゃあああああ!!!」


《第3章:過去の裏切り者(松村北斗)》


京本「次のテーマ、“最も許せなかった出来事”……か」


田中「またえぐいとこ攻めてくるなぁ……」


深澤「てか、このゲームやってると、もう誰がほんとで誰が嘘なのか分かんなくなってくるよね」


松村「……」


ジェシー「お、ほっくん黙ってるパターン珍しいやん?」


松村「……俺、昔、親友に裏切られたことある」


ラウール「え……」


松村「中学の時。アイツと一緒に夢追ってた。でもある日、全部奪われた。信じてた分、痛かった」


高地「マジかよ……」


阿部「……それ、本当なのか、嘘なのか……」


岩本「ここで大事なのは、誰が“真実”か、だ。感情に流されるなよ」


森本「でもさ、ほっくんって、あんま嘘つくイメージなくね?」


向井「それが逆に演技だったら……オレ、そっちのほうが怖いわ」


ジェシー「でも正直、言葉に重さあったよな、今の」


目黒「目、逸らさずに話してたのが引っかかる……でも演技としては成立する」


佐久間「全員で見抜こう。オレたち、18人だよ。1人で抱えるな」


人工音声《投票してください。真実を語ったのは?》


——


結果:松村北斗=正解



松村「……ありがとう。ちょっと、楽になった気がする」


渡辺「次、誰が“重いもの”抱えてんだろうな……」



《第4章:夢の終点(渡辺翔太)》


人工音声《テーマ:“諦めた夢”》


ラウール「……え、オレ多すぎて悩むんだけど」


渡辺「俺、子供の頃、医者になりたかった」


深澤「え?しょっぴーって理系なの?」


渡辺「いや、全然。小学生の頃の話な。親がちょっと身体弱くてさ。自分が助けてやれたらって、思ってた」


佐久間「それで、なんで諦めたの?」


渡辺「現実が追いつかなかった。勉強もダメ。音楽しか道がなかった」


岩本「それでも、今ここにいる。お前は諦めてないだろ、別の形で“救ってる”よ」


田中「いやぁ〜本物ぽいけどなぁ〜。さすがにこれ嘘だったらヤバくね?」


目黒「逆に、本音ぽすぎて“誘導”に見える……」


阿部「投票しよう。判断は冷静に」


人工音声《投票結果:正解》



渡辺「……ちょっと恥ずかしいな、これ」


宮舘「本物の“諦め”は、違う重みがある。俺はそう感じたぞ」



《第5章:逃げたくなった日(田中樹)》


人工音声《テーマ:“一度だけ逃げ出した現場”》


田中「……1回だけ、マジで逃げたかったステージがある」


ジェシー「え、それいつの?」


田中「デビューして1年目の、あるテレビ番組の収録」


京本「ああ……あれかも。わかる」


田中「喉の調子悪すぎて、声出んかった。でも言えなかった。“プロ”って言葉にビビって、自分を追い込んだ」


慎太郎「樹がそういうこと言うのって、初めてじゃね?」


目黒「自分から弱さ話すタイプじゃないからこそ、リアルに聞こえるな」


高地「でも演技力あるしなー、こいつ……くぅ〜悩む!」


人工音声《投票:正解》



田中「お前ら、よう見抜いたな。俺、自信なかったのに……」


深澤「仲間だから、分かんだよ」



《第6章:なれなかった未来(京本大我)》


人工音声《テーマ:“もし芸能界にいなかったら”》


京本「俺、たぶん……誰にもなれなかった」


高地「え?」


京本「二世であることに潰されて、誰にも気づかれず、消えてった未来……ずっと想像してた。怖かった」


ジェシー「きょも……」


京本「誰かになりたかった。でも、誰にもなれないなら……俺は“誰か”を演じるしかなかった」


松村「それが、今のきょも、なんだな」


向井「これ……本音か嘘か、分からんけど……俺、信じたいわ」


人工音声《投票:正解》



京本「ありがと。お前らにだけは、バレてよかったよ」



《第7章:優しい嘘(佐久間大介)》


人工音声《テーマ:“本当は誰にも言ってない秘密”》


佐久間「オレ、昔、ダンス辞めようとしてた」


深澤「えっ、さっくんが!?」


佐久間「高校生のとき。一回、全部嫌になってさ。自分が“ふざけ役”しかできないのが苦しかった」


ラウール「そんなこと……」


佐久間「でも……やっぱ俺、“みんなの笑顔”が好きなんだよ。だから戻った」


岩本「嘘だろ。お前、辞めたら泣くのオレらの方だったぞ」


目黒「さっくん……」


人工音声《投票結果:正解》



佐久間「やっべ、ちょっと泣きそうになった」


渡辺「泣くなよ、こっちも泣くわ」


《第8章:最終決断》


人工音声《最終ターン。テーマ:“この中で信じられない人物”》


ジェシー「出たよこれ!絶対揉めるやつ!」


向井「オレ、これめっちゃ嫌やねん……マジで」


目黒「信じてるって前提じゃないのかよ……」


渡辺「でも逆に、信じられない“ふり”をしなきゃいけないってことか……」


——


ラウール「オレ、慎太郎くんのこと、ちょっと怪しいと思ってた」


慎太郎「は!?嘘でもショックやわっ」


深澤「えっと、俺はだて様。たまに何考えてるかわからんときある」


宮舘「それが私の魅力だろ?」



阿部「オレは、しょっぴー……理由はない、あえて、選んだだけ」


渡辺「なんか今の信じたくなるな」



京本「……俺だ。俺が真実を言ってる。きっとこれが最後の選択になる」


SixTONES&SnowMan「……」



人工音声《投票時間です》



(投票を終える彼ら。緊迫した沈黙)


人工音声《結果:正解》


人工音声《京本大我が真実を語りました》


人工音声《CODE:18 全試練、クリア》


——


《最終章:扉の向こうへ》


(天井が開き、白い光が差し込む)


田中「マジで……終わった……」


渡辺「全クリしたってことだよな、これ?」


岩本「ああ……誰も欠けずに」


ラウール「え、じゃあ外に出られるってこと……?」


人工音声《あなたたちは“信じ合う力”を証明しました》


人工音声《これより、外界へ解放します》


——扉が開く——


向井「うおおおおっ!やっと……!」


京本「でもさ、これで終わり……なのか?」


人工音声《“CODE:19”が、始動します》


全員「は!?!?」


——暗転——





〔完〕


『CODE:18 ―その嘘に、名前を刻め―』




この作品はいかがでしたか?

37

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚