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『私を見て』
※本作品はノンフィクション作品です
一部暴力や虐待等の表現がございます、見るのが辛い方はそっと閉じて下さい
では、物語の中へいってらっしゃいませ、、
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回想 雅が家族と会い暴力を受けた時
雅
「あーあ、一郎は塾だし、暇だなぁ、、音楽でも聴きながら帰ろー」
そう言うと雅はそっとカバンからスマホを取り出し、イヤホンを付け帰路についていた
すると目の前に突然雅の祖父がやってきた
雅祖父
「久しぶりだな、雅、そう怖がるなって」
雅
「おじいちゃん、、急に何?私は家には戻らないよ」
雅祖父
「いいじゃないか、戻ってきてくれよ、お母さんだって心配してるぞ?」
雅
「は?あの人が心配してるわけないじゃん、今まで散々私の事放置しといて、今更母親面しないで!!!!」
雅母
「そんな事言わないでよ、雅」
雅
「ッ、、、何、今更?どうせ私が稼いでくるお金目当てでしょ?」
雅母
「私も今こっちに帰ってきてるのよ?一緒にまた暮らしましょうよ」
雅
「昔は信じてたよ、その言葉をけど今は、、もう信じられない、私は何年も待ったのいつかは一緒に暮らせるって」
「けど今はもう無理、悪いけど私は一郎と結婚する気だから、卒業して、夢叶えるために上京するんだよ、あなた達とは縁切るから」
雅祖父
「うるせぇな、クソガキが、今まで育ててやっただろうが!!!さっさと大人しく戻って金稼いでこいよ!!」
雅
「ちょっ、、痛いっ!!やめてよっ!」
雅の祖父がグッと強い力で雅の腕を押さえつける
雅母
「はぁ、、こうしないとあんたって子は言う事聞かないのねっ!!!」
そう言うと雅の母親は雅のことを力強く殴り、蹴った
何回も殴られ続けていた雅は抵抗する力も無くなっていた
雅
「ゴホッ、、、あ、、あぁ、、や、、も、、や、だ、、」
雅祖父
「ほんとにお前はそういう演技だけは上手いよな、ほら、早く帰るぞ」
雅
「嫌だ、、あそこには戻りたくないッ!!!」
何とか最後の力を振り絞り、雅は逃げた
雅
「ゴホッ、、ゴホッ、はっ、、はっ、、ここまで来ればもうこない、は、ず、、」
「あ、ぁあぁ、、!!!汚い汚い!!!きもいきもいきもい!!!!」
精神を深く傷つけてしまった雅はカバンからいつも持っていたカミソリを取り出し自傷行為を始めた
雅
「ははっ、、早く死ななきゃ、早く、、早くはやくはやくはやくはやくはやくっ!!!」
何度も何度も強い力で雅は腕を切り続けた
どれだけ血が出ようが、脂肪が見えようが雅は手をとめなかった
そこに雅を探していた一郎がやってきたのだった
回想 終了
八木side
俺たちは家族会議を始めた
八木
「今日の雅いつにも増して精神不安定だったね、、」
八木ママ
「あの腕きっと跡残っちゃうわよね、、」
八木パパ
「んー、、一旦明日はリフレッシュさせよう、じゃないと気持ちよく学校には行けないだろうからな」
八木
「俺やっぱり、、雅守るためにもっと強くならなきゃ」
八木パパ
「したらお父さんと筋トレでもするか?したら少しは強くなるかもだな」
八木
「うん!ありがとうお父さん!」
八木ママ
「今後どうしましょう、こんなことあったんじゃ、トラウマよね、、」
八木パパ
「そうだな、、俺は仕事があるからな、 暫くは送り迎えにするか」
八木ママ
「じゃあ私が送り迎えするわ、一郎もそれで大丈夫?」
八木
「そっちの方がいいと思う、出来たらでいいんだけど何か雅も習い事した方がいいんじゃないかな?そうしたら、俺と一緒に帰れるし」
八木パパ
「それもいいかもしれないな、雅ちゃんも好きなことやってる方がいいだろうしな」
八木ママ
「明日出かける前に私から聞いてみるわ」
八木パパ
「とりあえず明日学校の先生に電話して事情説明するしかないな」
八木
「次学校行く時に俺から先生に詳しいことは説明するよ」
八木パパ
「ありがとうな、明日も朝早いし、一旦寝ようか、一郎、雅ちゃんのところいってあげなさい」
八木ママ
「私はね、雅ちゃんがお嫁さんになるの楽しみにしてるから!一郎あんないい子絶対に話しちゃダメよ?」
八木
「もー!わかってるってばwじゃあ俺部屋戻るよ、おやすみ」
八木両親
「おやすみ おやすみなさい」
俺は急いで雅がいる部屋へ向かった
八木
「雅?寝てる?」
雅
「んっ!!遅いよぉ、、」
八木
「今日は怖い思いさせてごめんな、、もっと注意深く見てれば、」
雅
「もう、謝らないでよ、こっちまで悲しくなっちゃうでしょ?今日はさ、、思いっきり抱いてよ、、」
八木
「けど腕が、、」
雅
「大丈夫さっきお風呂入ったあとちゃんと消毒して包帯も巻き直したし、ズレないようにテーピングもしといたから、ね、?」
そう言うと雅は上目遣いでこちらを見てきた
八木
「明日も早いのに、、そんな顔されちゃダメって言えないじゃんっ!!」
俺は雅の腰をぐいっと抱き寄せ全てを忘れられるようにキスをした
雅
「んっ、、んん、!」
苦しそうにぽんぽんと俺の背中を叩いた
雅
「ぷはっ、も、がっつきすぎw」
八木
「やっと笑った、雅?今は俺だけ見てて、全部忘れさせてあげる、無理って言ったってやめないから」
雅
「んふふっ、うんっ!そのつもりだよ!」
俺達は愛を確かめ合うように何度も何度も体を重ねた
時折見える雅の腕を気にしながらも、雅を抱いた
雅
「はぁ、疲れた、、wもう、激しすぎ」
八木
「雅がいいって言ったんでしょ?w」
雅
「ま、そうなんですけど、w」
八木
「ねぇ雅、少し早いかもだけど、北条雅から八木雅になってくれる?」
雅
「ふふっ、、もちろんっ!!」
嬉しそうに雅は俺を抱きしめた
少し恥ずかしかったけど、やっと言えた、大人になったら指輪を持って、きちんとプロポーズするんだ
爆発しそうな感情を堪えながら眠りについた
朝早くから母に起こされ、眠い目をこすりながら出かける準備をした
雅
「今日はどこ行くんですか?」
八木パパ
「あぁ、ちょうどいい時期だし、温泉に行かないか?雅ちゃんが良ければだけど、、」
雅
「良いんですか!?温泉入りたいです!」
八木パパ
「それに今日はネズミーランドにも行こうと思ってるんだが、大丈夫か?」
雅
「えっ!全然寧ろ嬉しいです!!」
八木
「そうなれば今日はペアルックにする?」
雅
「うんっ!!」
昨日の雅から想像できないほど笑顔になっているのを見て俺は決心した
もう二度と雅から笑顔を奪わないと、奪わせはしないとそう固く胸に誓った
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いかがだったでしょうか?
今回は初めての回想シーンを入れてみたのですが、、どうでしたか?
前回同様少し内容はグッと重くなっております
書いてる本人が胸をギューッとされるような思いになってます、、w
そして八木から雅に対しての少し早めのプロポーズシーンというのは非常に胸に来るものがありますね
あれだけ人間不信だった雅が一郎に対して心を開いているのを見ると泣きそうです
それでは次のお話でお会いしましょう、、
次回 『私を見て』 16話 永遠の愛