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シャワーから上がって戻ってきたぐち逸は少し大きいぺいんの服を着ていつもはきっちり揃えられている前髪を下ろし、頬をほんのり赤く染めて普段より幼く見えた。


「おかえり〜かわっ!…じゃなくて、何飲む?」


「えーとどうしようかな…」


「これ美味しいよ、サッパリしててお風呂上がりにオススメ。」


「じゃあそれにします。」


一息ついて寛ぐぐち逸に我慢できなくなったぺいんは頭をワシャワシャ撫でたり、ほっぺをふにふに触ったりしている。


「…ちょっとやりすぎです。」


「だって可愛いんだもーん!ぐち逸のほっぺって意外ともちもちしてるんだね、きもち〜。」


「そういうのほんと、恥ずかしいので///」


「でも顔は嬉しそうだよ?かわい♡」


「言わないでください…///」


「嫌だ?もうやめる?」


答えは分かっていても一応聞いてみると少しの沈黙の後首を横に振る。ならばとぐち逸を抱き寄せて心ゆくまで堪能した。


「はぁ〜くっついてると落ち着くなぁ…」


「もう大分遅いですよ、ぺいんさんもシャワー浴びてきては?」


「んーじゃあ俺も入ってくるかぁ。眠かったら先ベッドで寝てて良いからね。」


サッと済まして出るつもりが本当に今日で良いのか、どう誘おうか、上手くリードできるのか、断られたらどう空気を戻そうか等々悩んでいる内にのぼせそうになってしまった。


「ごめん遅くなった!あれ寝ちゃった?」


「っ!いや寝てないです、起きてます。」


「なんでそこ嘘つくのwほらもうベッド行こ。」


「私はここを借りるので。」


「ソファーじゃちゃんと身体休まらないし風邪引くよ。」


「大丈夫です、いつもと変わらないし。」


「あぁ確かに…でも俺はぐち逸と一緒に寝たいなー、寝る時も一緒にいたい。ぐち逸は嫌だ?」


「えっ!…と、嫌じゃない、です…///」


「やった!じゃあ一緒に寝よ、立って。」


大分ぐち逸の性格も扱いも分かってきた。2人だと狭いベッドに並んで寝るとすぐに反対を向いてしまった背中に手を伸ばしかけて、やっぱり今日は違うかと引っ込める。それでも緊張は収まらず中々寝付けずにいた。


「…まだ起きてますか?」


「起きてるよ。寝れない?」


「あの…ちょっとお願いがあって…」


「どした?」


「ぇと、その、抱き締めてほしい、です…///」


「!!もちろん!こっち向いて、もうちょいこっち寄れる?」


ぐち逸は手を広げられたそこにすっぽり入ってぺいんの服を控えめにきゅ、と握った。もしかしてこれはぐち逸からのお誘いなのでは…と落ち着きかけていた心臓が再び高鳴る。数分悩み意を決して声をかけた。


「ね、ねぇぐち逸っ!!……あれ、寝てる?」


悩むばかりで全然気が付かなかった、ぐち逸は既にスゥスゥと規則正しい寝息を立てている。大きなため息と共に全身に入っていた力が抜けていき、悶々とした気持ちはぐち逸の穏やかで幸せそうな寝顔を見たらすぐにどこかに飛んでいった。




翌日先に起きたぺいんはもう1時間近く飽きる事なくぐち逸の寝顔を見つめ続けている。


「可愛いなー、まつ毛長い…」


「……んん〜…」


「あっ起きた?おはよ。」


「…寝過ぎました。」


「疲れてた?昨日夜更かしさせちゃったもんね。」


「いえ、ぺいんさんがいるとすごく安心して気持ち良くて。こんなに深く眠れたのは記憶にある限り初めてです。」


「それは良かった。嬉しいなぁ。」


「私は嬉しくないですが。」


「なんで?ぐっすり寝れて嬉しくないの?」


「だって…やっぱりなんでもないです。」


また可愛いなんて言われてしまう、もっと早く起きて沢山話したかったのは秘密にしておく事にした。


「その言い方は気になるじゃんwこっちの手ずっと服握ってたね、安心する?」


「これは無意識で…///」


「俺はこうしたほうが好きだな。」


胸辺りの服を握っていた手を取って自分の指を絡めるとぐち逸の口角が上がった。


「今日どうしよっか、家でゆっくりしていく?」


「ぺいんさんが平気ならお言葉に甘えたいです。」


「そんな忙しくないし平気だよ。お腹空いた?」


「私はまだそんなに。」


「じゃあもうちょいゴロゴロしよ。ぐち逸のほっぺ〜♡」


また成されるがままに可愛がられるぐち逸。戸惑いと嬉しさが混ざった表情を見てときめいたぺいんは額にキスをした。


「ぁ、ぇ///」


「可愛い。好きだよぐち逸。」


真っ赤になった頬を撫で愛おしさを込めて見つめる。ぐち逸がそれに応えようと目を合わせると沈黙が流れ、互いに吸い込まれるように近付きそっと唇を重ねた。


「///ぐち逸…えっと、ありがと…」


「///ご、ごめんなさいっ!!」


嬉しさと恥ずかしさとでどうにかなってしまいそうなぐち逸は暫く布団にくるまって出てこなかった。


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