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こんにちは!🌞(こんばんは!🌛)
ハート100超えです!ありがとうございます!(^o^)
第6話、行きます!スタート!( `・∀・´)ノヨロシク
ーー第6話、アークとサヨーー
冷子「5日までに」
冷子「おもちゃを探してくること」
ーーー
照子「…そうすれば」
照子「助けてもらえる」
照子「…あと5日」
「代わりのおもちゃを探さなくちゃ…!」
〜次の日〜
照子「…」
きっと冷子達が望むのは、誰からも必要とされない
地味なおもちゃ
照子「あいつしかいない」
照子は教室の隅で本を読んでいるクラスメイトに声をかけた
照子「瀬戸内さん」
本を読んでいたクラスメイトが顔を上げる
蘭「…里内さん?」
蘭「どうしたんですか?」
照子「…」
瀬戸内蘭、同じクラスの陰キャ
照子「あの」
照子「今度…勉強を教えてくれない?」
蘭「…えっ?」
動揺してる…そりゃそうか…
照子「あ、ほら」
照子「瀬戸内さんっていつも本を読んでるし」
照子「賢そうだなあーって」
蘭「………」
駄目かな…黙っちゃった。
蘭「…どうして…私なんですか?」
照子「あー…私…」
照子「瀬戸内さんなら気が合うと思って!」
私はとっさに瀬戸内さんが読んでいた本を指差した。
照子「あとね!」
照子「私も好きなんだ!その本…」
蘭「…えっ」
蘭「好きなんですか!?アークとサヨ」
照子「う、うん!」
瀬戸内さんが読んでいたのは「アークとサヨ」という題名の本だった。
蘭「さっ、里内さんがアークなら…」
蘭「サヨと自分、どっちを選ぶ?」
照子「えっ?」
私は本の内容どころか題名さえ、今知ったところだ。
そんなこと知るわけがない。
照子「えーと」
照子「サヨ…かなあ…」
蘭「サヨを選ぶの!?」
瀬戸内さんはすごく驚いた様子だった。
照子「せ、瀬戸内さんは?」
蘭「私は…」
蘭「サヨは助けたいけど…」
蘭「自分を選んじゃうかな…」
照子「…そっか」
助けたいってどういうことかな…?
クラスメイトA「里内!」
照子「…?」
クラスメイトA「隣のクラスの逢山さんが呼んでる!」
照子「!!?」
逢山ー…冷子のことだ
冷子「…」
ドアから冷子がこちらを覗いていた。
ゾッとするような冷たい目で…
蘭「…里内さー」
照子「ごめん!」
私は一言そう言って、冷子のもとへ向かった。
ーー校舎裏ーー
裕子「あー来た来たー」
木助「見つけたの?代わり」
照子「あ…はい…」
太郎「うっそ!!」
太郎「美人!!?」
裕子「ちょっと黙ってて!」
冷子「…確かに」
冷子「代わりのおもちゃは見つけたみたいね?」
照子「はい…!」
照子「あの…助けて…」
冷子「ええ、助けてあげる」
照子「!!」
冷子「じゃあ…3日後」
冷子「3日後にここへさっきのおもちゃを置いておいて」
照子「…置いておく?」
冷子「あなたは助けてあげるから」
冷子「屋上で待っておくこと」
照子「は、はい」
太郎「絶対逃がすなよ〜」
木助「こいつはもう終わりか〜」
裕子「wwww」
冷子「…」
照子「…」
〜その日の夜〜
私は、瀬戸内さんと仲良くなるためにあの本…「アークとサヨ」を図書館で借りて読んでいた。
〜
アークは病気の弟、コークを助けてもらうために、悪魔と契約をしてしまいました。
悪魔はこう言います。
「弟を助けた代わりにお前の命を貰う」
アーク「!!」
アーク「そ、そんなの聞いてないよ!」
すると悪魔は少し考えこう言いました。
「お前の知り合いのサヨを生贄にするんだ」
アーク「…サヨを!?」
「そうだ、そうすればお前は助けてやろう」
アークとサヨは古くからの幼馴染でした。
しかし、アークは自分を助けてもらう代わりにサヨを生贄にすることを
選んだのです。
次の日、町からサヨの姿は忽然と消えていたのでした。
〜
照子「生贄…ね…」
「里内さんがアークなら…サヨと自分、どっちを選ぶ?」
照子「…」
あの時、とっさにサヨを選ぶって言ったけど…
私は、冷子達に瀬戸内さんを代わりとしておもちゃにする。
照子「…私はアークだなあ」
そんな事を考えながら、私は眠りについた
〜3日後〜
蘭「〜それでね!照子ちゃん」
照子「うん」
私達は名前で呼び合うほどの仲になっていた。
蘭「そういえば、照子ちゃん」
蘭「放課後、話があるって…」
照子「ああ…うん…」
蘭「どうしたの?」
照子「…校舎裏で待っててほしいんだ」
蘭「え?校舎裏で?」
照子「…うん」
蘭「ん〜分かった」
蘭「待ってるね!」
そう言って笑いかける蘭の目を
私はまともに見ることができなかった。
ーー第6話、終了ーー
第6話、終了です。
次回で照子(ショウコ)過去編が終わる予定です!
バイバイ!(^_^)/~
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