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昔から青が好きだった。
青とイメージの付く人は皆純粋で、清楚で、礼儀正しくて、
俺みたいなやんちゃしてる餓鬼には絶対に話しかけてくれないくらい、正しい判断が出来る頭の良さも持つ冷静な人が多い。
幼稚園の、物心ついた時からずっと、青色の人と仲良くなりたかった。
青色に、なりたかった。
そんな時に話しかけて来てくれたのが、天とあおちゃんだった。
葵, ば!
陽, わっ!?こどもっ?それゆりぐみの…!
天, あーもう!あおちゃんだめでしょー!!
ごめんねひずみくん、びっくりしたでしょ?
陽, あ…いや、ぜんぜん、ちょっとだけだから、
葵, ふふふ!やー!
天, あっちょ、もーまってよー!
陽, ……、
二人は確かに純粋で、天はわざわざ俺に謝ってきてくれるくらい礼儀が正しかった。
正に俺がイメージしていた青そのもので、
だけどどこか、どこか違って感じた。
そこから俺らは仲良くなった。
幼稚園から小学校に上がった時は、一緒にお互いの家でゲームをした。
小学五年生、あおちゃんと仲の良かった親友に告白されて付き合った。
そこから中学まで、三人とはずっと一緒だった。
そんなある日、俺と天が高校へ上がると同時にあおちゃんが死んだ。
原因は俺の彼女であり、あおちゃんの親友でもある磨桜とあおちゃんの勘違いからの喧嘩だった。
三四話「消えそうな声を」
■者■■
ガチャッ
葵, ……!!
ずみくん!おかえ…
ギュッ
葵, ……えっ、?
ず、ずみくんどうし……
陽, 俺、絶対あおちゃんのこと助けるからね。
葵, ……えっ???
いんふぉめーしょん 地下
ガチャッ
?, ……落ち込んでるようね、なんか用?
栞, …別に何もないわ、
少しだけ、ここに居てもいいかしら、
?, …好きにして、
貴方が居ても居なくても、私がここから出られる確証なんてないじゃない、
栞, ……そうね、
流石に私の独断では貴方を解放することが出来ないもの、
そもそも一人でなにかを考えられない、
?, ……貴方主体性がないのね、
私を殴らないってことは、誰かに言われて来たわけじゃないんでしょう?
言われないとなにも出来ないの?
栞, 貴方は殴ってほしいの…?
?, 別にそんなんじゃないわ、私はただここから出たいだけ。
自由になるために弟と故郷を出たのに、エルフ狩りだなんてくだらない伝統のせいでここでも自由を制限されるなんてあんまりだわ、
栞, …そうよね、
エルフにも感情があるもの、納得いくわけないわ、
?, 当たり前よ、たかが1000年ぽっちで感情が薄れるわけないじゃない。
貴方たちが猫だとしたら、貴方くらいのエルフの年齢は大体……
栞, 貴方、達観してるのね、
今も、私たちが攫った日も一切動揺してない、
?, ……そう見える?
栞, ……..ごめんなさい、余計な事言って、
?, いいのよ。
…ねぇ、ナマエで呼んでもいい?
栞, ……どうして…?
?, 単純よ、ただ仲良くなりたいの。
仲良くなって、相手の事を知ることが出来たら、誤解だって解けるじゃない?
栞, ……確かに、そうね、
私は栞、斬島栞、人間よ、貴方は?
?, 貴方の名前は知っているわ、でも…
……そう、人質なのに、ナマエも覚えてくれないのね、
ウメよ。ナトリウメ。
【名取卯愛(1025) エルフ】
栞, ……ごめんなさい、卯愛、
こうやって話す機会ないと思ってたから、覚える必要はないと考えたの、
美々子にも「大丈夫」って言われていたから、
卯, ……そう、
確かに、たかが人質に呼ぶナなんてないわよね、
でもどうして今、私のナマエを知ろうとしてくれたの?
栞, ……それは、
力(別に意味なんてねぇ。
名前なんて知りてぇ思った時さ聞ぐもんだべ。)
栞, ……私が知りたいと思ったからじゃだめなの、?
卯, …ふふ、それもそうね。
……弟は…シラベはまだ、私を探しているかしら、
栞, …どうかしらね、
貴方が唯一の肉親なら、今頃血眼で探してるんじゃないかしら、
卯, そうね、意味の無いことをとことんやるのが、シラベの良いところでもあって、悪いところ、
……早く会いたいわ、
次会うときは私、まだ生きてるかしら、それとも……
白, ……ウメ、
ウメ
ウメ
会いたい、
早く会いたい…
心(晶ちゃんがキミのクビ持ってきてくれたら解放するって言ってんの。)
白, ……俺が、死んだら………
晶(っ、バカなことしてんじゃねェ…!!
約束っ、破る気か…!!)
白, ………はー……っ、
マジで嫌いだ。
人間なんて、俺達のことを道具としか見てねぇじゃねーか、
なにが「エルフは不幸の神」だよ、
なにが「エルフに感情は無い」だよ、
ありまくりだわ、ふざけてんのかマジで、
…ウメに会いたい、
声が聞きたい、
俺の能力がもし相手の、皆の声も聞けるようになったら……
火, シラベー、
元気して……って、
白, ……、
…目に生気がない、
シんでるかと思った、
火, …まそーだよな、
白, ……ウメに会いたい、
火, オマエもう寝ろよ、とっくのとうに限界超えてんだろ、
白, …だめだ、
早くしないとウメが…
火, っだーもう!フラフラじゃん!!
ひとまず休めってのが分かんねーのか、
白, 休んでられっかよ、!ウメがっ……死ぬかもしんねーんだぞ!!
火, ……でもそんなに焦ってんじゃ何も………
白, お前知らねーだろ、大切な人が自分の知らないところで、いつ死ぬか分かんねー状況に置かれてる時の俺の気持ちが…!!
分かってたまるかよ、お前なんか……っ、
ペチッ
白, っ…!?冷たっ……
火, ……そこまでにしとけ、後悔すんぞ、
白, ………お前、
俺がまだ、お前のこと気にかけて言葉選ぶと思ってんのかよ、
火, 思ってる。だって優しいじゃん、お前、
白, ……、
…浅はかだな、しかも諦めが悪ぃ、
いつまでも耳に目玉焼きぶら下げやがって、幼少期引きずってんのばればれなんだよ、
どんなに大事にしても、どんなに想っても、どう頑張っても、死体はお前を見てくんねーんだぞ、
火, …目玉焼きは全くもって関係ねーし、ソレはオマエもそーだったろ?
朝から晩までショウカショウカ、って、ソレこそショウカはオマエを見てくれる確証なんてねーのによ、
白, ……まーな、
一途なんだよ、俺、
火, ………
卯(…私、そんなに達観してるように見える?)
火, 見える見える、いつもと違う。
卯, そういうスエヨシくんはいつもと同じよねー。
羨ましいくらいだわ、
火, まー、いつもの調子だしな。
なに、なんかあったん?
卯, そういう訳じゃないけど、
ただ……もう疲れちゃっただけ、エルフ狩りから逃げるのも、抵抗するのも。
あの不自由な村の外には、こんなにもたくさんの不自由があっただなんて思ってなかった、
火, ……そ、
エルフってそうやって性格変わるもんなの?
卯, …えぇ、そーねぇ、
イメチェンがてらで変わる人もいるけど、過去にあったトラウマとか、現在まで続いている不安から自分を守る為に性格を変える人が多いかも?
火, じゃあ皆戦闘勝りになるんじゃ?
卯, そうそう、後は……
シラベみたいに、何かに異常に執着するエルフも居たり…とか、
…幼いエルフは感情を隠すのが苦手だから、自分を守ろうにも守りきれないことが多いよ、
性格を変えたあとの幼いエルフは、大体ツンデレが多いから分かりやすいし面白いの、笑
火, ふーん、
…ウメはどっちなの?
卯, …知りたい?
火, なんとなく予想はついてるけど、一応ウメの口から聞きたい。
卯, ふふ、私はねー……
コメント
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そこで次行くの天才すぎんか?神なんか?あんた 続き気になるじゃねぇかよぉぉぉ