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休日 カトレア宅
カトレア「ごめんこれなんの集まり?」
現在進行形で私の部屋にはケビンとマリーがいる、マリーは台所で食べるものを作っている、何かは出来てからのお楽しみらしい
ケビン「俺が思い出した記念らしい」
カトレア「ケビンが?」
ケビン「俺が」
カトレア「ほーん」
何となく理解しながらコーヒーを啜る、どっちもいきなり来たものだからガチの部屋着である
カトレア「マリー!せめて連絡頂戴よ!」
マリー「あらごめんあそばせ、近くを通った時このゴリラもいたものだから引っ張ってきちゃったわ」
ケビンは予めマリーに思い出したことを話してたらしく公園から戻った後に出待ちしてたマリーに「私に言うんじゃなくて最初にカトレアに打ち明けなさいよのすわよ」と叱られていた
カトレア「まぁそれはケビンが悪いよね、昔っから他の人を巻き込むの辞めなよ」
ケビン「……ハハッ」
ケビンから乾いた笑い声が聞こえた、自覚はあるらしい
カトレア「孤児時代も何度巻き込まれたことか…」
カトレア『ケビィン!!!馬鹿なの?!ばっかなの?!!!!』
ケビンが年上にやらかす(ガラの悪い人達)→近くにいた私とジョセフを見つける→巻き込んで追いかけ回されてる→今これ
ケビン『わりぃって思ってるわ!!!!』
ジョセフ『君だから影でチビロン毛って言われてんだよ!!!!』
ケビン『初耳だわ!!!!』
カトレア「…思い出したらムカついてきたな」
ケビン「すまねぇって思ってるわ…」
その時、テレビから昼間にやるバラエティ番組が始まる時のBGMが流れた
カトレア「お、始まった、今回はどんな回かな」
この番組は毎回どんなことが起きるのか予想ができないから休日の楽しみになっていた
女性キャスター「ハァイ!今回は特別ゲストをお呼びしているわ!」
毎回のようにハイテンションなこのキャスター、以前夏休みの時にものすごい真顔で道を歩いているのを見たことがある、恐らくここら辺の出身で有給を使って帰省していたのだろう、少し気の毒に思った記憶がある
カトレア「特別ゲスト…?」
とても面白いのだがゲストを呼ぶことは滅多に無く都市伝説とも言われていたほどだ
女性キャスター「今回のゲストはなんと!様々な未解決事件の解決へ導くための手助けをし、更に株で得た金銭をできる限りアメリカ全土の孤児院へ寄付した偉人中の偉人!ジョセフ・ウィリアムズです!」
その瞬間,私は口に含み飲み込もうとしてたコーヒーを吹いてしまった、近くに居たケビンにも少しかかってしまったのだがケビンもそれを気にすることなくテレビに釘付けになっている
ジョセフ「いやぁ、ははは、そんなに褒めないでくださいよ、そこまで偉大なことはしていませんよ」
カトレア「…ゑ?」
何度観ても私たちの友人だったあのジョセフだった
ケビン「アイツ…何してんだ……?」
カトレア「ごめんちょっと待って理解がいまいち追いつかない、え?は?…は?」
ケビン「カトレア、アイツ確か俺が連れていかれた後に里親のところに行ったっつってたよな」
カトレア「そう言ってたよ…私もジョセフがプレイケアを去る前に地下に連れてこられたからね…詳しくは知らない」
ケビン「えー、つまり?」
カトレア「今、生まれ変わりを除くならプレイケアの孤児だった人は私たちの知る限りジョセフしか居ないね」
ケビン「んでもってそん時アイツは確か13だったはず…んでそっから数年経っているから……」
カトレア「今のジョセフは多分30ぐらいだね…」
ケビン「……立派になってんだな…アイツ」
カトレア「そうだね」
まさかテレビに出てくるとは思わなかった、少ししんみりしていると女性キャスターがジョセフに質問をしていた
女性キャスター「ジョセフさんはよく日本に遊びに行くらしいんですけど理由はあるんですか?」
ジョセフ「理由ですか…少し昔の話になるんですけどね、僕も元は孤児でして、孤児院で2人の友人がいたんですよ、うち1人は日本人とのハーフの子でしてね、その子から色々なことを教えてもらいましたよ」
その目は昔の友人を懐かしむ目をしていた
女性キャスター「詳しく聞いても?」
ジョセフ「えぇ、いいですよ、僕は生まれた時からその孤児院にいまして、外の世界を全く知らなかったんですよ、その子は確か…11歳ぐらいの時に来たんですよ、その子から聞く外の話をもう1人の友人と楽しく聞いていました」
カトレア「あー、あったなそんなこと」
ケビン「懐かしいな」
ジョセフ「その子から聞く植物の話が特に好きでして、僕は夢中になって聞きましたよ、もう片方はつまんなそうに欠伸をしていましたが」
観客席から笑い声が聞こえる、ケビンが少し恥ずかしそうにしていた
カトレア「思い当たるとこしかないでしょ」
ケビン「……おう」
ジョセフ「その子から聴く植物の話で1番興味をそそられたのは桜の話でした、当時の僕からしたら見たこともない植物の話でしたので聞くのが楽しかったものですよ」
「これはその時に貰った絵です」とジョセフは胸ポケットから大事そうに1枚のボロっちい紙を取り出した、色は所々禿げているが綺麗なピンクがまだまだ健在だった
カトレア「え、まだ持ってたの?あの絵」
ケビン「宝もんなんだろ」
ジョセフ「今は時間があれば春に日本に行って桜を見るんですがこの絵はあの時の純粋な気持ちを思い出せるのでいつも持ち歩いているんです」
女性「あらま!素敵ですね!もう1人のご友人について聞いてもいいですか?」
ジョセフ「えぇぜひ!アイツはやんちゃ坊主でしてね、よく問題を起こしてましたよ、僕はそれに巻き込まれてなんかもいました、それでも大事な親友でしたよ」
女性キャスター「もしかして2人してイタズラしたこともあるんですか?」
ジョセフ「お恥ずかしながら…その度にこっぴどく2人して怒られてましたよ、今となってはいい思い出です」
女性キャスター「そのご友人達は今なにを?」
キャスターがそう聞いた瞬間、画面越しでもわかるぐらい、ジョセフの顔が曇った
ジョセフ「……実は、僕が里親の所に行く前に2人揃って姿を消してしまったんです、孤児院の職員に聞いてもはぐらかされて、今になるまでずっとわかってないんです、それにその孤児院ももう潰れてしまって…」
カトレア「あ、やばい罪悪感で押しつぶされそう」←箱を託して地下に姿を消した人
ケビン「ヴヴァ……」←同じく地下に連れていかれた人
マリー「だいじょぶそ?」
いつの間にかマリーも座ってテレビを見ていた、テーブルの上には3人分のフルーツケーキがあった
女性キャスター「それはとても辛いことを聞きましたね…そういえば、ジョセフさんは今度ある大学に教授として赴任されるらしいのですが、どこか聞いても?」
ジョセフ「あはい、実は□□□大学に赴任するんですよ、自然が豊かでいい所ですよ」
カトレア「……え?」
ケビン「は??」
マリー「…もしかしなくても…」
思わずケーキを食べる手が止まる、嫌な汗が背中を伝う
マリー「うちの大学よね……?」
続く