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「 何度同じ失敗をしてんだ? 松野 。」

最近入った新入りの松野 。

新入りのくせして 、総長に気に入られているのか、

さっそく副総長になりやがった 。

前の副総長はもう限界だと行ってつい一昨日自殺した 。

俺は 、壱番隊隊員の高橋 。ごく一般的に言われるモブってやつだ 。

このチームの名前は 極上 ( ゴクジョウ )

またあの副総長のように日々殴られ罵倒され続けている松野 。

新入りに手加減もしない総長 、

なんなら、まえの副総長より酷くなってる 。

そんな殴られているのを見つめている俺ら 。

誰一人笑えなかった 。目を伏せることしか出来なかった 。

たまに、松野が訴えかけるような目で見つめるのを 、

俺らは無視するしか無かった 。

しかし 、総長が帰ったあと 、

俺らはひたすら彼をなだめたり慰めることしか出来なかった。

しかし、彼は強いのか 、もう感情すら分からないのか 、

総長に罵倒され泣くことは1度もなかった。

ただ、くらい瞳で 、どこかを見つめ 、

誰かにいつも話していた 。

『 俺ね 、頑張ってると思うんだ 、

俺だけなのかもしれねぇけどさ 、

もっと頑張らねぇとな 。総長に認められてぇや 』

そう言って作り笑いを見せた 。

その笑顔に俺らは胸を締め付けられた 。

こんなにも 、儚い生き物をなんの理由もなく傷つけていいのか 。

彼は頑張ってる 。俺らは何も出来ない 。

そういうことしかいえなかった 。

「 ごめんな 」そう言っても彼はいつだって

怒ったり無視したりなんかしない 。

「 気にすんな 。 俺が悪ぃよ 笑 」

その言葉だけだった 。いつだって 。


俺らは頭を撫でるも、抱きしめるも 、

そんなことも彼が満足できる道は誰も知らないし 、

彼を楽にさせてやることも出来ねぇ 。




「 松野 、お前さ 、苦しくねぇの 、?」


「 全然 ! なんなら余裕だし!!  」



健気な笑みを浮かべた 。涙を流すしか無かった 。

涙を流し始めると彼は心配して焦っていた 。

「 ちょ、大丈夫か、!? 」

「 ごめんな、ごめん 、ごめん 、!  」

「 謝んなよ、? 」


前の副総長は 、俺の幼馴染の大好きな親友だった 。



今 、生きてるなら、こんなふうに話してた、?

あは、違うか 、そうだよな 、

お前は耐えられなくなって死んだんじゃない 。

苦しくて死んだんじゃない 。



本当は 、死んでみたかったんだろ 、



お前のことだから知ってる 、

前から言ってたもんな 、「 死んでみたい 」

小学二年生からの夢だったよな 、真柊 、


馬鹿だ 、


なんであんなことしたんだよ ?真柊 。




「 … なぁ 、真柊(マナト) 、」

「 真柊 、? 」

「 ぁ っ、ごめん 、間違えた 、ほんとごめん 、」


「 いや 、大丈夫 。」







「 千冬は 、 死なないでね 。」


「  え?  なんだよそれ 笑  」


「 死なないでね 、??  」


「 …… 笑 」


彼は決して 、分かったとも 、うん とも 、しず、

ただ悲しそうな笑みを浮かべた 。


その顔に俺は何も言えなかった 。



「  死ぬの  、?  」


「 人はいつか死ぬよ 笑 」


「 死ぬ時は一緒に死んで 、

もう置いてかれたくない 」



お前はまた困ったような笑みを浮かべて 、

何も言わなかった 。ずるいよ 、







またそうやって誤魔化すの  ?














「  場地はどう思ってんだ ?  」

「 連れ戻してぇ。 あいつは本当は裏切る気なんてなかった 。ゼッテェ 、」

「 … じゃぁ そうしろ 。 これは壱番隊の問題だ 。

てめぇで片付けろ 。 」

「 …  極上 は、 卑怯な手でも勝ちに来るぞ 、

東卍にも 、 危険にさらされるかもしんねぇ 、」

「 … テメェ がそんなこと言うなんてな 。

んで、手をかせと? 」

「 マイキー 、頼む 、お前だけでもいい 、

一緒に来てくれねぇか 、俺は千冬を救いてぇんだ。」

「 … いいよ 。でも 、お前まで卑怯な手に乗るなよ?

いいな?」

頷くとマイキーは穏やかな笑みで許可をくれた 。






「 ッ 、!  千冬 !!!  」



マイキーが鳥居の方に叫ぶと 、

ボロボロになった千冬がこちらを見ていた 。

「 ち、ちふ 、! 」

千冬はふらふらとマイキーの方に歩き、

「 ごめんなさい 、マイキーくん 、

… 俺 、東卍 抜けます 、笑 」

「 お前はそれでいいんだな ? 」

「 俺はこれを望んでます 、あの人だって 、」

「 … 間違ってる 。お前は 、望んでねぇ 。」

「 …  、 これでいいんです 、笑 」


そういい 、彼は俺らに背を向け歩いていく 、

「 待てよ!!千冬 !!!! 」

手を掴めば 千冬は小さな悲鳴を上げた 。

「 離してください 、い゛ 、」

そんなに力を入れていないのに 酷く痛がった 。

「 大丈夫か 、おい 、お前さ 、」

その時やっと初めてちゃんと目を見た気がする 。

酷く 、 怯えていた 。



違う 。こいつ 、やめに来たんじゃねぇ 。









助けを求めに来たんだ 。




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コメント

3

ユーザー

千冬救いたい…

ユーザー

マイキー!千冬を止めてくれぇ!! 千冬が東卍辞めるなんて、俺は認めないからな!!!((お前誰だよ

ユーザー

わぁぁぁ!!マイキーと場地さん!止めてあげて!!高橋…お前案外いい奴だなまぁちふゆん救わないからまぁまぁか。まなとみたいにならないでね!ちふゆん!!!!

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